□作品オフィシャルサイト 「ノルウェイの森」
□監督・脚本 トラン・アン・ユン
□原作 村上春樹
□キャスト 松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、高良健吾、霧島れいか、初音映莉子、玉山鉄二
■鑑賞日 1月4日(火)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)
2011年、1本目の映画は昨年時間が合わずに観れなかったこの映画。
自慢じゃないですが、正直若い頃から村上春樹の小説は読んだことがない。
何度かこの映画の予告編を観ながらかみさんと「観なくてもいいかな」なんて会話していたが、
正月映画で他に特に観たいものもなかったので、ポイントが貯まっていたので無料で観ることに。
まあ、それにしても肩透かしもいいところで、何が言いたいのかサッパリわからない。
1976年頃の舞台設定だったが、確かに学生闘争がまだまだ燻ぶっていた頃だと思う。
僕自身も大学に入ってすぐの年はバリケードが気付かれ、後期試験が全てレポートだった経験がある。
その時代に、やった、やられた、惚れた、はれた、オマケに自殺や自閉症等々、歪んだ青春群像を、
監督が幾ら努力して美的に描き出そうとしても、この題材に美しいオチをつけるなんて無理な話。
原作を読んでいないから、この世界観がわからないのは当然かもしれないけど、
もし原作を、そして村上春樹というネームバリューを除外し、この映画だけで判断したとしても、
主人公たちが求めていたものはただ「愛」なのか、愛という名のもとの偽人化した変則的な青春像なのか・・・。
素人がちょっと背伸びして映画製作というものに手を出した程度のおそまつライン。
当時の中学生・高校生あたりが原作を読んでいたら、あらぬ方向に妄想と股間(♂)(指で、口で)を膨らませるだろうが・・・。
たまたま一般的な映画好きで、松山ケンイチや菊地凛子、水原希子、高良健吾、玉山鉄二のキャスティングに騙され、
或いは村上春樹ファンということで足を運んだ人たちに、この程度のものでは失礼にあたると思わないのだろうか。
監督が村上春樹のところに何度も足を運んでやっと映画化になったと聞いている。
しかしながら、というか何年ながら、
この監督の世界観(前作はキムタク、ビョンホンを要した『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』は、
まさに監督自身のマスターベーションの世界で、フツーの神経を持つ人には
理解をするにはかなりの隔たりか溝があることは否めない事実だ。
独自の“喪失感”を描いた作品だなんて、そんな言葉で誤魔化さないで欲しい。
でも、糸井重里が大学教授役だったり、細野晴臣がレコード店の店長だったり、
高橋幸宏が阿美寮の門番だったりして、あの頃全盛のコピーライターや世界を折檻した
YMO(坂本龍一にオファーはしなかったのかなぁ)のメンバーだったりして、
ここはクスッと笑えた部分で、そこだけが逆に息抜きになったなぁ(笑)
ちなみにクレジットに名前を揃えたそうそうたるアスミックエースの皆さん、
あなた方は正直こんな映画を撮りたいと思い続けていたのですか?
趣味は活きても、興行的には多分NGです(笑)
最新の画像[もっと見る]
- 『お母さんが一緒』 2時間前
- 「風鈴市」/川崎大師 1日前
- 「黒木リン ハザマとジカン」/アートギャラリー(東急プラザ銀座) 2日前
- 「山本麻友香 収蔵品展080」/東京オペラシティアートギャラリー 3日前
- 「高田賢三 夢をかける」/東京オペラシティアートギャラリー 3日前
- SHETA個展「LOVE & PEACE」/横浜そごう 4日前
- 「歌と物語の絵」/泉屋博古館 5日前
- 「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代(後期)」/菊池寛実記念智美術館 5日前
- 「にっぽんの里山/今森光彦」&「WONDER Mt.FUJI」/TOP MUSEUM 6日前
- 「にっぽんの里山/今森光彦」&「WONDER Mt.FUJI」/TOP MUSEUM 6日前
感想読みましたが、私も同じ感想でした。
けっこう絶賛記事が多いですが、なんでみんな高評価つけるの?
と思ってたので、cyazさんの感想読んでなんか安心しました。^^
原作も若いときに読みましたが、前半でギブアップでした。
どうもこういう哲学っぽいのはだめですね。
「アイカム~」も、ぜんぜんダメだったので、
監督と村上春樹は、基本的に私、合わないのかもしれません。
>細野晴臣がレコード店の店長だったり高橋幸宏が阿美寮の
私も、ここは激しく反応しちゃった!^^
教授が出てくれば、YMOそろい踏みだったのに~。
>けっこう絶賛記事が多いですが、なんでみんな高評価つけるの?と思ってたので、cyazさんの感想読んでなんか安心しました。
原作の温度がどんなものか僕にはわからなかったのですが、
やはりハルキストが多いことは、他の方のブログを読んでよーく理解できました(笑)
>原作も若いときに読みましたが、前半でギブアップでした。
なるほど(笑)
>どうもこういう哲学っぽいのはだめですね。
「アイカム~」も、ぜんぜんダメだったので、
監督と村上春樹は、基本的に私、合わないのかもしれません。
じゃあ、NAOさん、僕と相性いいかも(笑)?!
>教授が出てくれば、YMOそろい踏みだったのに
いっそのこと、音楽監督、教授がやれば面白かったのに(笑)
高評価があってもいいじゃない。
思考停止の人が増えてるとはまさにこういうことなんですね。
同じくキャスト陣に魅かれて観に行こうかな~と思っていましたが。。。やめま~す。
「1Q84」読んで、ゲロリンコになり(-_-)、お祓い&お清めした私です。
世の中には、合う、合わないがあって当たり前だと思います。試しに観てみて良かったっていう事もありますし(^^)。
>さぞかし凄い映画をみてきたんでしょうねw
そうですね(笑)
>高評価があってもいいじゃない。
ま、十人十色ですからね。
>思考停止の人が増えてるとはまさにこういうことなんですね。
作る側ですか(笑)?
>同じくキャスト陣に魅かれて観に行こうかな~と思っていましたが。。。やめま~す。
そうなんですか(笑)?
>「1Q84」読んで、ゲロリンコになり(-_-)、お祓い&お清めした私です。
へぇ~、読んでいないのでわかりませんが、読もうという気もありません(笑)
>世の中には、合う、合わないがあって当たり前だと思います。試しに観てみて良かったっていう事もありますし(^^)。
それは言えますね~
感じ方は十人十色ですから^^
これねえ・・・。
原作がお好きでない方にとっては、今一つだと思います。
そして未読の方にとってはとてもハードルが高いでしょう? 説明がないからね。
いずれにしろ評価はくっきり分かれると思いました。
私は原作が好きで、
そして、よくぞこの世界を映画化できましたっていうところで、
よいんではないかい?と単純に思ってしまいましたが。 f^^;
>原作がお好きでない方にとっては、今一つだと思います。 そして未読の方にとってはとてもハードルが高いでしょう? 説明がないからね。
なるほど^^
原作を読んでいない者がとやかく言える映画ではないということですね(汗)
>いずれにしろ評価はくっきり分かれると思いました。
そうだと思います。
ただ、映画としてだけみるととてもいい作品とは思えないところです。
>私は原作が好きで、そして、よくぞこの世界を映画化できましたっていうところで、よいんではないかい?と単純に思ってしまいましたが。 f^^;
そうですか^^
やはりハルキストには、この映像感覚が原作のテイストを十分表していると感じられるんでしょうね^^
参考になりました。
TB有り難うございました.
原作読んじゃいました.
その映画化としてはまずまずと思ってます.
どうも恐れ入りやした.
ところで,時代設定は1969年と思ってます.レコード屋に「グッバイ クリーム」のジャケが貼ってありました.また,デモ隊のスローガンを聞いていると未だ沖縄は返還されていなかったようです.
>原作読んじゃいました. その映画化としてはまずまずと思ってます.どうも恐れ入りやした.
そうでしたか^^
じゃあ、原作の世界観は崩していなかったんですね^^
>ところで,時代設定は1969年と思ってます.レコード屋に「グッバイ クリーム」のジャケが貼ってありました.また,デモ隊のスローガンを聞いていると未だ沖縄は返還されていなかったようです.
なるほど^^
詳しいフォローをありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。