『スパイダーマン３』

□作品オフィシャルサイト　　『スパイダーマン３』
□監督　サム・ライミ
□脚本　アルヴィン・サージェント
□キャスト　トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス、ローズマリー・ハリス

■鑑賞日　５月１２日（土）
■劇場　チネチッタ
■cyazの満足度　★★★（５★満点、☆は０．５）


＜感想＞

　連続もので、回を追うごとに配収（興収）を伸ばしているスパイダーマン・シリーズ。
今回の３は娯楽物としては及第点なのだろうが、何処といってそのストーリー性にしてもアクション性にしても斬新なものは感じずに終わってしまっている。

　自分の中に在る善と悪、今回はブラック・スパイダーマンの登場で主人公の中に潜む悪を表現していたが、アメコミ原作にこれが登場するかどうかはわからないが、スケボーはないだろうっと感じ（笑）

　ＭＪとピーター、ハリーとのトライアングル、叔父の死の真犯人と、ハリーの父の死の真実は描かれているものの、所詮サム・ライミに人間の内心を浮き彫りに、ましてや友情や愛情を描かせるのは無理があるだろう。　サム・ライミ、たまたまこのシリーズが当たったからといって、少し自身の方向性を見失っているのではないだろうか。

　不満なのは前作・前々作のようなスリル感とワクワク感がない。　まるで子供だましのようなストーリー展開では満足はいかない。
　特にこの映画のま前に『ハンニバル・ライジング』を観たのが、さらに幼稚に感じてしまったのかもしれないが。

　どうしても彼女役のキルスティン・ダンスト、何故彼女なのか未だに納得がいかない。　しかも今回はヘタな歌まで聴かされて（苦）

　終わった後の観客が出口に向かうことの早いこと（笑）　期待はずれなのかトイレに行きたかったのか、それは聞いてみないとわからないけど、余韻に浸っていれる出来ではなかったような・・・。