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【221】太龍寺(常住院)第二十一番

2008年08月16日 | 【四国八十八ヶ寺】

【221】太龍寺(常住院)第二十一番

住所 阿南市加茂町竜山
宗派 真言宗高野派
山号 舎心山
開山 弘法大師
本尊 虚空蔵菩薩

備考 舎心ケ嶽・太龍ヶ嶽

 ロープウェーで10分足らずで山頂へ行けますが、昔は難所だったんでしょういね。弘法大師が崖の上で瞑想されておりますが、よくあそこまで石像を運んだものだと感心させられます。弘法大師の15歳、19歳の二度訪れています。大師の著「三教指帰」に太龍嶽によじ登り修行をしたと記されています。
 桓武天皇の勅願によって弘法大師が開基し、本尊の虚空蔵菩薩を刻んで安置したのが始まりです。舎心の霊蹟にちなんで舎心山と号したようです。龍が現れるような地ではありますが、方丈の天井に龍が居られました。納経所に方丈、六角堂、護摩堂、庫裏があり、石段を上がると弁天堂、本堂、大師堂、多宝塔と山を有効に使って伽藍が広がります。西の高野と言われるように荘厳さをただよわせています。

 求聞持法とは、虚空蔵菩薩を本尊として修する行法で、記憶力を増大させることができると言います。しかし、求聞持法を大師が得られた場所は多くあり、求聞持法がまるで一過性のものなのかと疑いたくもなります。とは言え、人間、求聞持法なるものを得るのは夢であろうが、夢のままの方が良い。求聞持法を得てしまったら、賢くはなるだろうが悪いことを忘れたいのに忘れられないのでは生きてはいけない。人間、忘れるから生きていけるし、やり直しの人生を歩めるものです。賢くなってもろくなことがない。

1997.08.02
1998.08.21


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