トラが3びき。+ぶち。

トラ年の人間2ひきとトラから名前をつけた犬(ワイマラナー)1ぴき+ぶち(イングリッシュポインター)1ぴきのおはなし。

ゾーイの避妊手術-その1-手術当日編

2009年02月01日 | 用務員便り
用務員です。

先日、抜糸を終えゾーイの避妊手術が無事に終わりました。



手術当日の朝、いつものようにご飯がもらえると思ってワクワクしているゾーイ。今日は絶食なんだよ。と心を鬼にして無視していると、しばらくこちらに「ご飯、早くぅ」とアピールしたあと、「なんでくれへんねん」とふて寝。そんなゾーイを起こして病院へ。

インフルエンザ治りかけのどいなとクマルはお留守番。クマルはゾーイと私が出て行ったもんだから大騒ぎ。行き先が病院と分かれば、「じゃあアタシは家におるわ」ってなもんでしょうけど、そんなことが分からないクマルは「ゾーイだけ遊びに連れて行くなんてズルイ~」とばかりにワンコラ吠えておりました。



一方、病院で血液検査を終えたゾーイは、赤丸健康優良児と分かって、無事手術をすることに。お願いします、と先生にリードを渡すと「せんせえ、どこ行くの~?」とばかりにしっぽふりふりで病院の中へと消えていきました。私が帰ったことに気づいてない!?

一旦ゾーイを預けてうちに帰るとクマルの大歓迎。クマルはゾーイがいないことに気づいているのかいないのか。「アイツ、もうどっかあげてきたん?アタシは別にそれでもええよ」くらいに思ってたのかもしれません。

夕方になりゾーイを迎えに行く時間に。クマルは手術のとき迎えに行くと、「わーい、どいなとEやー。わーいわーい」と大歓迎で飛び跳ねてから「うっ、なんかお腹痛い」とブルーになってましたから、ゾーイのときも病院での感動の再会を夢見ていました。すると、どうでしょう。先生と出てきたゾーイはタカタカタカと私のところには来たものの、なんだか様子が変。いつもみたいにしっぽも振らないし、飛びつきもしない。それどころか、私の顔を見ることすらしません。なんか、目はうつろで「ぶーぶー、ぐーぐー」と変な声を出してふてくされていました。「怒ってんの?」と言うと、先生が「なんかゴキゲン悪いみたいで」と。いきなり、病院に預けられて目が覚めたらお腹が痛くて、なんなんよ、コレー?って感じでしょうか。それでも、やはり不安だったのか、車から家の玄関まで抱っこしていくと、降ろそうとしたときも私の体にしがみついて降りようとしませんでした。



なんとか、降ろしてとりあえず本人のしたい体勢にしてあげようと自由にさせると、トコトコとストーブの前へ。クマルはゾーイの体を執拗に嗅ぎまわり、どこに行ってたのかチェック。その後、エリザベスカラーが怖いようでゾーイに向かってワンワン吠えて、二人に怒られる始末。ゾーイはストーブの前でうつむいたまま、あいかわらず「ぶーーぐーー」と文句を言っていました。お腹痛いんだろうなぁ。手術したんだもんね。避妊や去勢手術はするべきと思っている私たちも、このときばかりは胸が痛みます。この日のゾーイは私たちの目は一切見ず、呼んでも反応せず、ご飯も食べませんでした。そんなときでさえ、ストーブの前でずっと寝ているのに、突然急用を思い出したかのようにガバッと飛び起きて、すたすたすたーとトイレシートのところまで行ってオシッコとかするんですよね。こんな日くらいおもらししてもいいよって思うのに。こういう姿を見ると健気で涙出そうになっちゃいます。



そして、寝るときバリケンに入れると、1時間ほど悲痛な声で泣き叫んでいました。

と言うのも、この1週間ほど前からゾーイは一人で寝る訓練を始めて、まだ最初の20分くらいはクーンクーンと鳴いていたんです。それでも手術までは20分くらい小さく鳴いたらあとはあきらめて寝ていたんですが、手術をした日はよっぽど一人にされるのがイヤだったらしく、悲痛な声で泣き叫んでいました。私たちはどちらも口には出しませんでしたが「今日だけ」とゾーイを出してあげて、一緒に寝てあげようかとかなり葛藤しました。こんなことなら、避妊手術が終わってから一人寝の練習をすれば良かったと思いながら、でも、ゾーイには「今日だけ特別」なんて分からない。この1週間のゾーイの努力が無駄になる。と私たちこそ泣きたい気持ちでガマンしました。小1時間が過ぎ、ゾーイも疲れたのかあきらめて寝てくれました。

=====その2へ続く=====

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