京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『カーズ(字幕版)』

2006-07-02 | 洋画

今度の奇跡は「クルマ世界」に起こる
地図から消えた街「ラジエーター・スプリングス」を救え!

 



■監督・脚本 ジョン・ラセター
■キャスト(声) オーウェン・ウィルソン、ラリー・ザ・ケーブル・ガイ、ボニー・ハント、
ポール・ニューマン、マイケル・キートン

□オフィシャルサイト  『
カーズ
   (注:結構重いので開くのに時間がかかります。)

 カー・レースの最高峰ピストン・カップに出場する若きレーシングカー、
 マックィーン。 新人ながら天才的な実力と圧倒的な人気を誇る彼は、
 優勝まであと一歩のところまで登りつめていた。  ところが決勝レース
 出場の為カリフォルニアへと向かう途中思わぬ事故に遭い、気付けば
 ルート66沿いの田舎町ラジエーター・スプリングスに取り残されていた。
 その静かな南西部の町で自分のリムジン(大型トラック)を探すうち、
 道をズタズタに傷つけたあげく裁判所で裁かれる羽目に。 外部との連絡禁止、
 食料(ガソリン)制限、行動は町の境界線まで、そして道を修復するまで町を
 出られない・・・などの制裁が下された。 拘束中、マックイーンは様々な
 ユニークで興味深い車たちと出逢う。 その新しい仲間達から得た知恵と友情、
 更に彼自身の努力を通してマックィーンは物事をゆっくりと進めることの価値を見出す。
 そして「道のり」とは「ゴール」と同じくらい大切だということに気づいてゆく。

 おススメ度 ⇒★★★☆ (5★満点、☆は0.5)
 cyazの満足度⇒★★★☆

 いやぁ~ジョン・ラセター、またやってくれましたね~
 監督は6年ぶりだとか。 しかも今回は彼が大好きな車の映画とういうことで
 かなり力が入ってました

 ま、お約束で吹替版はお子さま・家族連れが多いと思ったので、
 夜の字幕版を観て来ました
 しかし、車がキャラとなっていますが、なかなか人間味溢れる映画で、
 大人も楽しめる映画に仕上がっていました
 ちょっと会話が多いので、吹替版でもよかったかな(笑)と観た後思いました。
 字幕を追うのでやや疲れ気味(笑) それにしても字幕版に字幕を読めない
 年齢の子供を連れてくる親はどんな神経をしているのだろうか?
 圧倒的に吹替版は朝から夜まで、しかも2スクリーンもあるのに・・・。
 ま、今回は騒がれなくて良かったですが(笑)

 CGがここまでくると本当に役者が要らないのではって錯覚してしまいますね(笑)
 全体のスピード感や車のテカリ具合まで、もうお見事のひと言ですね~

 字幕版の声優に少しふれておくと

    ライトニング・マックィーン  オーウェン・ウィルソン
    ドッグ・ハドソン        ポール・ニューマン
    メーター            ラリー・ザ・ケーブル・ガイ
    サリー             ボニー・ハント
    ラモーン            チーチ・マリン
    ルイジ             トニー・シャルーブ
    グイド              グイド・クアローニ
    フィルモア           ジョージ・カリーン

 何故これを書いたかというと、吹替版はわかりませんが、主人公マックィーンと
 ドッグ・ハドソンとの触れ合いがこの映画の主軸だと思ったからです。
 そのハドソンの声を名優ポール・ニューマンが吹替ていると言うところがポイントです。
 それはポール・ニューマンは俳優としても一流、そして実業家としての顔も持ち、
 そして何よりも車が大好きで、若い頃はレースにもよく参加していた人でした。
 同じ時代にあのスティーブ・マックィーンもいて、彼もバイクや車が好きでした。
 なんだかそのあたりの思い入れや映画の中のルート66というのも、
 ジョン・ラセターのこの映画へのオマージュだったのかもしれませんね。

 ドッグ・ハドソンの設定はかつてピストン・カップに三度も優勝しているが、
 今はラジエーター・スプリングスで静かに暮らしている。 そのことは街の誰も
 知らない事実だった。 でもハドソンは今はネガティヴでまるでこの街と
 同じように精細を欠いて・・・。
 もちろん最初は天狗になったいたマックィーンとは街にいるときは意見が合わなかった。
 しかし壊した道路を修復していく時間が経つにつれ、街のみんなとも仲よくなっていった。
 そこにはポルシェのサリーとの“恋”も芽生え始めていた。 
 やがて彼がレースに復帰するときには、仲間たちはマックィーンのピット・クルーに。
 そしてハドソンは過去三度も優勝した経験を活かして彼に的確なアドバイスを与える。
 レースで優勝を目前にしてマックィーンはハドソンや仲間たちに教えられたことを
 思い出し、同じレースで傲慢なチックに弾き飛ばされてクラッシュし、過去最多優勝の
 輝かしい実績をあげ、今シーズン限りで引退を考えているキングのところに戻って行った。
 それは昔同じようにクラッシュで引退したハドソンの姿に似ていたから。
 このハドソンとマックィーンの無線でのやり取りに中にこそ、この映画の人としての
 大切な熱い“想い”とメッセージが込められていたと思います。 そしてそのハドソンの
 声をポール・ニューマンが吹き替えていることが、何よりも重要でかつ成功をもたらした
 ポイントだと思うのです。
 ポール・ニューマンの声が、役者として、人間としての大きさがまるでハドソンに
 のり移ったかのように、二人のやり取りに感動を与えてもらったような気がします。
 少し前の映画になりますが、恋愛に不器用な息子ケヴィン・コスナーの父役を演じた
 『メッセージ・イン・ア・ボトル』でのポール・ニューマンのように・・・。
 思わず最後のやり取りに涙が溢れ出てしまった。
 日本語吹替版でなく字幕版でこのポール・ニューマンの吹替を聞いた人は
 ラッキーだったと思いますよ。

 この映画は子供向けの映画じゃない、大人が観るべき映画だとつくづく思った。


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54 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます。 (KGR)
2006-07-03 09:06:46
ホント英語も判らない、字幕も読めないお子さんは災難です。

お母さん方、子供をダシにするのはやめましょう。



私は

>大人も楽しめる映画

ではなく、

大人が楽しめる映画、または、子供も楽しめる映画

だと思いました。



ルート66、マックィーン、ポール・ニューマンと来ては、

オールド・ファンを意識した設定としか思えません。

子供らには「お前らに判ってたまるか」くらいの気持ちですね。
返信する
この作品は、ジョン・ラセター氏の力作でした (たろ)
2006-07-03 12:52:36
こんにちは。

弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。

こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。



この作品は、クルマ達が走る描写での疾走感溢れる映像や終盤から結末までの流れに中々見応えを感じました。



また遊びに来させて頂きます。

ではまた。



返信する
優勝カップは満たされた (たましょく)
2006-07-03 13:43:01
 TBありがとうございますm(_ _)m



 まさか、こんなにグッとくる作品

とは、思わなかったです。擬人化し

たクルマたちにこれだけ多くのこと

を教わるとは。



 何よりも大切なのは、優勝するこ

とよりも自分を支えてくれる人がい

るか、どーか。そーゆー思いを背っ

て走ることこそが一番大切なんだと。
返信する
ニューマン (ノラネコ)
2006-07-03 13:48:18
ポール・ニューマンに助演声優賞を上げたくなる映画でしたね。

マックイーンとニューマンの関係なんて、今の若い人は知らないでしょうけど、この映画にはオールドファンをうならせる仕掛けが沢山ありました。

子供も楽しめるけど、大人はより深く楽しめる映画だったと思います。
返信する
オールド・ファン~ (cyaz)
2006-07-03 17:37:40
KGRさん、TB&コメントありがとうございましたm( )m



>ホント英語も判らない、字幕も読めないお子さんは災難です。 お母さん方、子供をダシにするのはやめましょう。

人の迷惑も考えて欲しいですね^^



>ルート66、マックィーン、ポール・ニューマンと来ては、オールド・ファンを意識した設定としか思えません。

子供らには「お前らに判ってたまるか」くらいの気持ちですね。

確かにそうですね^^

スティーブ・マックィーンが生きていたらなぁ・・・。
返信する
役者いらず~ (cyaz)
2006-07-03 17:40:19
たろさん、TB&コメントありがとうございましたm( )m



>この作品は、クルマ達が走る描写での疾走感溢れる映像や終盤から結末までの流れに中々見応えを感じました。

ここまでCGでやれれば、ホント役者はいらないですね(笑)

吹き替える声優も将来いらないかも(笑)



返信する
ですね~ (cyaz)
2006-07-03 17:46:59
たましょくさん、TB&コメントありがとうございましたm( )m



>まさか、こんなにグッとくる作品とは、思わなかったです。擬人化したクルマたちにこれだけ多くのことを教わるとは。

車だからこそ良かったのかもしれませんね^^

人間だと押し着せがましくなるので。



>何よりも大切なのは、優勝することよりも自分を支えてくれる人がいるか、どーか。そーゆー思いを背って走ることこそが一番大切なんだと。

自分ひとりの力で勝ち取る優勝ではない。みんなの強力の上に成り立っている優勝だと!
返信する
大人向け~ (cyaz)
2006-07-03 17:49:24
ノラネコさん、TB&コメントありがとうございましたm( )m



.ポール・ニューマンに助演声優賞を上げたくなる映画でしたね。

ほんとそうでしたね^^



>マックイーンとニューマンの関係なんて、今の若い人は知らないでしょうけど、この映画にはオールドファンをうならせる仕掛けが沢山ありました。

結構途中でウケまくってましたけどね(笑)



>子供も楽しめるけど、大人はより深く楽しめる映画だったと思います。

そのとおりです^^

返信する
Unknown (うぞきあ)
2006-07-03 22:54:03
コメントどうもです。

考えるに、字幕版は大人、しかもマニア向け、吹き替え版が子供向けといったところでしょうか?

しかし、1日たった私は、吹き替え版も観てみたくなってしまいました。

シューマッハは、もしやと思ったのですが、

パンフにも出ていたので、楽しめました。

もう一度、字幕版を観るのもいいでしょうね。
返信する
監督の手腕 (メビウス)
2006-07-04 00:53:26
cyazさんこんばんわ♪



無機質な車がただ目と口を付けただけでこうも表情豊かで人間味が溢れるなんて、やはりラセター監督の手腕は確かなものがありますね。(その監督の6年前の作品を観ていない自分が言うのもアレですけど・・(汗)

でも自分、吹き替えで観てしまったんですよね~・・

ポール・ニューマン、かなり良かったとですかっ(^▽^;)惜しいことしちゃったかな・・
返信する

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