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「マングローブ」・‘オヒルギ’ → ‘雄蛭木’&‘雄漂木’ と書きます

植物園で、珍しい樹木を見つけました 
名札が掛けられ、ヒルギ科オヒルギ属の「マングローブ」樹種のひとつで‘オヒルギ’というのだと知りました
「マングローブ」は海水と淡水の入り混じる汽水域の森林を呼び、熱帯・亜熱帯地域の沿岸や河口に生育しています
日本では沖縄県の他に鹿児島県・奄美大島などで見ることができる事が知られています
この木も水の中に鉢を沈めた形で植えられていました
樹高は最高で30mほどになる常緑高木で、幹は直立し、樹皮には皮目ができます
花期は晩春から夏らしいのですが、温室では今が盛りです


花は葉腋に単生し、直径3cm程度の薄紅色の花が咲いていました 
花の目立つ部分は萼(萼筒)で、形は筒状で厚く、真っ直ぐに突き出しています
花びらの先端は8~12枚程度に裂け、櫛の歯状に開いて、やや内向きになにかを抱えこむように見えます
花には甘みの強い蜜があるらしく、小型の鳥類が多く吸蜜に近寄ってくるのだそうですが、この花形が吸蜜しやすいのかな?? 


受粉して出来た種子は、典型的な胎生種子で、親木に付いたままで発芽して、鉛筆の様に下に伸び、長さは20cmくらいになるといいます
やがて「ペンシルロケット」よろしく若木として地上に  発射され、泥土に突き刺さり、親木に成長します
これって海流に流されずに着床する工夫をしている、「マングローブ」の知恵なのですね 
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