ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

※Fleisstage(勤勉日々)は造語です。
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ライブラリーライフ

2009-05-31 19:55:09 | 日記
就職活動が予想通り長期戦に突入しそうなので、開き直り、情報収集と書類送付と面接以外はすべて自分の時間に回すことにした。

勤めると一番できそうな読書がなかなかできなくなる。なるほど世間でいわれるように楽しい本や文庫・新書は空き時間を利用してバンバン読めるが、全集やカタイ本は読む時間がない。仕事で疲れているのにさらに働いている気がしてくる。特に私は放送大学のトラウマがあるので嫌だ。よって今のうちにかかる書を読む「読書」をしておきたいのだ。

都立図書館はどうみてもマイナーな地下鉄日比谷線を利用して来いというような立地なので便利とはいえないが、有栖川宮記念公園のなかで、広尾駅周辺に店も多く、外人も多く、休憩スポットも多いしなかなか面白い場所だ。東京で一番でかい割には席に座れないということもあまりない。開館時間も異様に長い。さらにカフェテリアもついていている。欠点は荷物不可、貸し出し不可ぐらいか。

本来は三鷹市民として三鷹市立図書館に行きたいのだが、どうみてもいやがらせとしか思えない立地にある(市役所も同じ)。三鷹駅から2キロってどういう市役所なのか。これには何か深い理由があるのだろう。とても駅から徒歩でいける距離じゃない。駅からさらにバスなど使う気にならない。自転車で行ったら疲れた。家からは4キロ以上ある。全然三鷹じゃない。この図書館のことは忘れよう。

交通費を捻出して都立に行っていたが、今日近所の杉並区立宮前図書館に行って驚いた。開架図書のレベルが高い。普通なら書庫行きくさい全集などもそろっており、好みの良質な本が多かった。フロイト全集とか阿部謹也の著作が開架でそろえてあるのが東京らしい。講談社現代新書や学術文庫もあった。世界の名著や文学も。私にとっては合格点。噂どおり自習室が充実していた。自習室のある三階は学生で東進状態。

都立中央は書庫ばかりなのに対し、ここは蔵書13万のくせに開架が田舎の市立図書館レベルに充実していた。蔵書数も重要だが、開架にある程度の良質な本をそろえていただけるとうれしいものだ。貸し出し冊数も「15冊以内」という贅沢だ。

ちなみに蔵書数をチェックすると(以下、ネット情報のため確証なし)、ウィキによれば都立中央は150万。これはさすがだ。関学や明治(中央)、横国、金沢大を上回っている。今まで住んできた石川と静岡はどちらも、県立となればかなり数が多い印象があったがそれでも60万クラスだ。
杉並区立中央図書館は73万だから一県を越えている。さすが教育区の杉並区だ。

その中央図書館は人気があり有名なので行ってみたい、雑誌が充実しているという都立多摩図書館にも行ってみたい。それは後日また報告したい。

ロシアの政情

2009-05-29 22:47:12 | イベント
杏林大学公開講演会「大国の復活をめざすロシアの試練」

本日は雨。家で読書のあと近所の杏林大学へ。講師は杏林大学大学院教授で米露関係の国際政治を専門にしている斎藤元秀さん。わかりやすく気さくに現代ロシアの政情を概観してくれた。以下メモです。今日は感想は割愛させてください。

【メモ】

・ロシアに関する情報があまり流れていない。新聞社の友人に聞いたら、高齢化が進み活字を大きくしたからと言われた。世界の記事も少なくなっている。
・ロシアでは誰が内政と外交の舵取りをしているのか?― プーチンが一番重要な鍵を握っていて、その枠の中でメドベージェフが動いているといった感じだろう。マスコミは「仲が悪い」というがそれは単に面白くなるからだろう。私は二人の仲は悪くないと保証する。ただ大統領選が近づく来年末が鍵だ。
・メドベージェフは操り人形ではない。グルジア紛争もプーチンを押し切って「やめよう」と言ったのは彼だった。彼はみんなで知恵を出そうというタイプだ。プーチンは権限が強ければすべて乗り切れるというタイプ。彼はずるい。北方領土のことを麻生が言うと「外交はメドベージェフにやらせている。大統領特権だ。」と言う。2人のリーダーをうまくつかって自分に非難が来ないようにしている。
・NATO勢力が東方に拡大している。ロシアはなぜウクライナとグルジアの取り込みに必死なのか。天然ガスパイプラインの7割がウクライナルートだ。ここがアメリカの統制化に入りたくはない。海軍にとっても戦略的に重要な場所でもある。ドイツとフランスはロシアの天然ガスを使っているためロシアに友好的だ。ロシアはこの両国をつかい、東方拡大に反対している。全会一致で解決したが、今、スウェーデンがNATOに入りたいといっており、北欧で拡大の新たな動きがある。

・MD(ミサイル防衛)。ブッシュが「ポーランド、チェコにMD基地を作ろう」と言った。アメリカはイランからのミサイルを打ち落とすためだというが、ロシアからしたらウラル山脈まで射程に入るので困る。オバマは熱心に取り組んではいないが交渉カードのためにも計画としては放棄していない。

・南方(パキスタン、アフガニスタン、イラン)ではタリバン勢力が拡大。なぜそれを嫌がるのか。
①麻薬の栽培
特にアフガニスタンのタリバンが麻薬をヨーロッパへ密輸している。そのルートがロシアを通っている。ただでさえウオッカ好きのロシア。そういう人たちが大麻したら国家が麻痺してしまう。
②原理主義
イスラム原理主義は古来に帰り近代的な文明を排除しようとする。よって中東から西欧の文明人を追い出したい。ロシアも中東で影響力を失うのは困る。

・オバマのアフガン安定化への取り組みはロシアにとってはいいことのはずだが、ロシアはうまくふりまわしたい。タジキスタンとキリギスには米軍の空軍基地があった。ロシアがアメリカに使わせたらダメだといやがらせをしている。医療、食料物資はよいが、軍事物資はダメだという。今年2月キリギスがそれにのってしまった。ロシアはすごい金をだした。8月以降に使えなくなるからアメリカは再交渉に必死。
・東方の脅威。中国人が国境に入ってくるのではないかと恐れている。実際に入っている。人口も経済力も増えている中国はこわい。だから仲良くしたい。ロシアはシベリア極東にあんまり人がいない。650万に対し中国は3億だ。
メドベージェフが就任後最初に訪れたのが中国。これは初めてのこと。いかに気をつかっているか。インドや日本に擦り寄っているのも中国を牽制するため。プーチン訪日のとき、モンゴルに寄ったのも中国牽制。原油パイプライン開発(スコボロジノ~大慶間)もゆっくりやっている。

・北方領土を返さない理由
①ロシア人が住んでいるから
一万七千人いる。50年もたって彼らには生まれ故郷になっている。
②漁業権 ウニやカニなど高級な寿司のネタが豊富。世界四大漁場の一つだ。また水産マフィアもからんでいる。操業権を日本にやりたくない。
③軍部
エトロフの上は海底が深く戦略的に重要。

ピースボート

2009-05-21 21:16:13 | イベント
トークライブ・「貧困」と9条~平和憲法で生き延びれるか~@新宿ロフトプラスワン

前記事と同じくまたロフトでのイベント。船で地球各地を一周し、各寄港地のNGOと交流するなど、国際交流をしている非営利のNGO、ピースボートが主催。ピースボートの方お二人を司会に、 香山リカさん(精神科医)、森達也さん(映画監督、作家)高遠菜穂子さん(イラクボランティア)、川崎哲さん(ピースボート)が出演。
今回の船旅には平野悠さん(ロフトプラスワン席亭)も参加したらしい。店の機関紙にその航行日記が載っていた。
出演者の方が好きな方ばかりなので見に行ったが、結論から言うと、重すぎる貧困問題と大きな夢を持った平和運動をどう結び付けたいのかよくわからないまま、しかも話がかみ合わないまま、最後まで行ってしまった。本当に居酒屋のしゃべり場になってしまっていたのが残念。それがここのよいところでもあるのだが。
それにピースボートの方々が貧困、格差、プレカリアート問題にほとんど精通しておらず、何がしたかったのかよくわからないイベントに終わった。「海外の貧困に比べれば日本は恵まれている」「若者も夢を」といった発言に来場者から非難の声が。フリーター労組の方も来ていて反論してくれた。貧困を話題に人様の前で語るときは湯浅誠か雨宮処凛くらいは読んでおいてもらいたい。それが無理ならせめて9条と貧困をどう結びつけるのかを整理しておいてほしかった。香山さんと森さんもあまり話していなかった。「海外で平和運動しよう!」という空気と日本の重すぎる問題があまりにかみ合わないことに感づいていたはずだ。もっと出演者のお話を聞きたかった。

高遠さんはずっと海外でボランティアをされていたわけだし、日本社会の病巣に詳しくないのは仕方ない。本人も(まだなんとか生きていけると思われていた)バブル崩壊後からずっと海外だったため、帰国後は「日本はこんなに大変なのに何やってんだ」と言われびっくりしたそう。会場の意見にもあったけどこれからは「日本の方法を海外で生かすのではなく、海外で活動されてきた方々が、その経験を今の日本の問題にどう生かすかの時代」だ。何より貴重な経験を聞きたいし、伝えていただきたい。元祖「自己責任」の被害者としてこれからも頑張っていただきたい。文字通り死にかけた方なのできっとなにかをやってくれると思う。

メディアの暴走がひどすぎるという話題が良く出た。川崎さんは数年前に奥さんから「核反対、平和なんて日の目を見ない運動ばっかやってないで、なんであなたは環境問題をやらないの?」といわれ、この前日本に帰国したら「あなたなんで貧困問題やってないの?」に変わったらしい。恐るべきマスコミの影響力。

川崎さんの熱の入ったトークが目立った。団塊世代の熱い思いが現代日本の恐るべき閉塞感とあまりに結びつかないという事実が焦点になっていった。なぜ日本で社会を変えようという運動は起こらないのか。森さんはメディアの発達が想像力を奪った、という。会場からは「携帯。」の一言。確かに、海外の様子が事細かにリポートされ、ネットでも情報を入手できるとその地点で満足してしまい、何かを起こそうという気が湧きにくい。
でも「話題としてやることは増えたと思いますよ。貧困、核、オバマなど……。NPOや団体も増えたし、社会的認知度も上がり、マスコミに取り上げられることも増えましたしね」と語る。
なぜ日本人は苦しんでいるひとたちへの、遠い存在への想像力を失ったのか。これは重要テーマの一つだろう。小論文の問題が一つつくれる。高校の現社でもこういう授業をしてほしい。

帝王

2009-05-19 01:33:06 | イベント
堀江貴文&ひろゆき・トークライブ「徹底抗戦ナイト」@新宿ロフトプラスワン

出演は堀江貴文(以下会話文はHo)、ひろゆき(以下Hi)。
ネット社会の帝王ともいえるホリエモンとひろゆきのコンビを見てきた。ともするとカネとネットで、理屈っぽく性格の悪いイメージも受けやすい二人だが、以外に親しみやすい人たちだった。弱者の気持ちを知っているとはいえないが、貧乏学生の経験があるから、時としてはまっこうから彼らを受け止めてはくれそうな、親しみやすさがあった。それに二人とも仲がいい。見ていても合っている。あとトークに切れ目がなくて面白かった。お互い好きなところは「話が止まらないところ」(堀江)、「面白くてナイーブで弱気なところ」(ひろゆき)だそう。

Hi「拘置所でオナニーができなかったのが辛かったといわれていますが…」
Ho「それは方法を編み出したんだよ。それより雑居房に入れさせてくれないのが辛かったよ。カネ持っているし、影響力、メッセンジャーになるんじゃないかと思われたのかな。」
Ho「地検のコピー機が置いてある給湯室みたいな部屋があって、事務の人が働いているところに普通に鉄格子があって…」
Hi「その絵っておもしろいですよね。」
Ho「地裁で保釈されてて実刑なんてあまりないからね。」

Ho「(家宅捜索のとき)3人の刑事がニヤニヤしながら『お前こんなメールして』って見ているんだよ。いや、そいつは俺のメールを全部解析するやつだったんだよ。『手〇〇しました?』とか。それは淫行捜査らしいのよ。未成年に手を出していたんじゃないかって。女の関係リスト700人とか作っているんだよ。」
Hi「それほしくないですか」
Ho「ほしいよ!いたよこんな子って(笑)」

Hi「フジテレビを買おうとしているときこうなると思ってました?」
Ho「でもなんかこのままうまくいくわけねーなとは思ってたね。競馬で勝っているときと同じで」
Hi「自重しなかったんですか」
Ho「自重したってダメだもん。してもしなくても同じことだもん。」

質問文「実刑を回避する自信はありますか?」
Ho「ないとやってらんねーよ(笑)!」

(証券取引法の罪状、犯罪の問題が難しい。堀江さんはそれを打開して自分の無実を世論に訴えたいという話題になり)

Hi「でも訴える人と訴えることに反論する人が二人とも難しいことを言っていたらわからないですよね」
Ho「会社の売り上げにするのか資産にするのかという解釈の違いなんだよ。でもそれだといくらでも株を刷れば金儲けできるっていうのが彼らの主張だよね。(中略)たぶん官僚たちは『俺は安月給で国民に奉仕しているのに、あいつはチャラチャラと女子アナと鍋パーティしやがってずるい』と思っちゃうのよ。『俺も金がほしい。女子アナと合コンしたい』と思ってるのよ。」

Hi「タイミングを待つってのはなかったんですか」
Ho「僕はあせるからね、いつも。あせるのがすきなんだよ。フジテレビがあんな反応するなんて夢にも思わなかったわけ。ほかの局って真面目じゃない。すごいノリノリだったの。嫌がられるなんてこれっぽっちも思わなかったの。びっくりしたのこんな大騒ぎになるとは。インサイダーになったりするから言うにもいえないのよ。」

すっかりAV評論家と化して、裏の人物になってしまった堀江氏だった。それに、ついさっきまでいた田代まさしさんと「俺たちって(集合時間)早くくるよね?」とか「俺らみたいなナイーブな小心者が絶対つかまるんだよな。」と完全に意気投合していたようだ。
いまや最高裁前だというのに、ようやく理論武装ができたと言っていた。3年前に捕まっていろいろ思うところがあり、精神的に病んでいて、あまり表にもに出られなかったという。社長も独特の孤独があるし、事件以降も誰も知らないいろいろな苦労があったのだろう。「自分は1人でいるのが大の苦手」と言っていた。さぞかし拘置所は辛かっただろう。

日本の政治を変革することについては「チェンジが起こるわけはない。年寄りばっかで、ずっと保守的な人が長生きしているから」と否定的。自民党で出馬した理由がわかった気がした。
いかに選挙で老人ホーム巡りが重要かを話していた。田舎に多い老人ホームに「行ったら必ず票になる。千人いたら千人とれる。耳も聞こえてない人ばかりで、自分で投票にいけないから病院の人がみんな書いちゃう」らしい。恐ろしいことだ。

しかしホリエモンの女関係について調べる警察どもがどうしようもなくエロ過ぎる。調べてよろこんでいるお前たちの方がよっぽど危険人物だと思う。当事者曰く「東京地検がこれだけ女関係を調べたのは史上初」らしい。

一番書きたいことがあったのだが、とてもここでは書けない。堀江さんが警察に押収されて一番恥ずかしかったものとは何か? 会場は大爆笑の嵐だった。ヒントは…いや答えかも知れないが…

「自分の型をとったの!!」

・・・夜中に1人でこんなことをされていたとは、結構みなさん孤独なんだね。知りたい方は私にメッセージかメールをください。


※初出記事(2009-05-19 01:33:06)を一部加筆、訂正しました。

日曜も面接

2009-05-17 21:04:38 | 一般記事
この出で立ちで有楽町へ面接に行ってきました。
明日はロフトでホリエモン&ひろゆき対談があります。昔からどういう方なのか気になっていた二人なので、ずっと楽しみにしていました。
そして、人生の負け組ロードを突き進んできたこの私が、かつての時代の寵児を目の前にするときがきました。私は昔から好きで負け組をやっているのですが、負け組目線から見た感想も書きたく思います。
この数日、面接は一流企業、見に行くのは有名人が続き、自分が卑小に感じられます。度胸をつけたいです。
が、今日の面接より昨日の講演の方がよっぽど緊張しました。講演やトークも見知らぬ所に行くとけっこう緊張するものです。いい練習になると思いたいです。
そうだ、これから度胸をつけるために無理にでも質問しようかな。特に、シンポジウムとか、ギャラリーがめちゃ多いと質問も超緊張しますよね。