しるこはネコ科の牛である。
牛だけど、いちおうはネコ科なので猫っぽい事もする。
猫は箱が好き。そしてもちろんネコ科の牛も箱が好きである。
わたしは日用品の半分ぐらいを通販で購入する。
したがって、我が家にはダンボール箱がよく届くのだが、箱が届くと牛は必ず検分する。
まず外側から。わたしが箱を開けて中身を出すと内側を。
内側も外側も隅から隅まで、満足するまで臭いや爪の刺さり心地、噛み心地を確認したら牛田しるこによる箱検分は終了。
お気に入りの使い心地だと箱から出ずに飽きるまで遊んでいる。
遊ぶにも満足してしるこが箱に興味を無くしたら、潰してゴミに出すのだが、だいたい暫くそのまま放ったらかしてある。
そして時々、ダンボールを再利用して物を片付けたりする。
先日の土曜日も放ったらかしにしていたダンボールを再利用してハンガー入れにしたわたし。
そこはかとなく貧乏臭い香りが漂うが、使い勝手が良ければそれで良し。
再利用したダンボールは、しるこが検分し尽くして興味を無くした箱だったのだが、形が変わると新しい箱に見えるらしい。
さっきまで鈴子で遊んでいたしるこが静かになったので様子をうかがったらハンガー入れに入り込んでいた。
狭くない…?
もともとそんなに大きくない箱にハンガーを入れて、さらにしるこまで入ったので若干角が破けた箱。
見ているこっちが息苦しくなるような状態なのだが、しるこ的には気に入ったらしい。
ハンガーの隙間からこちらをうかがう牛。手を出すと攻撃を仕掛けてくる。
だんだん顔を外に出して大胆に狙ってくる牛。
ハンガー入れ崩壊へのカウントダウン開始。
ま、どうせ捨てる予定のダンボールである。ぶっ壊されたところで悔しくはない。
好きなだけ遊ぶが良いさ…と放っておいたら、どうやらやっぱり狭かったらしい。
結局10分も経たないうちに箱から出て再び鈴子で遊び始めた牛。
やっぱり牛的には、箱は『屋根付き』じゃないと駄目なのかね…。