京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』

2008-02-20 | 洋画


□作品オフィシャルサイト 「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生
□監督・脚本 バーバラ・リーボヴィッツ
□キャスト オノ・ヨーコ、デミ・ムーア、ジョージ・クルーニー、キルスティン・ダンスト、ウーピー・ゴールドバーグ、ベッド・ミドラー、ミハイル・バリシニコフ、ジュリア・ロバーツ、ヒラリー・クリントン、キーラ・ナイトレイ、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、レオナルド・ディカプリオ、ニコール・キッドマン、アナ・ウィンター、マイケル・ジャクソン、ジョージ・ブッシュ、マイケル・ムーアほか

■鑑賞日 2月17日(日)
■劇場 109CINEMAS川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 こんなに、映画・音楽ファンにとって魅力的なドキュメンタリーは他にないだろう

 グツグツ煮えた大きな鍋の蓋を開けたら、上質のセレブ食材が詰まっていて、それをお好みで一種類ずつ箸でつまみ上げて食べるような(笑)

 かつて観たロバート・アルトマン監督の『ショート・カッツ』や少し前に観たロザーナ・アークエットが監督した『デボラ・ウィンガーを探して』も多くのハリウッドスターの登場やインタビューで構成されていたことを思い出した。 この映画はまたそれらの映画とは違った切り口だったと思う。

 もちろん、それは写真の被写体としてのアニー・リーボヴィッツのファインダーを通して観たセレブたちの姿だが、次から次に出てくるセレブたちに最後までワクワクドキドキしていた。

 女性フォトグラファー、アニー・リーボヴィッツの仕事と私生活を追ったドキュメンタリー。 彼女がハリウッドのショービジネス或いはアメリカの第一線で誰もが知っている著名人を撮った写真の裏側にあった話を通して彼女がどういう仕事をしてきたかをカメラは被写体になった著名人のインタビューを交えて追っていく。
 被写体と彼女の人間性。 そこがセレブ中のセレブたちが彼女を指名するという優れたフォトグラファーである所以を、彼女の妹で今回の監督もしているバーバラ・リーボヴィッツのインタビューに応じるスターの思い出でアニーに対する思いを引き出していく。

 もちろん、彼女の女性フォトグラファーとしての現在の成功の陰には色んな苦労やきっかけがあったのだが、彼女の写真に対する積極的な姿勢と、彼女の人間性に惹かれるが故に、セレブたちは彼女のレンズの前に身を委ねるのである。
 最初はローリング・ストーン誌の表紙を撮っていた彼女は、メジャーなロックグループを仕事をしていく中でアニー自身もドラッグにおぼれて行く。 専門の施設で更正したあと、彼女は更に飛躍していくのである。

 薔薇に包まれたベッド・ミドラーの写真では、棘に刺さったら大変だと撮影直前まで全ての薔薇の棘を抜いたという。
  
 またアニーに促されてウーピー・ゴールドバーグは牛乳風呂に浸って写真を撮った。 その直後から1週間ぐらい猫があとをついて来て仕方がなかったとウーピー・スマイルを浮かべる。 彼女、最近スクリーンで観なくなったのでとっても嬉しかった。

 特に気になったのは、服を着たままベッドに横たわるオノ・ヨーコに、全裸のジョン・レノンが寄り添う写真は印象的で且つ感動的でもあった。 なぜなら、この写真を撮った4・5時間後にジョンは凶弾に倒れ、亡くなってしまったからだ。 オノ・ヨーコはこの写真撮影のときに、リーボヴィッツに「裸にはならないわよ」と言い、着衣のまま、逆にジョン・レノンは彼女は強請しないのに自分から彼女の意思を受け入れ裸で横たわったという。




 この二人が平和運動のためにベッド・インを行っていたとき、ある雑誌に二人の立ったまんまの二人の裸体写真を見たことがある。 スッポンポンだったので、その雑誌は発禁になったのだが、なんともその二人の姿が未だに頭から離れない。

 有名雑誌編集長の話の中に、「ニコール・キッドマンは、撮るのがアニーでなければ先延ばしにしてくれと言うだろうし、アニーが撮ると言えばその日の夕方にも現れる。」という話からも、いかに彼女が信頼されているのかが窺えるところだ。




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2 コメント

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ウーピー。 (BC)
2008-03-20 23:23:06
cyazさん、こんばんは☆
トラックバックありがとうです。(*^-^*

ウーピー・ゴールドバーグはユーモアのあるトークとキュートな笑顔が魅力的な女性ですよね♪
ウーピーが主演していた『天使にラブソングを・・・』シリーズ大好きでした。(*^-^*

今現在のウーピーはTVやラジオのトーク番組の司会に専念されているそうです。
女優復帰してほしいですよね。
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MC~ (cyaz)
2008-03-21 08:36:06
BCさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>ウーピー・ゴールドバーグはユーモアのあるトークとキュートな笑顔が魅力的な女性ですよね♪ ウーピーが主演していた『天使にラブソングを・・・』シリーズ大好きでした。(*^-^*
彼女をスクリーンで観ているだけで楽しいですよね(笑)? 唯一、彼女がラブシーンをする映画があって、照れてる彼女もなかなか可愛かったですよ^^

>今現在のウーピーはTVやラジオのトーク番組の司会に専念されているそうです。女優復帰してほしいですよね。
彼女のMCは最高ですもんね^^ 数年前のアカデミー賞のMCなんて彼女の独壇場でした(笑)
久々、彼女主演の映画が観たいですね!
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