Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwork901.,Kyoto.90% of visitors are foreigners 4K

2024年05月16日 | field work

 京都清水寺の界隈を歩きながら、私は9割のビジターが外国人である事に気がついた。清水寺が何故こんなに人気があるのか?。そしてどこから清水寺に向かって歩いてくるのか?。二つの疑問を考えながら撮影していた。
 外国人に人気があるのは、目立つような朱色の仁王門や山腹に立地するために京都の街が見下ろせる景勝のよさか・・・。そんな立地だから記念撮影のスポットが沢山ある。そうした建築外観の派手さと賑わいある参道など、ここは結構観光要素がある。外国人が日本を理解するのにわかりやすいのだろう。そうしたどんな外国人でも理解出来るレジビリティ(わかりやすさ)が清水寺にはありそうだ。これが大徳寺の禅宗寺院あたりになると、日本好きが高じてゆく外国人マニアの世界かもしれない。
 清水寺に向かう3本の道は参道下で一つになって、参道商店街を抜けて清水寺にたどり着く。
 清水寺に向かう人達はどこからやってくるのだろう。交通機関は市バスだけ。タクシー利用は数が知れている。観光バス用の駐車場は閑散としている。つまりみんな歩いて清水寺へのぼってくる。実際に私が散歩コースにしている清水寺から祇園にいたる道筋は歩くことができるし、この界隈には京都のあらゆる要素が集約されている。だからここを歩けば京都の街をみたも同然となる。
 それ以上の京都を求めようと思えば、本格的な京都の伝統を引き継いだ存在は市内に多々ある。例えば上京区の表千家、裏千家の屋敷といった具合にだが・・。だがそんな日本の奥深くまで体験することを多くの外国人達は望んでいない。清水寺をみて祇園で舞妓さんにすれ違ったら幸せ!。それで外国人達の京都観光イメージは成立するのだろう。そうした現象をみればレジビリティというキーワードがあてはまる所以である。
 平たく言えば異文化理解に、ややこしい京都の伝統的蘊蓄はどうでもよいのである。やってくるのは"fuck vetements"と書かれたTシャツをきた外国人達なんだから世俗的なわかりやすさで十分なのであろう。言葉をかえれば遊べる観光地ということだ。
 このことは、私達日本人が海外へ出かけた時も同様である。かの国の光を一寸見られたら満足できるということと・・・。
 
Fieldwork901.,Kyoto.90% of visitors are foreigners 4K
尚、過去の動画は以下のURLで見られます。
https://www.youtube.com/@team_mikami/videos
SONY FX30,E10-18mm/F4.0 OSS



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