さくらこの放射能対策備忘録*

栃木県宇都宮市の放射線量と放射能汚染に関する自分メモ。RADEX RD-1706使用。基本1mで測定。

雪国まいたけ、放射性物質の出荷基準を40ベクレル/kgに設定

2011-11-16 10:58:27 | 食材・産地情報
雪国まいたけ、放射性物質の出荷基準を40ベクレル/kgに設定

放射性物質の出荷基準を40ベクレル/kgに

国の暫定規制値十分の一以下、ウクライナ基準と同レベル

─お客様の声を反映し、11月15日より運用開始─


 株式会社雪国まいたけ(本社:新潟県南魚沼市余川89番地、代表取締役社長:大平喜信)は、今年9月から、きのこ類やもやし、カット野菜などについて、独自に放射性物質検査を実施し、その結果を公表していますが、この度、新たに独自の出荷基準を40ベクレル/kgに定め、これを超える放射性物質が検出された場合は出荷を見合わせることを決定、11月15日より実施します。

 当社では震災後の4月から、原料や製品の放射性物質の自主検査を開始、日々モニタリングを実施してきましたが、お客様からの検査結果公開のご要望が多数寄せられたこともあり、精密な放射性物質検査が可能なゲルマニウム半導体検出器・波高分析装置を導入し、9月15日よりその結果をお客様に公開してきました。以来、2か月間の毎日のモニタリングの結果、当社検査限界値(20ベクレル/kg)を超えた放射性物質は検出されませんでしたが、消費者の皆様により安心して当社製品を召し上がっていただくため、40 ベクレル/kgを出荷基準値に定めました。これは、世界で最も厳しいとされるウクライナの基準値と同じレベルとなります。

 現在、厚生労働省の定めた食品(野菜類など)の放射性物質の暫定規制値は500 ベクレル/kg(放射性セシウム)ですが、当社には検査結果公開後にお客様より、この値でも十分ではないと、「自主基準を設けてほしい」というご意見も数多く見られたこともあり、食の安全・安心を確保するためには、国が定めたものよりも厳しい基準が必要であると考え、この度、独自に自主基準値を定めたものです。

9月15日より、歌手の郷ひろみさんを起用したTV-CMで、放射性物質検査開始の告知を行いましたが、消費者の皆様の放射性物質に関する関心の高さを反映して大きな反響をいただきました。放映翌日の16日には、お客様相談室に22件、ツイッターには46件の放射性物質検査に関するご意見をいただき、そのほとんどは検査にご賛同いただくものでした。その後10月31日の間、お客様相談室への声は通常のCM放映以前の平均5件/1日から約20件/1日に増加しています。

 声の内容としては「CMで放射能という言葉を真摯に研究している点に好感を持った」、「すばらしい取組み」というご意見のほか、「事故以来きのこは食べていないが、検査を知って今後はきのこを食べていきたい」というご意見も多数見られ、一般の消費者の方々、とくにお子さんをお持ちの方の放射能に対する心配や食に対する不安が増大していることを改めて認識しました。

 これは、震災直後4月からの当社のまいたけ出荷量にも顕著に現れています。風評によるきのこ買い控えの影響を受け、4月から出荷量は前年比80%台と大きく落ち込みましたが、放射性物質検査を実施し、TV-CMを放映した翌月の10月は前年比116.2%と回復しました。このことからも安全への取り組みとお客様の声に耳を傾けることの重要性を実感しています。

 当社では1997年に農薬検査、重金属などの検査設備を社内に完備し、きのこについては約400種類の農薬を一斉分析できる技術を確立しています。そして、その結果をお客様が店頭やHPで確認できる「雪国まいたけ安全システム」として公開し、9月からは放射性物質検査の結果もご確認になれるようになりました。これらは、あらゆるリスクを想定し「自分が口にしたくないものはつくらない、出荷しない」という当社の創業以来の理念に基づいています。

 当社では、現状の検査体制についてもお客様の声に応えるべく、今後さらに、「もっと上の安全」を目指して取り組んで参ります。

ttp://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=296755&lindID=4

関連資料


野菜の取引情報抜粋

2011-10-09 09:07:44 | 食材・産地情報
細かくまとめるのが時間がなくて難しいので、私が必要なものをざっくりとチョイスしました。

◎たまねぎ
→8~4月北海道が占めます。栃木県産が5~8月出てきますが、佐賀県産のたまねぎもちらほら5~8月に出ています。
不安物質除去:外側の皮をむく。心配なら切ってから水でさらす。

◎じゃがいも
→6~7月は静岡県や関東圏内のじゃがいもが出回りますが、8~5月は北海道産のジャガイモがシェアを占めます。
不安物質除去:よく洗い、外側の皮をむく。新芽はえぐりとる。光にあたって緑になったところは、有害物質なので落とすこと。

◎ほうれん草
→年間を通して、ほぼ栃木、群馬、茨城県など関東産です。
不安物質除去:水を流して流し洗いを5分ほど。ゆでる時は根元から。切ったほうが、「クチクラ層」が露出するので不安物資が流れやすい。ゆでた後、流し洗いや水にさらすとよい。

◎小松菜
→年間と通してほぼ栃木など関東産です。
不安物質除去:水を流して流し洗いを5分ほど。ゆでる時は根元から。切ったほうが、「クチクラ層」が露出するので不安物資が流れやすい。ゆでた後、流し洗いや水にさらすとよい。

◎春菊
→年間と通してほぼ栃木など関東産です。
不安物質除去:水を流して流し洗いを5分ほど。ゆでる時は根元から。切ったほうが、「クチクラ層」が露出するので不安物資が流れやすい。ゆでた後、流し洗いや水にさらすとよい。

◎サラダ菜
→年間を通して福岡産が出回っています。
不安物質除去:流水でよく洗う。

◎サツマイモ
→年間を通して茨城県産、千葉県産が多いです。8~9月に出始めの九州産の芋が少々出回ります。
不安物質除去:スポンジで流水を使って表面をよく洗う。蒸かすより、ゆでて調理した方が、有害物質を除去できる。

◎サトイモ
→年間を通して栃木などの関東圏が多いです。8~9月に少々ですが宮崎など九州圏の初物サトイモが出回っています。
不安物質除去:皮をむき切り、塩でもみ、洗う。その後たっぷりのお湯でゆでて、ぬるま湯で洗う。茹で汁は捨てること。(昔ながらの下ごしらえの仕方が、不安物質を流すことができるようです)

◎ゴボウ
→年間を通して青森県産が多いです。9月ごろ出始めの鹿児島産など出回っています。
不安物質除去:流水中でたわしを使ってごしごし洗う。包丁の背で皮をこそげ、切って酢水にさらす。酢水にさらすと、農薬などを引き出すことができる。

◎ネギ
→年間栃木県産が一番売っていますが、8~11月に青森産などが少々出回ります。
不安物質除去:皮を一枚むく。

◎トマト
→年間を通して栃木県等関東圏が多いです。8月から9月に青森。11月~12月に熊本も出回ります。1月~5月に少々ですが熊本産の流通もあります。
不安物質除去:流水で手を使ってごしごし洗う。皮むきをすると安全。

◎キュウリ
→精査中www
不安物質除去:流水中でこすり洗いをしたあと、塩を振り「板ずり」をして、流水で流すとよい。露出した「クチクラ層」から農薬など流れ出ます。

◎かぼちゃ
→北海道が8~11月。メキシコ産など外国産が11~5月出回ります。
6~8月は栃木などの関東産が多いです。
不安物質除去:水を流しながら、たわしでごしごし洗う。皮はかすりむきをすると、煮るときにそこからポストハーベストなどが溶けだす。煮るときに途中でお湯を捨て交換すると農薬なども除去できる。透明になったころが目安。

◎キャベツ
→12~4月まで愛知県産が6割を占めます。5月~11月は千葉、群馬などが占めますが7~10月に岩手や北海道産も少し出まわっています。
不安物質除去:外側の葉をむく。心配なら塩もみを。


本当は近県の野菜を買いたいですが、検査数や検出下限値が高いので、まだまだ不安が多いです。
まず1~2年データを蓄積してからもう一度考えたいです。
それまでは、保存できるものは買いだめしたり通販の考えたりして、あるものを使ってがんばろうと思います。

参考資料:宇都宮市中央卸売市場22年年鑑
     農薬・添加物は我が家で落とせた 増尾清

原木、菌床シイタケについての考察

2011-10-06 14:20:20 | 食材・産地情報
どう避ける放射能被曝(3) 栽培キノコに風評懸念を受けて…

シイタケは大丈夫だといっても、10月5日に茨城・鉾田産のハウス産原木シイタケから、暫定規定値以上の990ベクレルの放射性セシウムを検出しています。
ttp://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20111005-OYT1T01230.htm?from=popin

千葉県でも原木シイタケから暫定規定値以上でていますし、
菌床シイタケ(しめじ)のオガクズは福島県産が多いです。

参考:2009年度統計。
福島県産の原木、おが粉の流通量が多い県。
1位、新潟県 原木:1518立方メートル、おが粉:7万1249立方メートル
2位、茨城県 原木:8846立方メートル、おが粉:2100立方メートル
3位、秋田県 おが粉:5410立方メートル
4位、千葉県 原木:4359立方メートル、おが粉:555立方メートル
5位 福井県 原木:218立方メートル、おが粉:3771立方メートル
6位 群馬県 原木:1785立方メートル
7位 栃木県 原木:1382立方メートル
8位 愛知県 原木:1298立方メートル

また、林野庁が汚染された原木、おが粉で栽培されたキノコが危ないと気づいたのが8月上旬でした。
8月12日に福島県に汚染された可能性のある原木やおが粉を譲渡・利用しないと通達をやっとしました。
ttp://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shiitake/2.html
菌床シイタケは、春に植えたものがこの秋に収穫されます。
原木シイタケは、通常12月~翌年の3月に植え付けをして二夏超えてしいたけが発生しますが、福島原発近県の場合、セシウム降下時、外に放置してあったのを考えると、少々怖いです。
個人的に原木シイタケは、大事をとって数年、検査の値などを気を付けようと思います。

追記
林野庁より、きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値の設定されました
1.当面の指標値(放射性セシウムの濃度の最大値)
(1)きのこ原木
150ベクレル/kg(乾重量)
(2)菌床用培地(おが粉等に栄養材として米ぬか等を加えたもの)
150ベクレル/kg(乾重量)

ttp://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tokuyou/111006.html

はくさい~宇都宮市中央卸売市場22年年鑑より

2011-09-26 16:46:14 | 食材・産地情報
【はくさい】
旬:11~12月
選び方:よく育っていて葉の先端などよく巻いているものを。カットものは内側が白より黄色いものを。
不安物質除去方:白菜は外から葉ができ、内側に行くほど新しい。外側の葉をむけば殺虫剤、殺菌剤など不安が減る。
カリウム:220㎎/100g

(宇都宮市中央卸売市場22年年鑑より計算・1%未満の取り扱いは略)
1月 487,776(取扱総量)
茨城 70% 栃木 26% 群馬 1% 千葉 1%
2月 436,956
茨城 72% 栃木 21% 愛知 4% 群馬 1%
3月 347,898
茨城 68% 栃木 18% 兵庫 6% 群馬 2% 長野 2%
4月 306,704
茨城 88% 兵庫 7% 千葉 1%
5月 316,850
茨城 94% 長野 3%
6月 287,939
長野 79% 茨城 20%
7月 220,529
長野 99%
8月 206,899
長野 95% 北海道 4%
9月 379,271
長野 91% 北海道 5% 群馬 2%
10月 758,575
長野 78% 茨城 13% 北海道 4% 群馬 2% 栃木 1%
11月 714,409
茨城 85% 長野 7% 栃木 6%
12月 646,525
茨城 84% 栃木 15% 千葉 1%

◎6~10月くらいまでは長野県産が宇都宮市場を占めます。できたら北海道産を買っておこうかと思います。

栃木県や宇都宮市の測定が、もっと多くなって西や北の野菜のみでなく、安心して県産野菜を食べられるようになってくれるといいな。

参考資料:宇都宮市中央卸売市場22年年鑑
     農薬・添加物は我が家で落とせた 増尾清
     食品の放射能汚染完全対策マニュアル 宝島社

ごぼう~宇都宮市中央卸売市場22年年鑑より

2011-09-25 22:28:02 | 食材・産地情報
【ごぼう】
旬:10月~12月
選び方:極端に太いものは避ける。こひげは少ないほうがよい。
不安物質除去方:土に残ったダイオキシンや農薬を落とすため流水でごしごしたわしで洗い、包丁の背で皮をこそげとる。ささがきや千切りにしたら酢水につける。
カリウム:320㎎/100g

(宇都宮市中央卸売市場22年年鑑より計算、1%未満の取り扱いは略)
1月 45,771(取扱総数)
栃木 75% 茨城 13% 青森  7% 熊本  2%
2月 47,568
栃木 77% 茨城 12% 青森  8% 熊本  2%
3月 44,416
栃木 83% 茨城 12% 青森 2%
4月 39,017
栃木 44% 茨城 33% 熊本 13% 青森  7% 
5月 32,198
栃木 49% 熊本 32% 茨城 9% 青森 4% 群馬 2%
6月 32,724
栃木 49% 茨城 19% 群馬 12% 熊本 11% 青森 8%
7月 35,310
栃木 81% 群馬 14% 茨城 3%
8月 33,345
栃木 71% 茨城 15% 群馬 6% 青森 2%
9月 52,072
栃木 76% 茨城 15% 群馬 5% 青森 2%
10月 60,280
栃木 79% 茨城 7% 群馬 6% 青森 6%
11月 95,535
栃木 51% 青森 31% 茨城 13% 岩手 3%
12月 136,461
栃木 69% 茨城 15% 青森 11% 岩手 3%

◎上記の表以外の情報ですが、ごぼうは青森が産地です。青森産は夏季に減ります。店によっては栃木産ばかりではなく、青森産を扱う店があるので、探して買うのがBESTかな?

参考資料:宇都宮市中央卸売市場22年年鑑
     農薬・添加物は我が家で落とせた 増尾清
     食品の放射能汚染完全対策マニュアル