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ITとデジタルもののブログ

W-ZERO3:いまひとつなウィルコムW-SIM戦略

2006-01-09 23:00:48 | W-ZERO3
W-ZERO3はウィルコムの携帯電話(PHS)として売りに出されているわけだが、PDAとしてみれば、W-SIMスロットのついたPDAという解釈となる。
すなわち、W-SIMスロットに、PHS通信機能を持つW-SIMカード(W-SIMカードこそが通信端末という言い方もできる)をさしこんでこその携帯電話であり、さしこまなければ、ただのPDAだ。

ウィルコムさんとしては、このW-SIMを、いろんな機器にさしこんで、通信してください、あるいは、今まで携帯電話をつくってなかった会社でも、W-SIMの差込口をつくれば携帯電話をつくれますよ・・というのが戦略。

で、W-ZERO3のW-SIMなのだが、スロットは、うしろの電池カバーをはずしたところにある。
リセットボタンのとこで説明したように、このカバーはとてもあけにくい。
当初、W-SIMのとっかえひっかえで、TTとかDDとかにつけかえて利用しようかなどと考えていたのだが、W-ZERO3のW-SIMスロットの位置は、とてもとっかえひっかえで使うという仕様ではない。

TPOにあわせて、いろいろな機器にW-SIMをさしこんでというのもW-SIMの利点ではないのかウィルコム。

ウィルコムの製品としても、もともと、W-SIMを普及させたいのかどうか、疑問がある現行製品。
TTは直販だけだし、DDだけならCFカードを買うでしょ。
普及させたいのであれば、京ポンとかもW-SIM化するとか、本気がほしいと思う。

W-ZERO3:ソフトを作ってみよう

2006-01-05 13:08:52 | W-ZERO3
Windows系PDAの楽しさは、やはりソフトを作るのが容易なところにあると思う。
えーと、これはあくまでも個人的な感想で、僕がまがいなりにもPCソフトを作って金をもらってるサラリーマンであり、Windows系のアプリケーションに関わってるものであるゆえの感想です。

で、W-ZERO3のOSは、WindowsMobile5.0。
これで動くソフトを作るに、いまどきでいえば、.Netアプリを作成するのが楽だと思う。
WindowsMobileで動く.Net基盤は.NetCompactFramewokrというやつ。
ソフトの作成にはVisualStudio2005とWindowsMobile5.0SDKが必要だ。
http://www.exconn.net/Blogs/team01/archive/2005/11/02/4476.aspx

SDKは無償でダウンロードできるが、VisualStudio2005は無償のExpressEditionではSDKが利用できないようなので、お金を出すか、少し前の雑誌などの付録でプレビュー版のVisualStudio2005を入手するなどすると良いと思う。

さて、それらをインストールすると、
VisualStudioのプロジェクトのテンプレート、VC#もしくはVBのスマートデバイス下にWindowsMobie5.0PocketPCという選択が出てくるので、そのデバイスアプリケーションを選択すればよし。
仮想的なPocketPCが表示されるので、あとは、普通のWindowsアプリケーションの要領で作成していけばよい。
VBかVCは、お好みとスキルに応じてどうぞ(笑)。
.Netになってからは、VBもVCも.Netのクラスをネイティブに利用できるので基本的にできることは変わりません。
ただ、CompactFrameworkの場合、本家.NetFrameworkのサブセットなので、できないことがあるので注意です。

とりあえず、ボタンを押して「こんにちわ」とメッセージが出るソフトなら、1分とかからず作成できます(苦笑)。
しかし、それだけのソフトでも、1分とかからずソフトが作成できる環境が用意されてるというのも楽しいことだと思う。
ちなみに、ソフトの動作には、W-ZERO3にCompactFramework2.0のインストールが必要です。

ちなみに、WindowsのPCで動く、WindowsMobile機のエミュレータも用意されているので、
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=EEC33AE3-C129-4C25-ABAA-18E8E842178F&displaylang=en

W-ZERO3をまだ買えてないひとも安心して今から開発できるぞ>molさん