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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

原発自主避難の辛さ、原告ら吐露 

2017-12-04 07:08:20 | 原発・放射能
原発自主避難の辛さ、原告ら吐露 京都で支援集会
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171203-00000033-kyt-soci
12/3(日) 22:40配信

東京電力福島第1原発事故を巡る京都の原発避難者訴訟の支援集会が3日、京都市中京区の京都社会福祉会館であった。原告3人が避難生活の辛苦を訴えたほか、原告弁護団事務局長の田辺保雄弁護士が京都訴訟で争点となっている自主避難の相当性などについて説明した。
 京都避難者訴訟は57世帯174人が、東電と国に約8億4660万円の損害賠償を求めており、今年結審した。先行して判決があった群馬や前橋地裁などでの集団訴訟とは異なり、原告の大半が避難指示区域外からの自主避難者なのが特徴。判決は来年3月15日に言い渡される。

仙台市から京都市に家族で避難した原告女性(45)は支援者約40人を前に、女性は「低線量被ばくの危険性はまだ解明されていない」とし、「子どもを汚染の可能性が低い場所で育てたいと考えるのは当たり前」と訴えた。さらに「国が説明しないから、自主避難者が周囲の人から理解を得られず、神経質な人間とされて孤立する」とつらさを語った。
 田辺弁護士は、国が避難指示基準とした年間被ばく線量限度20ミリシーベルトに対し、事故以前の国内法は1ミリシーベルトであり、「被災地の国民だけが『容認不可』とされる線量を強いられる訳にはいかない」と述べた。

・・・


この集いに参加しました。
原発事故からまもなく7年
あらためて放射能汚染の実態を知り
避難者の声を聞くつどい


という名前のとおり

福島に暮らす子どもたちのために
福島で公園や通学路の放射能測定を続けている
Yさんからの報告もありました

ふくしま公園測定プロジェクト
http://nposhalom.sakura.ne.jp/hsf/
通学路や公園の測定を続けて情報を公開し
線量の高い場所を見つけたら行政に報告しておられます

その数値は
事故前と比べるとありえない数字です
地表から近いほど数値が高いことも
小さな子どもたちにとって大問題です


◆福島での甲状腺がんの発症について
当日配布の資料から(こちらで改行しました)

▼被ばくによらない甲状腺がんの発症を調べる目的で
先行検査(2011年10月~2014年3月)が行なわれた。
続いて
原発事故の影響を調べるための
本格検査(2014年4月以降)が開始された。
両者の罹患率を比較し、本格検査で高くなれば
被ばく発症したことになる。

▼これまで
先行検査で115人
本格検査で(2014年4月~2016年3月)
で71人の患者が報告された。

▼高線量地域の13市町村、中線量地域の12市町村、
低線量地域の34市町村について、
先行検査と本格検査における罹患率を統計的に求め
両者を比較した。

3地域の罹患率のいずれも本格検査で上昇し
その程度は
高線量地域>中線量地域>低線量地域
の順であった。

▼甲状腺がんは男子に比べて女子に多いとされている。
先行検査での男:女の比は1:2.0であったが、
本格検査で 1:1.2になった。

▼手術を担当した福島県立医大の鈴木眞一氏は
多くがリンパ節や肺に転移したり、
気管や反回神経に侵襲したりしていて
手術適応であったと報告している。
(※検査で小さながんを見つけてしまったことによる過剰診療ではない)


※以下はお話の中で紹介されたデータです
*************************************
<本格検査2回目>
地域別にみた悪性又はその疑いの人数
避難区域の13市町村 49.2人/10万人あたり
中通りの26市町村 25.5人/10万人あたり
浜通りの3市町村 19.6人/10万人あたり
会津の17市町村 15.5人/10万にあたり
**************************************
線量の高い(高かった)地域のお子さんほど
罹患率が高いのです
2順目の本格検査を受けていない子どもさんも多い
ということも指摘されていました

日本の法律では
一般の人に
年間1ミリシーベルトを越える
被ばくをさせてはいけない
ことになっています

それが
福島原発事故の影響を受けている地域だけは
20ミリシーベルトまで容認する
というのは
やはりどう考えてもおかしいし
納得がいきません

その地域から避難すること
子どもを避難させたいと思うことは
あたりまえじゃないか

自分が同じ立場におかれたらどうするのか

今も高浜原発が稼働しているなかで
事故が起こったらどうするのか
あってはならないけど
事故が起こらない保障はひとつもない

人間を守れ、子どもを守れ
避難者の声を聞いて
って思います。(さき)



【追記】
下記の署名があります
内容をご覧いただいて
賛同いただければ署名をお願いします。

「公正な判決を求めるインターネット署名」
https://www.change.org/p/shien-kyoto-yahoo-co-jp-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E8%B3%A0%E5%84%9F%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%A8%B4%E8%A8%9F-%E5%85%AC%E6%AD%A3%E5%88%A4%E6%B1%BA%E8%A6%81%E8%AB%8B%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E3%81%AB%E3%81%94%E8%B3%9B%E5%90%8C%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84-request-for-a-fair-judgement-in-the-fukushima-evacuees-trial-in-kyoto?recruiter=232120281&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=share_petition

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-12-04 17:49:59
京都の今とこれからを考えるvol.12
*はじめよう!『ヨウ素剤を配ってよ@京都』*
https://www.facebook.com/events/185516485330789/

再稼働した高浜原発から京都市役所まで約60キロ。
再稼働に反対しつつ、原子力災害への備えも大切です。
万が一の時に、子どもたちを守りきる備え。
その一つがヨウ素剤を準備すること。
災害をリアルに想定して、脱原発へと前進したい。

事前配布を実現した篠山市
備蓄を拡大した舞鶴市
市民発で動き出した米原市
議員発で動き出した八幡市
各地でヨウ素剤配布に取り組む人たちから
お話を伺うイベントを企画しました。
子どもスペースを設置しますので、
子どもさんもご一緒にご参加ください。
みなさまのご参加をお待ちしています。
Unknown (Unknown)
2017-12-05 08:22:25
「公正な判決を求めるインターネット署名」のお願い

インターネット署名
https://www.change.org/p/shien-kyoto-yahoo-co-jp-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E8%B3%A0%E5%84%9F%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%A8%B4%E8%A8%9F-%E5%85%AC%E6%AD%A3%E5%88%A4%E6%B1%BA%E8%A6%81%E8%AB%8B%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E3%81%AB%E3%81%94%E8%B3%9B%E5%90%8C%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84-request-for-a-fair-judgement-in-the-fukushima-evacuees-trial-in-kyoto?recruiter=232120281&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=share_petition

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