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東芝が世界最小の燃料電池開発

2004年06月28日 12時11分45秒 | パソコン・周辺機器
最近「燃料電池」という言葉を良く耳にされると思います。
「燃料電池」とは水素を水と電気に分解し電力を取り出す
装置のことで、正確には「電池」ではなく「発電機」の
部類に入ります。

「燃料電池自動車」など水素を燃料としてそのまま
使用している場合もありますが、パソコン等の一般機器
向けに水素をそのまま使うのは安全上問題があるため
「エチルアルコール」(エタノール)や「メチル
アルコール」(メタノール)などを化学的な処理を
加えて電気に変換し、利用する方式が研究され
各メーカーが実用化へ向けてしのぎをけずっています。

その中で東芝とNECがモバイル関連製品用燃料電池の
開発に力を入れていて、今年度か来年度中にはどちら
かの会社から世界初の燃料電池搭載のモバイル機器が
商品化されるものと考えられます。

今回は東芝から世界最小の燃料電池の発表された
模様です。

大きさは横22mm、縦56mmで100Wmの出力を実現
していて、内蔵タンクには2mlまで燃料が搭載可能で
小型MP3プレーヤーであれば、最大約20時間使用
することが可能だそうです。

ただ、この燃料電池は試作品であり、実用化に
向けて解決しなければならない問題がいくつか
残っています。

危険物の問題
エタノールやメタノールは法律で「危険物」に指定されて
(アルコール類に該当します)おり、現状では飛行機
などへの持ち込みが制限されているため、法改正が
必要になります。

燃料の問題
今回開発されたされた燃料電池はスポイトのような物で
燃料を補給していましたが、燃料の規格を統一しないと
沢山のカートリッジや複数の濃度の燃料が出回ってしまい
かえって不便になってしまいます。

上記の問題が解決された時、燃料電池はモバイル機器に
とってかかせない物になっていくものと思われます。

最後に燃料電池について調べているときに下記の
Webページを見つけました。

燃料電池についてもっと知りたい方はとても詳細に
書かれていますので是非一読されることをお勧めします。

お勧めリンク
「燃料電池」(ナノエレクトロニクス)


関連リンク
東芝プレスリリース 世界最小の燃料電池システムの開発について(東芝)

危険物取扱者の種類(T.Mutoのページ)


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