『バレエボーイズ』

 

□作品オフィシャルサイト　「バレエボーイズ」
□監督　ケネス・エルヴェバック
□キャスト　ルーカス・ビヨルンボー、シーベルト・ロレンツ・ガルシア、トルゲール・ルンド

■鑑賞日　８月２９日（土）
■劇場　　ＴＯＨＯシネマズ川崎
■cyazの満足度　★★☆（５★満点、☆は０．５）

＜感想＞

　バレエスクールに通う仲の良い３人の少年ルーカス、トルゲール、シーベルト。
　しかし、ルーカスだけがイギリスの名門ロイヤル・バレエスクールから招待を受ける。
　１６歳という多感な時期に、それぞれ希望と葛藤に満ちた青春の日々を送る。
　３人の少年たちの友情と成長を４年間にわたって追った青春ドキュメンタリー。

　なんだか勝手に『リトル・ダンサー』のようなだと期待を膨らせていたから、
　大いなる肩透かしをくってしまった。

　彼らの生の声やその成長を、思春期から青年期への過渡期に生まれるうる
　あらゆる過程を映像を通じて映し出しているようにも思えたが、当然、
　互いに同じベクトルの夢を追い求めつつ、挫折や葛藤を心底から描き、
　捉えているかというと、どうも核心をついていない気がした。
　特にバレエボーイズと題している割には、その過程はわかるが、
　ある程度のバレー・シーンは中心にあっていいのではないかと思う。
　軸に据えているのはバレーなのだから、そこはどんなフィルターであれ、
　濾過されてはならない大切な部分。
　観終わって、「何だったの、これは」が正直な感想。
　予告編にしっかり騙されてしまった映画でした。