PHASE 4


前回までにエンジン系統のリファインを完了し、今回はフットワークの見直しを行いました。
DAYTONAでは取り扱いが珍しい英国QUANTUM(クァンタム)のダンパーシステムを導入しました。
別タンク付きの2WAYコントロール(ロースピード、ハイスピード)が可能なT3-CRというラインナップの中でも最上級グレードのシステムです。

今まで使っていたOHLINSコンプリートKITからのチェンジですが、乗り味をもっともっとソフトに持っていきたいということで『超低ガス圧ダンパー』を実現しているQUANTUMをオーナーは選んだ訳ですが、
乗った感じはOHLINSが持つキチッ!とした動きとは異なりQUANTUMはシナ~とロールしていく動きをし、今までとは全く異なる動きをします。
じゃあ、それがイコール乗り心地の向上に繋がっているかというと、実はそうとも言えなず一長一短。 昨日もオーナーの話を聞きながら減衰力を調整していました。



ブレーキは大型化も当初検討していましたが、見た目以外には特に不自由していることもありませんので、今回はブレーキディスクローター、ブレーキパット、ブレーキホースの一新に加えBremboキャリパーのオーバーホールを行いました。
ブレーキオーバーホールはペダルフィールの向上にダイレクトに反映されるので、ある一定時期で必ず見直しを行いたい項目です。
長年使用し続けたブレーキキャリパーはダストシールも固くなり、同時にピストンの動きも硬くなっていますので、オーバーホールを行うことでピストン~シリンダーの動きも非常にマイルドになりました。
スムーズに動くキャリパーの中に、カチッとしたペダルフィールを実現しています。


早速、次のメニューも決まりました。 今度はクラッチのリニューアルを行います。

オーナーが大好きなゴルフと同じで、モノを知れば知るほど欲求は高まるばかりだし、ハマればハマるほど理想は高くなるわけですが、
『あ~ 仕事にもこれくらい執着できたら良いのにな~』 って言っていましたが(笑)
365日 仕事に飛び回っているオーナーさんのお話しでした。  


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