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【054】行願寺(革堂)西国19番

2008年08月28日 | 【西国33ヶ寺】
【054】行願寺(革堂)西国19番

住所 京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
宗派 天台宗
山号 霊塵山
開山 行円上人
本尊 千手観世音


 三十三か寺で最も小さな寺でしょうか。山門からすぐに本堂です。奥行きもあるようには見えません。尼寺なのか分かりませんが、老婆の方に納経をしていただきました。見かけと違って力強い字で驚きました。
 行円の若い頃、性格が荒く狩を好んでいた。ある日、鹿を射止めたところ、みごもった鹿であった。自らの行為を恥じて、鹿の革を衣にし仏門をくぐり、千手陀羅尼を読誦し市中を歩き革上人と呼ばれるようになったとあります。上人が加茂神社の槻の巨木で千手観世音を彫刻し安置したのがはじまりです。

 おふみ(13歳)の幽霊が出ると言われている物語があります。近くの質屋に奉公してきたおふみが、革堂で子守をしていた。観音経や巡礼歌を覚え唱えていたところを主人の八左衛門が知り、おふみを折檻し殺してしまった。行方不明になった娘を探すのに革堂で祈願していると、悲観にくれた両親の前におふみの亡霊が現れ母からもらった手鏡を置いて消えた。その後、八左衛門は捕らえられ、娘の亡霊を絵馬にし鏡をはめ込んで奉納したとあります。この絵馬が今もあるということです。確かに、堂内は薄暗く冷気が漂っております。

* 槻とは、ケヤキのことです。年輪が薄く、復元力があり碁盤なんかに使われている木です。鑿の通りがよく加工しやすいので彫刻に適した木です。


御詠歌


花を見て 今は望みも 革堂の

 庭の千草も 盛りなるらん



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