京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『シャッター アイランド』

2010-04-16 | 洋画

 


□作品オフィシャルサイト 「シャッター アイランド
□監督 マーティン・スコセッシ
□脚本 レータ・カログリディス
□原作 デニス・ルヘイン
□キャスト レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、パトリシア・クラークソン、マックス・フォン・シドー、エミリー・モーティマー、ジャッキー・アール・ヘイリー、イライアス・コティーズ、テッド・レヴィン、ジョン・キャロル・リンチ、クリストファー・デナム

■鑑賞日 4月11日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 どちらが側が病んでいるのか・・・。
 それは観た人によって違ってくるかもしれない。
 しかしながらヒントはピントが合っていないのでは
 少しばかりの疑問を感じつつもスコセッシ&ディカプに期待感を持ったところがすでに失敗だったかも。
 結論から言うと、スコセッシに不向き(不得手)な映画かなと(笑)
 しかも、これ見よがしに本編前に前置きまで用意して(笑)

 これは一度船で上陸したら、再び認められて乗船するまでは戻ることの出来ない島。
 その閉鎖的空間、密室、灯台、囚人・・・。
 作り手が色んな仕掛けをするのにはもってこいのシチュエーションなのに、殆どがディカプ演じる
 連邦保安官、
テディ・ダニエルズの視点から描かれている。
 デニス・ルヘインの原作(もちろん未読)がそうなのか、或いはレータ・カログリディスの脚本がそうなのか

 一方の視点で物事を描くと、観ている側はいつの間にか主人公を肯定したまま進行していて、
 そこにどっぷりと浸かり始めると、妙な正義感や猜疑心で冷静視出来ない状況を作り出されてしまう。

 今回は、笑顔のひとつも浮かばないディカプの役回りだが、それでも対峙する熟練ベン・キングズレーとの
 やり取りのひとつひとつは、腹の探り合いであったり、騙し合いであったりと、互いの演技の上手さが際立っていた。
 そういう意味では、この厚みのない物語を面白くしてくれているし、人間ダニエルズにどんどん嵌まっていった。

 ただ、ラストのあのシーンはどちらかと言えば二択で、観る側にゲタを預けているという感じ。
 いつぞやの“第六勘”的オチを感じてしまったのは僕だけだろうか(笑) 

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございました (sakurai)
2010-04-16 14:14:24
その通りですね。
ちょっとピントずれも感じました。
本編開始前の余計な前置きとか、過剰なあおり宣伝とかがなかったら、もっと素直に楽しめたような気がします。
役者の演技が素晴らしかっただけに、ちょっと残念。
返信する
パブ~ (cyaz)
2010-04-17 08:28:56
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>その通りですね。ちょっとピントずれも感じました。本編開始前の余計な前置きとか、過剰なあおり宣伝とかがなかったら、もっと素直に楽しめたような気がします。
sakuraiさんの仰る通りだと僕も思います。
スコセッシ&ディカプ、十分実力があるのですから、
それを信じてパブをして欲しかった><
ただ映画に不慣れなにはわかりづらいために、
こうした策を打ったのかも^^

>役者の演技が素晴らしかっただけに、ちょっと残念。
そう、そこなんですよね~
返信する
ミステリじゃないです、コレ・・・。 (Ageha)
2010-04-18 12:29:07
自分の心を守るために
作り上げた架空の世界で生きることを
無意識に選んでしまった人。

・・・・・精神病の治療って理解が必要で
患者は誰も俺のことなんてわかってくれないといい、
治したい立場の人は
相手をその嘘の世界から引っ張り出さないと
会話が成立しない。
犯した罪をないものにはできないのだけれど
なんていうかずいぶん哀しい映画でした。

ラストは「わかっていて」連れて行かれたと
思ってますがどうですか?

ディカプリオの演技がすごかったし、
周りを固める人らもよかったし、
ただ、宣伝の煽り方の方向が間違っとるやろと
そこひたすらツッこんでました。(笑)
ネタバレすなっていうてるわりには
見たひとの感想をワイドショーでやたら
とりあげていて、後で思えば
ヒントボロボロ・・・聞いてしまって
ワタシでもわかってしまったというトホホなナゾでした。
返信する
TBありがとうございました (シムウナ)
2010-04-18 16:17:24
TB有難うございました。
過剰な宣伝に踊らされることなく
映画を観賞してきました。
ラストのオチに関しては、似たような映画を
過去に観てきたので驚きはなかったですが、
ラストの台詞がインパクトがありました。
この映画は真相を知ってから、事実を
確認していく楽しみ方がありますね。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
返信する
ズレてる~ (cyaz)
2010-04-19 08:38:21
Agehaさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>・・・・・精神病の治療って理解が必要で患者は誰も俺のことなんてわかってくれないといい、治したい立場の人は相手をその嘘の世界から引っ張り出さないと会話が成立しない。
おそらく・・・。

>犯した罪をないものにはできないのだけれど
なんていうかずいぶん哀しい映画でした。
あう意味、そうかもしれないですね。

>ラストは「わかっていて」連れて行かれたと
思ってますがどうですか?
それもありですね^^

>ディカプリオの演技がすごかったし、周りを固める人らもよかったし、ただ、宣伝の煽り方の方向が間違っとるやろとそこひたすらツッこんでました。(笑)
ごもっとも(笑)

>ネタバレすなっていうてるわりには見たひとの感想をワイドショーでやたらとりあげていて、後で思えばヒントボロボロ・・・聞いてしまってワタシでもわかってしまったというトホホなナゾでした。
結末を言いたくてウズウズする映画じゃなかったことは事実です(笑)?!
返信する
逆説~ (cyaz)
2010-04-19 08:40:02
シムウナさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>過剰な宣伝に踊らされることなく映画を観賞してきました。
それは良かったですね!

>ラストのオチに関しては、似たような映画を
過去に観てきたので驚きはなかったですが、ラストの台詞がインパクトがありました。この映画は真相を知ってから、事実を確認していく楽しみ方がありますね。
確かに、逆説的な要素もありましたが、謎解きという意味ではやや薄かったような・・・。
返信する
Unknown (iina)
2010-04-22 09:25:53
iinaも京の昼寝さんと同じ★★★(5★満点) です。

テレビ放送のときに、おさらいしてみます。
明かされた解釈側に立って吟味してみます。
いま時点では、そのような映画創りが巧妙にほどこされているのだろうと
思いやっています。
返信する
倍増~ (cyaz)
2010-04-22 22:27:14
iinaさん、コメントありがとうございますm(__)m

>iinaも京の昼寝さんと同じ★★★(5★満点)です。
おぉ、奇遇ですね^^

>テレビ放送のときに、おさらいしてみます。
明かされた解釈側に立って吟味してみます。
いま時点では、そのような映画創りが巧妙にほどこされているのだろうと思いやっています。
両方の側から見つめ直すと、面白さも倍増していたかも^^
返信する

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