アアクスグループブログ

アアクスグループ代表者堂上孝生のブログ

人の命の連鎖

2008年11月21日 | Weblog
I 人類としての「命」の個々の連鎖

専門家曰く
「痴呆症の徘徊は、潜在意識に不満・遣る瀬なさがあるためです」
  私は、殆ど世間と隔離状態にある重度な痴呆症の方の、人の命の底にある無意識の意識は、大切にしなければならないような気がします。

  私の命も、その痴呆症の人の命も、人の命として命が繋がっています。だから理解できないと言っても、本当は理解可能な範疇にあります。ホモサピエンスたる人類の一人だからです。

 Ⅱ 人の命のパワーの盛衰

  ここ40年ほど傲慢を極めた米国が、ドルの基軸通貨としての地位を明け渡す予感がしてきました。思えば1850年代のエネルギーに満ち満ちた荒々しい無頼漢が闊歩したフロンティアの自由人たるアメリカ人。格好良くもありました。

  とても肉体的に敵にはなれないアメリカ人の骨格の優勢。更に頭脳も優れている。同じアメリカ人と言っても、人種が違うのかもしれませんが、アングロサクソンの肉体に加え、ユダヤ人系のアメリカ人は、頭の良い人種である。カネに対する精神的な執念も、とても日本人などには通じそうにありません。

Ⅲ アメリカ人の栄華の陰り

  そのアメリカ政府が、住宅ローンの見えない底値、企業信用の複雑系証券DCSの破綻、金融信用の毀損に対する信用供与を全面的に保証しました。その結果、ドルは再生不能な程度に毀損し破綻の淵に瀕しています。

  自信に満ちたアメリカ人、エネルギッシュなアメリカ人、頭の良いアメリカ人。若々しかったアメリカ人は、もう元には戻れないでしょうか?それとも頭の良さは、アメリカにスーパーサバイバル戦略を生み出すでしょうか?例えばICT戦略、宇宙旅行、マイクロ・テクノロジー、iPS万能細胞の医学利用、種子戦略、知能教育等々、私にはとても把握しきれない方向性です。

  それにしても、ペーパーマネー・ドルが過去40年で引き起こしたアメリカ政府の「双子の赤字」は余りにも大きすぎる気がします。

  どうなるのでしょうか?
「なるようにしかならない」というものでもなさそうです。アメリカ人の命が掛かっていますから。

 ソ連も軍事競争に負けて1990年頃に破産して出直しました。超ハイパーインフレによる政府の国民に対する債務の「チャラ化」です。でも既に蘇えり掛けています。

Ⅳ ドル破綻の後にくるアメリカ人の「幸せ」

 人の世には平家物語の「盛者必衰の理」もあります。アメリカ人とて同じ人類。アメリカ人が財政的破綻を経て尚、財物にウツツを抜かすことはないのではないでしょうか?一般論としてですが、人として財物の独占は人の命の盛衰に関して本質ではないと感じます。

 ではドル破綻後のアメリカはどこへ行くでしょうか?今後40~50年を経てですが財物市場の近代工業社会の残渣が消え、傲慢な覇権主義的な政治感も消えないでしょうか?「皆一生懸命に生きている」個々の人の主観的な幸せ「満足感」に、社会安定の仕組みが移っていく可能性はないでしょうか?

アメリカの経済界としても暫くは証券業が銀行業並みの規制を受けそうですので、以前のようなリスクを負った高収益は許されません。だとすると相対的に貧しい経済状態で満足せざるを得なくなるでしょう。それともまた世界戦争を始めるでしょうか?その辺になると人類の根本的な資質に関わってきますので、運は天に任せるしかありません。

私も老後を控え、心穏やかに満足の世界、人のために尽くす修行が必要な気がします。ただ生きたいとする命の内なる声がその修行を阻みます。せめて肥満になるほど食料エネルギーを費消しないようにします。アルコールも止めるのが筋でしょうか?平成20年11月19日 税理士・行政書士堂上孝生

零細企業で収益ゼロになるとき

2008年11月21日 | Weblog

1 私も緊急情報の発信をします


まず政府100%保証の公的融資の申込で当座の資金繰り確保が必要です

次に、税理士事務所の弊社は、顧客に何ができるか考えました

開業7年までの起業者を対象に、特別の決算申告サービスが必要と考えました

緊急にホームページでそのサービス内容を反映しました


2 冷静な景気予測

零細企業にとって緊急な経済異変が起きています

しかし突発性ゆえに、景気の緩和措置がいつ取れるか情報収集しましょう



1~2年は「やばい」と云う感じです

外需の輸出が、そのうち前年対比で30%~50%減ったらどうなるか?

これは考えておく必要があるでしょう



そのうち中国がいち早く内需転換に成功するでしょう

ロシア、BRICSも中国への投資・輸出が盛り返すでしょう



Ⅲ 問題は3~5年以降

日本が内需転換に遅れ、中国・ロシアその他のBRICS等への投資・輸出に頼らざるを得ない経済状況が悲しいですね


アメリカは3~5年の苦痛を経て、何か「結果を出す」でしょう

アメリカ帝国はローマ帝国のように、数十年掛けて緩やかな衰退に向かうのでしょう



そのとき日本ってどうなっているのでしょうか?

3年後に日本が外需の輸出頼みで生きていたとしたら、本当の「底」はそれ以降となります

すでにインドでは、電気自動車などの新産業隆盛の芽が爆発する要素があるのではないでしょうか?

零細企業が生きんがために

2008年11月20日 | Weblog
Ⅰ 生きんが為に

 1991年にドルの金兌換廃止から40年。ドル増刷による「双子の赤字」で、アメリカ、否世界は多少のタイミングを異にして不動産バブル・信用バブルの破綻に陥った。この金融恐慌は、根が近代工業社会の終焉時期とも重なり、またアメリカ資本主義帝国の覇権主義の激変の予感とも重なる。「元に戻らない」ともいう。

 経済体制、人の暮らしはどうなって行くのか?私も零細企業の経営者の一人として、「企業存続ソリューション」に関して、大変なストレスを抱える気分である。「食うこと」に明日が見えず困り果てる経営環境にある。

 私は、「持たざること」が生きる道と決めた。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」と思うと楽である。ただ「食わねば死ぬ」物理的な人の悲しさに直面して、今なお零細経営者のストレスが消えることはない。

 弊社の具体的な対応として、価格破壊が進むというよりは、「低廉価格帯」でやっていける業態変化と新規顧客の開発がベストソリューションと思う。余り考えている余裕はないので、何とかしたい。

タクティックスとしての営業開発では、やはりICTをPRノウハウに使いたい。それで今、ホームページの整備も急いでいる。半年程前から、「見てもらえるもの」、「サイトから購入してもらえるもの」に切り替えるノウハウの勉強を始めている。Kes3.com だの、0315.jpだの、どう運用するか、それなりに楽しい仕事である。


Ⅰ 今回の金融恐慌を予言した人

 Nouriel Roubini (Dr.Doom)・NY大学教授による“The 12 Steps to Financial Disaster”「経済恐慌への12ステップ」という書籍が話題になっている。2006年9月IMF総会で同教授が指摘した経済シナリオである。

日本に言及すれば1997年の山一證券の破綻現象と軌道が似ている。1995年前後から中南米等の新興市場でも、今回のアメリカの不動産バブルと信用バブルと同様の悪夢があり著書“Bailouts or Bail-Ins”「救済か再生か」で報告されている。
アメリカ発の金融恐慌は、レバレッジ(借金による投資)等の手法による粗末な破綻現象といえそうである。住宅ローンが不動産担保証券(MBS)、債務担保証券(CDO)と偽りの変化をした。そこには誤った格付機関の介助もあった。

この悪夢は想定範囲の破綻が現実となった訳である。でも当時はアメリカ人も、「悪夢」を「希望の夢」として、「皆で夢を見たかった」のである。人間の能力はその程度という外ない。平家物語の盛者必衰の理と同じである。ただ警鐘のタイミングで「相当の時間的余裕」、「適時」、「ぎりぎり」の差異があり、学者も社会への影響力の発揮で苦労をするところである。


 Ⅱ アメリカ帝国の凋落には時間が掛かる

 アメリカ帝国の凋落の予兆と多くの政治経済学者は指摘する。

通貨に関して言えば今のところ直ぐにドルに取って代わる強い通貨はない。政治経済を絡めてローマ帝国や大英帝国の凋落と同じように、長い年月を掛けてドルの機軸通貨性が弱まっていくのであろう。同教授は更に邦銀にとっては米銀買収の好機ともいう。しかし日本円は余りにもローカルである。

Ⅲ 中国・ロシアの内需切り替えの成功予測

中国は投資・輸出が加熱し国民の消費生活は進んでこなかった。2008年秋からアメリカへの輸出に急ブレーキが掛かっている。G20サミットの結果も踏まえて中国は1~2年すれば大規模な内需切り替えに成功すると思われる。日本政府も「来年末には」、景気が回復するとの期待を滲ませている。

ロシアも同様の経済環境にある。続いてブラジル・インド等のBRICS諸国が中国への投資・輸出を通じて、当面は徐々に景気を回復する。このようなシナリオが一般的である。また妥当性もある。

Ⅳ アメリカは何処へ行く?

 アメリカの金融は証券業から金融業への鞍替えが進む。高リスクの投資銀行はなくなると思われる。もう証券業界による以前のような収益構造は望めない。その結果として今回露呈したドルのツケ(負債の政府信用)の処理が、急には進まない。

 個人の借金は国に肩代わりされる。アメリカ国民は家を失い、失業し、将来の年金を失う。しかしもう住宅ローン、事業クレジット等は望むべくもない。普通に考えるとそうなる。

 尤も米国はユダヤ資本の国でもある。このままオメオメと敗退するとも思えない。どうするのであろうか?アメリカ経済に取り込まれている日本国民としても、期待したいところである。

 ただ40~50年のスパンでみると、アメリカ帝国もやはり「盛者必衰の理」から逃れるのは難しいと考えるのが、「人の世の幸せ」の限界をしるのに良いのと思う。人の世は悲しいものなのである。

平成20年11月20日 税理士・行政書士 堂上孝生