さくらこの放射能対策備忘録*

栃木県宇都宮市の放射線量と放射能汚染に関する自分メモ。RADEX RD-1706使用。基本1mで測定。

生協へ問い合わせ

2011-09-14 20:15:21 | 電話での問い合わせメモ
コープネットの独自の放射線測定結果ことに関して、問い合わせしました。

定量限界値が10、20、50、100とばらつきがあるのは、8月中旬までは外部の測定機関に検査をお願いしていたからだそうです。
(ゲルマニウム半導体検査器での検査は、国の指示で各自治体が行うモニタリング検査が優先なのでなかなかやってもらえない。
そんな中、ゲルマニウムは難しいので、シンチレーションカウンタでの検査をする会社を数社選定し頼んだという事情があったそうです)
8月の下旬からは、生協でも1台、NaIシンチレーションスペクトロメータを購入し、測っているようです。(値段は数百万)
定量限界値はヨウ素131、セシウム134、セシウム137の各核種20Bq/㎏(測れるのは3種のみ)。
測定の研修をしたあと測定をはじめたのだが、最初のころは慣れなかったので6~8品目だけだったのですが、今は測定に慣れて1日10品目測っているそうです。
生協の独自基準はあるのか?と聞きましたところ、(日本政府が掲げている数値より低いものを掲げると日本で混乱に陥ることもあることから)独自基準はないそうです。
しかし、そのかわりに、暫定基準値の1/5(肉、魚野菜などの場合は100Bq/㎏、水だと40Bq/㎏)の値がでたら、外部のゲルマニウム半導体検査器を持つ測定機関に測定をお願いして検査を行うようです。
(生協の持っている測定器だと、バッググラウンドの影響もあって、高く出ることもあるようです。ゲルマニウム半導体検査器で測りなおすと、低くなったりN/Dになることもあるようです)

また、8月の測定結果が消えていることに関して、
「外部検査機関に依頼していました自主検査のうち、広く食物に含まれている放射性物質の「カリウム40」も含めて検査結果を出しているところがありました。今回、その検査機関での検査結果を除いて掲載しています」とPDFファイルに書いてあるが、牛肉で北海道、宮崎などでていたものがあったが、牛肉もカリウム40が入っていたのか?と聞きました。
そうしたら、8月中に発表されていた値は原料の値だそうです。
たとえば、ネック(首)などは、通常そのまま流通せず、ひき肉などに加工して、私たちの手元に届くようです。
(今までデータがなかったので、どこの部位に放射性核種がたまるか調べるために、いろんな部位を調べて、データを取っているようです)
基本的に、お客様の手元に届く商品の形での測定を行っているので、原料の測定の公表は、お客様の混乱を招くということから、省いたそうです。

ストロンチウムの検査に関しては、測るのが難しいとのことでした。

生協の検査は数値を出す検査ではなく、あくまでもスクリーニングのための検査(お客様に、高い値のものを出さないための)だそうです。

生協の中では、「国の検査だけでは十分ではないだろう」「お客様が安心して選べるようにしたい」「どの食品にどれだけ。どの地域にどれだけ。今まで経験がなかったことなので、(結果を)積み重ねなければならない」と声が上がっているそうです。


放射線関係の答えをする専属の方でしょうが、こちらの質問に丁寧に細かく答えてくださいました。
答える側としての研修も相当にしたでしょう…
真摯に答えていただきありがとうございました。

文章からいろいろ読み取ってくださると幸いです。


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