
目に見えないたからもの
■監督 ピーター・カッタネオ
■原作・脚本 ベン・ライス(「ポビーとディンガン」)
■キャスト クリスチャン・ベイヤース、サファイア・ボイス、ヴィンス・コロシモ、ジャクリーン・マッケンジー
□オフィシャルサイト 『ポビーとディンガン』
僕はオーストラリアの田舎町に住む男の子アシュモル。 僕にはケリーアンという妹がいる。 ケリーアンには「ポビーとディンガン」という大好きな友達がいるんだけど、僕はそれが妹の作り上げた架空の友達だって知っている。
ある日妹はポビーとディンガンがいなくなった、って言い出した。しかも妹は病気にかかってどんどん弱っていく。 仕方ない、妹の病気を治すためにも、僕がお友達を探すしかない!
おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
もう数年前だろうか、ベン・ライスの原作『ポビーとディンガン』がベストセラーになった時があり、楽しみに読んだ記憶がある。 幼い頃、見えもしないものが見えたり、またこの小説のケリーアンのように自分だけに見える架空の存在を、自分自身も口にしたり、話したりした記憶は誰の中にもあったと思う。 子供と言うのは独創性が高く、大人の視点では理解できないところに存在することも多い。 例えば小さい子が人形や自分の好きな遊びの中に、親には見えない友達を作っていることがある。 親になった人には経験があることだ。 それを親が勝手な大人の判断で否定してしまったり、相手にしなかったりすると子供の独創性を欠いてしまうこともあるかもしれない。 またそのことを知らない大人たちの勝手な思い込みと、柔軟な思考能力をなくしてしまった大人たちが、おかしな子だというレッテルを貼ったりしたりすることで、まるでその子の将来までも否定してしまう危険性を伴っている。
架空の二人、「ポビーとディンガン」。 ケリーアンにとっては無二の親友だ。 それを信じてやれない大人たち。 オパール採掘で一攫千金を狙う父親はケリーアンに対してはケリーアンの親友の存在を信じない。 母親はケリーアンの話を信じつつも、少しずつ父親に対する信頼を失っていく(原作ほどは表現されていなかったが・・・。)。
唯一、最初は「ポビーとディンガン」の存在を信じていなかったアシュモル(ケリーアンの兄)は、二人がいなくなったその日からケリーアンの具合が悪くなり、日に日に衰えていく姿に見かねて、町の人たちに訴えるが如く、「ポビーとディンガン」を探しまわる。 やがて彼は採掘場の大きな岩の下で「ポビーとディンガン」を発見する。 そしてケリーアンの言っていたディンガンのおへそのこと。 それが大きなオパールだった。 売れば大変な金額だが、彼はケリーアンに頼まれて二人のお葬式をしてあげる。
アシュモルの純粋にケリーアンを思う気持ちは彼の行動と共に、馬鹿げた話だと思っていた町の人たちの心を動かしてしまうのだ。 いないとわかっていても信じてあげなければいけない小さな心、大人のものさしで計ってはならないと教えられるストーリーであり、純粋な心と静かな感動を得られる素朴で且つ温かい物語が『ポビーとディンガン』である。
原作を読んでから時間があったのだが、映画化されたことで是非観たいと思っていた作品で、派手さもないし、特別ビッグネームが出ているわかではないけれど、子供たちの純粋な心に触れたとき、目頭が熱いものを抑えることは出来なかった。
そして、映画を観た後、また原作を読み返し、優しい気持ちになれたのは嘘のないところだ。
「ポビーとディンガン」、また何年かあとに読み返したい物語である。










この映画の原作、やっぱり良いですか!
映画を観た後、是非読もう!と思ったのですが買うチャンスを逃してしまい、今に至っています。
子供の無垢な空想がギスギスした大人の世界をささやかに救う、という控えめながら清清しい作品でした。
>この映画の原作、やっぱり良いですか
原作の方が絶対いいですね!
年を重ねて幾たびに、繰り返し読みたいですよ^^
地味で、お涙頂戴ではないけど 良い映画でした。
子役の2人にあまり演技経験がないというのも驚きでした。
原作とラストがちょっと違うみたいで、
是非読んでみたいと思ってます・・・。
仰るとおり、観終わってしみじみなんとなくほんわかする作品でした。
メインの「ポビーとディンガン」は架空のものですが、ケリーアンにとってその存在がどれほどのものか、それは原作の方がより読む側の心を揺さぶるものだと思います。
是非、原作もお読みください^^
私は映画を観てから原作を読んだのですが、原作も良かったです。電車の中で読んでいたので、泣きそうになった時はちょっと焦りました;
>電車の中で読んでいたので、泣きそうになった時はちょっと焦りました
僕も時々そういうことがありますよ(笑)
欠伸して誤魔化してますけど^^
TB&コメント、ありがとうございます。
舞台となったオーストラリアが明るい雰囲気だったので、あまりシリアスな感じはなかったかもしれません。
でも、見終わって何となくいいなぁと思える映画でした。
原作も良さそうですね。
機会があれば読んでみたいと思いますが、いつになるか…。
>オーストラリアが明るい雰囲気だったので、あまりシリアスな感じはなかった
そうですね^^
原作よりは広大な感じは出ていましたし!
原作も良さそうですね。機会があれば読んでみたい
是非、読んでみて下さい!
時間が経つとまた取り出して読みたい一冊ですね^^
お兄ちゃんと一緒に私もポビーとディンガンを探してましたもの。
おへそサイズにピッタリのオパールを見つけたときは嬉しかった!
ラストでオパールを返すおじさんもグッジョブでしたね。
原作は未読なのでぜひ手にとってみたいです。
>おへそサイズにピッタリのオパールを見つけたときは嬉しかった!
そうですね!声出しそうでしたよ(笑)
>原作は未読なのでぜひ手にとってみたいです
僕的には原作の方がイマジネーションの広がりがあって好きですね^^ そして月日を経ても何度か読み返したい作品です。
>「ポビーとディンガン」の姿を絵に描き始めたところで「あっ!!」と思いました。どんな映画だろう、と思いつつ取ってあったチラシの絵だったのですもの!
やられたって感じでしたでしょうね^^
>二人の姿がいじらしくて、思わず涙して見ました
素朴さは原作に近い感じが出ていましたね!
子供は成長していくうちに空想の世界を卒業して、現実の世界へ目を向けていくけど、
空想の世界にいる幼い時期を否定するのではなく、
その時期の子供の純真な想像力をありのまま受け入れて、
その子のその時期の個性として認めること(信じること)が大切なのでしょうね。
>空想の世界にいる幼い時期を否定するのではなく、その時期の子供の純真な想像力をありのまま受け入れて、その子のその時期の個性として認めること(信じること)が大切なのでしょうね。
仰るとおりだと思います。 “子供の目線で”なんてことをよく言いますが、大人には見えない何かが純粋な心には見えるんですね、きっと! 大人には汚れて見えなくなってしまったのが寂しいですが・・・。