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【055】善峰寺 西国20番

2008年08月29日 | 【西国33ヶ寺】
【055】善峰寺 西国20番

住所 京都市西京区大原野小塩町1372
宗派 天台宗
山号 西山
開山 源算上人
本尊 千手観世音

重文 多宝塔

 西山の登り途中に、仏師松本工房があります。西国2番紀三井寺の観音を制作中でした。更に、西国32番観音正寺の本尊を彫ったのもここだそうです。このあたりから西山を見上げますと山腹に寺院が見えます。あそこまで登るのだと思いますと、歩き遍路でしたらショックでしょう。車でもうわーと声が出ましたから。バスの終点に駐車場があり、ここでも選択を迫られます。歩いて登るか、車で上がるか。いやらしいと言うか、こちらの心理をとことん追求してきます。で、結局、「楽に勝る物無し」で車で上まで上がってしまいました。ぽんぽん山への登山道もあり結構歩きの方が多いようです。あまりに険しい所だったので源算上人がお困りだろうと猪が踏みならして平地にし寺を建てたと言い伝えられております。我が身は、多少の自己嫌悪に陥りながらも山門をくぐり本堂へお参りです。
 応仁の乱で焼失して、秀吉により復興され、京都堀川の八百屋の娘だった桂昌院の加護の元に栄えました。仁弘法師作と言われる千手観世音を鷲尾寺から移し本尊とする。元々源算上人作の十一面観音菩薩を本尊にしていたようですが、今は脇侍に置かれております。
 境内には、天然記念物の遊竜の松があります。長さ54mで西にはうように延びた松です。薬湯風呂も有名で、奈良法華寺同様に薬草のサウナです。ぽんぽん山手前の釈迦岳に祀った仏像を薬師堂へ移したところ、仏像が汗でびっしょり濡れていた。この汗が薬草とともに霊験あらたかで、腰痛、神経痛に効く風呂として定着したようです。


御詠歌


野をもすぎ 山路にむかう 雨の空

 善峰よりも 晴るる夕立

山門



本堂

枝垂れ梅



境内 経堂 多宝塔
 









 遊龍の松

護摩堂

奥の院
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