【現代思想とジャーナリスト精神】

孫崎享氏の指摘と日本政治家の隷属意識

孫崎享氏の指摘と日本政治家の隷属意識

             櫻井 智志


 アメリカを、植民地主義宗主国と仰ぐ日本支配層と代弁政治家たち。
そんなヤマトンチューの政治家が、沖縄県民に対して非道無礼きわまりない「宗主国意識」で沖縄を「植民地ドレイ」と見下す凄まじい実態。

 日本国内に差別と抑圧の構造が常態とされているなかで、神奈川県相模原市施設での十人以上の施設に居住した人々を次々に殺戮していった空前の犯罪。病院で点滴液に致死量の薬剤を混入させるあちこちの病院。学校が外部の圧力と内部の混乱で、反教育的事件の各地で頻発する「反教育機関」化。

 日本は、芥川龍之介文学『蜘蛛の糸』に描かれた地獄の血の海となっている。孫崎氏の言葉を借りれば、如何にすぐれたドレイであるかを競争する社会に入ってきた。それは、戦争国家の社会心理そのものだ。





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参照評論【孫崎享のつぶやき】

日本社会は隷属隷属。国内では安倍首相に隷属。国外では米国ジャパンハンドラーに隷属。日本条約では米軍基地負担零でいい。それを年間日本7612億円負担。それなのに中谷氏「米軍存在に感謝の念は非常に希薄」

2016-11-23 09:123


中谷元前防衛相は21日、言論NPOの会合で、トランプ次期米大統領が大統領選中に在日米軍駐留経費の負担増を主張した背景について「日本国民は米国の存在にどれだけ関心を持っているのか。感謝の念は非常に希薄だ。」の発言。これだけ凄い隷属発言もそうない。防衛大臣を行っていた人の気持ちが、米国にいかに貢ぐか。国を守るかでなく、国を売る心情だろう。



A:事実関係「自民・中谷氏:米国の存在に「日本国民、感謝の念は希薄」 - 毎日新聞(毎日新聞)( 11月21日ネット) 20:48

自民党の中谷前防衛相は21日、言論NPOの会合で、トランプ次期米大統領が大統領選中に在日米軍駐留経費の負担増を主張した背景について「日本国民は米国の存在にどれだけ関心を持っているのか。感謝の念は非常に希薄だ。そういうことがトランプ氏に伝わり、米国が日本を守るならもっと感謝しろ、カネを出せという発言につながる」との見方を示した。

B:評価:

1:ここまでくると、どうしようもない。付ける薬はない。

2:まず:日米地位協定では基本的に、米軍経費は米軍が払うと決めてある。
 
  日米地位協定第二十四条
日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は、2に規定するところにより日本国が負担すべきものを除くほか、この協定の存続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意される。

2:それにも関わらず日本は巨額のお金を米国に払い、国際水準をはるかに超えている。

 トランプ次期大統領が日本の基地負担増を求めていることに関連し、16日付読売新聞は、日本の基地負担が年間7600億円にのぼっていることを報じた。

11月16日付読売新聞報道

「日本は、在日米軍駐留経費に加え、米軍再編関係経費なども分担。防衛省の内部試算によると、日本の負担総額は年間約7600億円規模に上り、同盟国でトップの額という。
 在日米軍にかかわる経費は、日米両政府が1960年に締結した日米地位協定24条で、土地代をはじめ施設・区域の提供費用は日本が負担し、それ以外は米国負担と明記された。具体的には、米軍が使う民有地の借料や漁業補償などが日本側の負担だ。この基本部分について、防衛省は2016年度予算で1852億円を計上している。
米軍駐留の受け入れ国による関係経費負担額(試算)防衛省資料などによる
日本7612億円 韓国1012 ドイツ1876 伊440 英286 スペイン153、 サウジ64」


3:こうした事実の上で、「日本国民は米国の存在にどれだけ関心を持っているのか。感謝の念は非常に希薄だ」の発言である。


 日本は
 如何に優れた奴隷であるかを
 競争する社会に入ってきた。

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