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【277】道隆寺(明王院)第七十七番

2020年12月25日 | 【四国八十八ヶ寺】

【277】道隆寺(明王院)第七十七番

住所 仲多度郡多度津町北鴨
宗派 真言宗醍醐派
山号 桑多山
開山 和気道善
本尊 薬師如来

 寺領はもともと和気道隆の荘園で、ある夜怪しい火が現われ和気道隆が弓を射ると女の悲鳴が聞こえ自分の乳母が息絶えていました。その乳母の供養のため桑の木で薬師如来を刻み堂宇を建て安置したのがはじまりです。その後道隆の子朝祐法師が七堂伽藍を建て寺号を開祖の名を取って道隆寺と名づけたといわれます。現在の本尊薬師如来は、道隆の彫った像を胎内仏として弘法大師が刻んだもので、眼病平癒の薬師さんとして慕われています。
 初代道隆、2代朝祐法師、3代大師の弟法光大師、4代智証大師の高僧が住職を勤めている由緒あるお寺です。大きな山門をくぐり広い境内に入ると正面に本堂があり、門から本堂までと更に裏門までの参道に百観音像(西国・坂東・秩父)が並んでいます。また、本堂、大師堂の他に北向地蔵堂、潜徳院殿、観音堂が建っています。星曼荼羅図や伝弘法大師筆の五大尊画像、智証大師作の五大尊木像などが宝物としてあります。

 四国巡礼のお寺で、現存する五重塔は、70番本山寺、75番善通寺、86番志度寺の3寺だけです。もっとたくさんある気がしますが、他は多宝塔や三重塔です。ここ道隆寺にも五重塔が建っていましたが、例によって元親により焼失しています。香川県だけが残っているのも不思議です。


1998.08.20
2020.12.23

 


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