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日本最古の学校・「足利学校」に行ってきました

 先日、以前から一度行って見たかった栃木・足利にある「足利学校」に行ってきました                                        

友人が行きたいのなら、案内してあげましょうと云ってくれ、道案内をしてくれました                                                全線開通して間もない北関東道・足利ICをおり、標識に従い車を走らせると10分ほどで行けました

下の画像は横断歩道の陸橋から見た「足利学校」全景です・・・といっても、到底全部は入りきれません                                          ピンク色は満開の“枝垂れ桜”です

「足利学校」は、平安時代初期、もしくは鎌倉時代に創設されたと伝えられる中世の高等教育機関であったそうです

しかしその創建については幾つかの説があるようです

その説とは・・・古くは、奈良時代の国学の遺制説、平安時代初期、天長9年(832年)における小野篁(おののたかむら)の創建説、鎌倉時代の初期に鑁阿寺(はんなじ)を開いた足利義兼(足利尊氏六代の祖)が建てたという説、室町時代中期、永享11年(1439)に関東管領上杉憲実(のりざね)によって開かれたといった諸説です

諸説あるようですが、明らかなのは上杉憲実が関東管領になると、学校を整備し、孔子の教えである「儒学」の五つの経典のうち四経の貴重な書籍を寄進し、更に鎌倉から禅僧快元(かいげん)を初代庠主(しょうしゅ=校長)として招き、学問の道を興して、学生の養成に力を注ぎ発展させました

これによってこの後、北は奥羽,南は琉球にいたる全国から学徒(=最大学徒3千といわれる)が集まり、日本において坂東にある事実上の最高学府になり、「日本最古の総合大学」として世界に知られるようになりました                                                                                 この紹介は、1549年「フランシスコ・ザビエル」によって行われたそうです

   上の画像 正面の門は1668年建てられたという足利学校のシンボル・「学校門」です

    築山越しにみる復元された「方丈」と、「庫裡」です

「方丈」は、学生の講義や学習、諸行事の座敷として使われた所です                                                 「庫裡」は台所で、食事などの日常生活が営まれたところです

   「方丈」から見た南庭園ですが、築山泉水式庭園で、鶴をかたどっているそうです

  

   亀を象ったといわれる北庭園         「足利学校」中興の祖・上杉憲実像

「足利学校」は、上杉憲実が整備して以降、上杉・後北条・徳川各氏の保護を得て、1872年(明治5)まで存続したそうです

授業の内容は易学を中心とした儒学や兵学・医学などが講述されました                                      この教育の足利学校の精神は現在も引き継がれているそうです

現存する「足利学校」は、昭和57年より「史跡足利学校跡保存整備事業」が行われ、平成2年江戸中期の姿に戻ったとされています

現今生涯学習の時代ですが、教育の原点であろう「自学自習」の精神を伝えた「足利学校」を見て、老いを感じてきたこの頃ですが、気持ちを引き締めなくてはと思って帰宅につきました

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