豊田市、気ままに、彼方此方散歩

豊田市在住の者として豊田市内の、あちこちを徒歩で、自転車で、端っこの所は勿論、自動車で、訪れて見たいです。

枝下萬歳之疏水(豊田市)

2012-04-24 07:47:27 | 散歩

枝下萬歳之疏水

所在地 豊田市緑ヶ丘町

枝下萬歳之疏水の碑です。

この碑の側に枝下用水についての説明板がありました。

ここには、次のように書かれています。
枝下用水の歩みは今を遡る百余年の明示10年に端を発し、当時旱魃に悩む
農民たちの手により測量が始められ、明治17年には西加茂郡西枝下村の
矢作川を水源として一部が開削された。
次いで明治20年から西沢真蔵氏らによる大規模な延長工事が行われ。
明治23年に幹線用水と東用水、明治25年に中用水、明治27年には西用水が
通水した。山野を巡る長大な疎水工事は困難を極め、加えてしばしば洪水や
地震に見舞われるなど、七星霜に亘る辛苦と膨大な費用を費やして農民の
長年の夢が叶えられた。
明治35年には枝下用水普通水利組合が設立され受益農民自らによる管理が行われ
昭和4年には越戸ダムから取水して明治用水との水争いを解消し、且つ円滑な
通水を目指して今日までたゆまざる努力が続けられた。
更に昭和12年から34年には県営かんがい排水工事により、本格的な水路の
護岸工事を施工したが戦中戦後の資材不足の中での工事であった為、老朽化が
急速に進み再び改修が望まれた。
そのため、用水不足の解消、自動遠隔操作による配水管理の合理化、維持管理費の節減を
図るため、県営かんがい排水事業として昭和39年度から水路改修に着手し
昭和47年7月には、水路が決壊する未曾有の災害に見舞われながらも
関係者の努力により昭和62年度に総事業費58億円を要し、事業が竣工した。
しかし近年用水流域の開発等による水質汚濁が進行し、営農上多大な被害
が発生するようになった。よって平成元年度より県営水質障害対策事業
(平成7年度より水質保全対策事業に改称)として川?兼用水路である枝下用水
の川?分離を行い、用水をパイプライン化することにより、水質汚濁に伴う
農作物の被害を軽減すると共に、水路体系の一元化及び水資源の有効利用を図り、
農業経営の安定を図らんとするものであり、平成15年度完了を目標としている。
 
  県営水質保全対策事業の概要
   地域 豊田市、知立市、西加茂郡三好町
   受益面積   水田2031ha
   最大用水量 8694(単位判読不可能)
   管口径   2000mm~200mm
      ?長    41518m


分水池の説明板です。