見事な逆転負け、だったなあ。最初にパパパンと4点取ったときには、おっと思ったけど、それでも楽に勝てるとは思わなかった。3、4、5回と無安打に抑えられた嫌な“流れ”に、不穏なムードを感じたわけ。きっちり下柳が四回につかまると、六回やっぱりやられた。
俺なりにポイントを言えば、五回裏の守備だったように思うんだな。先頭・藤井に中前打を打たれて次が英智。ここで下柳は執拗に一塁へけん制球を投げた。というのも、四回に井端、荒木のうるさい2人に捕手・狩野がいいように遊ばれて盗塁を許していたからだ。四回は何とか1点で済んだが、また足の速い藤井を出した。ここで下柳がナーバスになる。
英智にヒットエンドランを決められるまで、何と8球も一塁へけん制球を送った。走られたくない―という思いだったのだろうが、最終的にはエンドランを決められて一、三塁とされてしまう。そして、けん制で挟んだはずの英智にまで二塁を陥れられた。そこに至るまでの下柳の心中は、手に取るようにわかる。
結果的にこの回は奇跡的な無失点で切り抜けられた。だが、ベテラン左腕の「心」はかなり消耗していたと思う。球数はそうでもなかったが、心のスタミナが切れかかっていた。だから、俺は「六回からアッチソンが2イニング、そして球児が2イニング投げないと勝てんでしょ」と、後ろで見ていた主席編集委員の宮田さんに話したのだ。しかし、下柳は六回のマウンドにも上がる。「心」がゼイゼイ言っているのがわかった。そして、打たれた。
ウィリアムスがいない。リリーフ陣が苦しい。先発に1イニングでも長い回を投げてほしい―という気持ちはわからんでもない。でもね、もうアップアップよ、下柳は。わからんかなあ、真弓はんは…。
もうええわ。しょせん、強い中日に勝とうなんておこがましい気持ちを持ったこっちが悪かった。さあ、やけ酒でも飲みにいこ。
俺なりにポイントを言えば、五回裏の守備だったように思うんだな。先頭・藤井に中前打を打たれて次が英智。ここで下柳は執拗に一塁へけん制球を投げた。というのも、四回に井端、荒木のうるさい2人に捕手・狩野がいいように遊ばれて盗塁を許していたからだ。四回は何とか1点で済んだが、また足の速い藤井を出した。ここで下柳がナーバスになる。
英智にヒットエンドランを決められるまで、何と8球も一塁へけん制球を送った。走られたくない―という思いだったのだろうが、最終的にはエンドランを決められて一、三塁とされてしまう。そして、けん制で挟んだはずの英智にまで二塁を陥れられた。そこに至るまでの下柳の心中は、手に取るようにわかる。
結果的にこの回は奇跡的な無失点で切り抜けられた。だが、ベテラン左腕の「心」はかなり消耗していたと思う。球数はそうでもなかったが、心のスタミナが切れかかっていた。だから、俺は「六回からアッチソンが2イニング、そして球児が2イニング投げないと勝てんでしょ」と、後ろで見ていた主席編集委員の宮田さんに話したのだ。しかし、下柳は六回のマウンドにも上がる。「心」がゼイゼイ言っているのがわかった。そして、打たれた。
ウィリアムスがいない。リリーフ陣が苦しい。先発に1イニングでも長い回を投げてほしい―という気持ちはわからんでもない。でもね、もうアップアップよ、下柳は。わからんかなあ、真弓はんは…。
もうええわ。しょせん、強い中日に勝とうなんておこがましい気持ちを持ったこっちが悪かった。さあ、やけ酒でも飲みにいこ。