「ポルカ」 domani11
しらじらと
雲かがやき
静かに流れる
陽は射し
また翳る
柿の葉が
散る
スメタナのポルカ
ピアノの響き
軽やかに踊る
柿の葉がまた
散る
「ポルカ」 domani11
しらじらと
雲かがやき
静かに流れる
陽は射し
また翳る
柿の葉が
散る
スメタナのポルカ
ピアノの響き
軽やかに踊る
柿の葉がまた
散る
「武郎辞世」 domani11
「身焼くべき」
筆のはこびよ
見てならぬ
情のうねりに
鳥肌の立つ
※10月21日(日)快晴の秋の午後、成田山書道美術館
「近代文学の至宝」展で著名作家たちの肉筆原稿を見てⅢ
「龍之介」 domani11
線ほそく
小さな字さえ
さもありなんか
黙する河童
走る先いずこ
※10月21日(日)快晴の秋の午後、成田山書道美術館
「近代文学の至宝」展で著名作家たちの肉筆原稿を見てⅡ
「たけくらべ」 domani11
やはらかに
整ひし文字
ほれぼれす
薄命の
一葉あひたし
※10月21日(日)快晴の秋の午後、成田山書道美術館
「近代文学の至宝」展で著名作家たちの肉筆原稿を見てⅠ
「眩暈交差点」 domani11
待ち人の
ビル街の
その頭上
うろこ雲
静かに流れる
ビル先端は舳先
しぶき上げ進み出す
我は潮風の船客
うろこ波の大海原よ
信号が変わる
ひと渡り我も渡る
うろこ雲、流れず
ビル、静物に戻る
序詩「かぜのうた」 ブログ再開に寄せて domani11
かぜがふくとき
みがかるくなる
まいあがり
かぜにのる
ふきぬけるかぜが
かなしみもよろこびも
ふあんもよくぼうも
ことごとくはがしていく
たかみからは
よくよく
みえてくる
みよ
ちにうずくまるおのがみを
なやみわずらうおのがみを
いまにしてわれはだれととう
かぜがやむとき
だれと
とうこともあるまい
はたして
それで
いのちあるかぎり
かぜよ
ふけ
かぜよ
かぜよ
「忙中閑あり」
ブログを久しぶりに再開しました。せわしい日々の中で、いや、だからこそささやかな異空間をもつことが大切な気がしました。ただ、さしあたっては手を広げずに「うた」に関する分野に絞っての出直しです。これまた、いつまで続けられるかどうか。
はたして誰が、何人の方が読みに来てくださるかは分かりません。しかし、私の意図が自分のメモ用の「うたノオト」であっても、少なくともひとの目に触れるかもしれないと思って書くことはうたづくりに少しばかり緊張感を与えてくれます。アクセスいただくほとんどの方が偶然にこのブログに立ち寄られたことと思いますが、緊張感の源として皆様に感謝申し上げます。