中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「吉見」と「マー君」の精神力

2009-10-24 07:52:37 | Weblog
 セパのクライマックスシリーズ第2S・第3戦は、本当に見応えがあった。東京ドームで巨人―中日を見ながら、パソコンで札幌ドームの日本ハム―楽天を随時チェック。結果的にセは巨人が逆転勝ちして日本シリーズ進出へリーチをかけ、パは楽天が寄り戻して「野村監督最後の試合」を回避した。

 この2試合で感じたのは、中日・吉見と、楽天・田中の「異常に強い精神力」である。吉見の場合、登板直前に“ニンニク注射”によるドーピング疑惑が発覚、心に相当なダメージを受けた。しかも、この試合に敗れればチームは窮地に立つという中での先発登板。プレッシャーはそれこそメガトン級だったと思う。それでも、顔色一つ変えずに巨人打線に対し、6回をソロ2発による2失点に抑えた。

 田中もこの試合に敗れれば野村監督最後となる重圧を背負い、それをパワーにするかのように力強いピッチングで日本ハム打線を抑えた。前の試合でエース・岩隈が負け、こちらの緊張感も並ではなかったと思う。それでもこの20歳は萎縮することなく、むしろ、それでこそ俺の真価が出せる―と言わんばかりの気迫が充ち満ちていた。これは巨人戦試合後のニュースで観る限りの感想である。

 両者に異常なほど強い精神力を感じたわけだが、その源をつらつら考えるに、同じチームのライバルの存在が大きいのではなかろうか。吉見は今季終始チェンと防御率のタイトルを争い、田中には絶対的エース・岩隈がいた。レベルの高い投手をすぐそばで見ることで、彼らもまた成長していったのだろう。田中の場合は、リーグにいる好投手との対決も精神力を高めた原因とも思える。日本ハム・ダルビッシュ、西武・涌井、ソフトバンク・杉内…。気持ちが強いのもうなずける。

 セパともにきょうの4戦目で決着するか。個人的には、中日・チェンのリベンジをもう一回見てみたい気がするのだが…。

 さて、菊花賞。印はこうした。
 ◎9  リーチザクラウン
 ○3  フォゲッタブル
 ▲12 セイウンワンダー
 △5  アンライバルド
 △14 イコピコ
 △16 ナカヤマフェスタ
 △17 アドマイヤメジャー
 △18 ブレイクランアウト
 買い目は、3-9-12の3連複をしこたまと、3連単ボックス、さらに3・12の3連複2頭軸総流し。それと、△5頭の3連単ボックスを買う。これは抑えだけどね。いつも△だけで来ているし…。どうでっか、こんなの?

3 コメント

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あると思います! (あんこう)
2009-10-24 12:47:53
抑えの△で決着!
京都の3000mをリーチが逃げきれるか?というのもありますが、何より馬券の面白味的にも差し馬に期待したいですな。

私的には小回り実績のアンライバルド&ナカヤマ、血統でメジャー!
しかし氏の○は前走ナカヤマに0,1差か、、。あるかも??
いよいよ氏の連敗が止まる予感が。なんか緊張しますわ♪
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Unknown (Liry)
2009-10-24 16:14:28
昔の藤川は気持ちが表に出ていた。
岡田監督の操縦法が上手かったからだろう。
それも今は昔…。
一番気持ちが出ているのが岩田だもんね…。

ところで菊花賞はリーチは途中で掛かるのでは?
差し馬台頭のような気がいたします。
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城島 (アナログ)
2009-10-25 06:34:31
城島への条件提示、デイリー記事で4年総額28億円とありましたが、本当ですか?

高すぎませんか?
そこまでの価値が城島にあるんでしょうか?

城島獲得へ名乗り→
→狩野が焦り、肩を磨く→結局、城島獲得失敗(ソフトバンクへ)→
→狩野のさらなる成長→

そんな流れを期待します。
先発投手の補強に費やしてほしいですね。
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