とはずがたり

日々の雑感を…

マリー・アントワネット

2007-01-31 21:18:05 | とはずがたり

Mary ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演の映画『マリー・アントワネット』を鑑賞した。

本作品はフランス政府が撮影に全面協力しており、全編にわたって実際のベルサイユ宮殿を舞台にしている点で迫力がある。

出演者が着ているカラフルなロココ調のドレスが美しい。音楽も素晴らしい。観る者に何ら違和感を抱かせることなく、70年代ロックを用いているところは、コッポラ監督の真骨頂だろう。

映像がスタイリッシュなところもコッポラ監督ならでは。セリフを排して長めのカットを撮りながら、急な場面転換をする撮影・編集の手法は、前作の『ロスト・イン・トランスレーション』を髣髴とさせる。

映画で描かれているマリーは、極めて現代的な感性を有する女性である。夫に構ってもらえない寂しさから、次第にフランス的な享楽に溺れていく一方で、プチ・トリアノンにおいて質素で静謐な暮らしをする、知的で内省的な一面も持ち合わせている。

加えて、なかなか子供を授からない悔しさに泣き崩れて、部屋の隅で体育座りをしているような弱さもある。

ソフィア・コッポラ監督は、若い魅力的な女性をポップに描くのが上手い。彼女は、現代日本から生まれたギャル文化アニメ文化西洋的に解釈しているのではないか、と俺は睨んでいる。

本映画は歴史ロマンではない。目標が定まらず、悩み葛藤する現代の女性を描いた作品と観るべきだ。この点を見誤ってはいけない。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
dimpleさんが更新! (hiro)
2007-02-01 23:02:56
dimpleさんが更新!
お元気ですか~?

この映画は私も是非映画館で観たいと思っているんです!
キルスティン・ダンスト主演ってところにも惹かれますが、
ラデュレがスイーツのコンサルタントをしていたり、
ロココの魅力たっぷりだったり、なんだか映像美に
期待できそうな気がするんです♪
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>hiroさん!! (dimple)
2007-02-02 00:42:12
>hiroさん!!
元気です!hiroさんはどうですか?

スイーツはとても美味しそうでした!
アカデミーにスイーツ賞があれば
必ず受賞するでしょう(笑)
衣装賞も間違いなく獲得するのでは。

映画での使用言語は英語ですが、
フランス語だったら、もっと良かったと思います。

でも、ところどころフランス語が使われていて、
ルイ16世とマリーの朝食時に、
侍従が「王の一皿目!」とフランス語で叫んで
杖を床に叩くシーンはとても印象的でした。

もう一度観てもいいと思います。
そのときは、hiroさんをエスコートしようかな(*^ ^*)
返信する
私は相変わらず一喜一憂を繰り返してますが(笑)... (hiro)
2007-02-02 02:06:00
私は相変わらず一喜一憂を繰り返してますが(笑)、元気です♪

>スイーツはとても美味しそうでした!
やっぱり!!
ラデュレのお菓子って、本当に宝石みたいですもんね~♪
アカデミースイーツ賞受賞も夢じゃないです(笑)

そか、もとは英語なんですよね。
もしかしてdimpleさん仏語も勉強されてたりするんですか?


2回目観るときにはもう是非お供させて下さい~っ =^ェ^=♪
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>hiroさん!! (dimple)
2007-02-05 21:28:51
>hiroさん!!
残念ながら、
フラ語は全然解しません(><)

2回目観る機会があったら、
是非、お誘いします!
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