京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『妻への家路』

2015-04-04 | 洋画

 

□作品オフィシャルサイト  「妻への家路
□監督 チャン・イーモウ
□脚本 ヅォウ・ジンジー
□原作 ヤン・ゲリン
□キャスト コン・リー、チェン・ダオミン、チャン・ホエウェン

■鑑賞日 3月21日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

  チャン・イーモウ監督の作品は久しぶりかなぁ・・・。
  コン・リーの演技が楽しみだったが、これは夫の深い愛情が為せる本当の愛の姿かな

 1977年、文化大革命が終結し、収容所から解放されたルー・イエンチー(チェン・ダオミン)は、
 妻のフォン・ワンイー(コン・リー)と再会する。 しかし、夫を待ちわびるあまり、その心労から
 記憶障害となっていたワンイーは、イエンチーを夫だと認識することができなかった。
 イエンチーは、いつか妻の記憶が戻ることを信じて、他人として向かいの家に住み始める。

 記憶障害の妻は、夫が帰って来たのに夫と認識できず、暑い日も寒い日も毎朝夫の帰りを
 信じて港に出掛ける。 娘・タンタン(チャン・ホエウェン)から事情を聞き、自ら自分のことを
 思い出させるために、ある時はピアノの調教師、ある時は手紙を読む人、そして最後には
 自分のことも思い出せない老いて足の不自由な妻のために、人力車の車夫まで勤める姿に、
 もう泣けて泣けて仕方がなかった。

 これは女性視点ではなくて、男性視点で泣ける映画だと思う。
 コン・リーの演技は上手い。 でもこの映画に関しては夫役を演じたチェン・ダオミンが
 素晴らしいと思うし、これだけ愛せる人が羨ましくも感じた。
 老いていくほど思い出せないのに、最後の最後まで愛されたフォンは最高に幸せなのかも
 しれない。 女性はこんな夫がいたら最高だと思えるのだろうか・・・。

  うーん、もう一度『初恋の来た道』を観たくなった(笑)


コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mayumi)
2015-04-04 00:28:38
夫婦の愛情を描いた作品で、ここまで 男性の胸を打つものは なかなか無いかと。と同時に、文化大革命に対する批判映画でもある訳ですけど。

切ない切ない映画ですね。
返信する
久々に~ (cyaz)
2015-04-04 07:33:20
mayumiさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>ここまで 男性の胸を打つものは なかなか無いかと。
ホント、仰るとおりの映画でした!

>文化大革命に対する批判映画でもある訳ですけど。
そうですね。 それほど強いメッセージはなかったですが・・・。

>切ない切ない映画ですね。
久々、泣きました。
返信する
MX4Dって・・・ (v740gle)
2015-04-19 08:02:24
TOHOシネマズ ららぽーと富士見が出来たのですが
MX4Dなるものが登場
何でもいすが動くのはもちろんにおい・水など体験型映画館らしい。
しばらくは混んでいて見られないかも。
是非ブログのネタに来て感想をお願いします。
まだ初期トラブルがあり、一部におい等出ないときがあるみたいです。
返信する
アトラクション?~ (cyaz)
2015-04-19 22:45:16
v740gleさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>MX4Dなるものが登場
何でもいすが動くのはもちろんにおい・水など体験型映画館らしい。
みたいですね^^
新宿でも、六本木でも同様のものがあるようです。

>是非ブログのネタに来て感想をお願いします。
まだ初期トラブルがあり、一部におい等出ないときがあるみたいです。
機会があれば利用してみたいと思いますが、
なんだかディズニーランドのアトラクションのようでもありますね(笑)?
返信する
至福。 (BC)
2015-04-21 23:45:54
cyazさん、こんばんは。

献身的で素晴らしい夫だけど、
私だとそういう夫の気持ちは重たく感じてしまうかもしれないなと思いました。
だけど、そういうふうに愛されたい願望もあります。
(女心は複雑だから。^^)
なので、離れていた時間を埋めるように何があっても寄り添ってくれる夫をもった
フォンは至福だったと信じたい気持ちになりますよね。
返信する
大切~ (cyaz)
2015-04-22 07:30:00
BCさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>そういう夫の気持ちは重たく感じてしまうかもしれないなと思いました。
なるほど。でも夫だと判断できないのですから、
それも感じないでしょうね。

>だけど、そういうふうに愛されたい願望もあります。
(女心は複雑だから。^^)
それは男性でも同様ですよ(笑)

>何があっても寄り添ってくれる夫をもった
フォンは至福だったと信じたい気持ちになりますよね。
そうですよね^^
愛すること、愛されること、共に大切ですよね!
返信する
TBありがとうございました (はなこ)
2015-08-08 11:53:00
cyazさん、お久しぶりです、と言っても誰?と言われかねないほどご無沙汰している者です。

相変わらずアクティブにいろいろな場所にお出かけのようですね。尊敬します。

チャン・イーモウのインタビューを見る限り、彼は一応体制側にいて、なおかつ文化大革命経験者なので、文化大革命をあからさまに批判すると言うスタンスではなく、歴史の1ページとして描いた、と言う印象を覚えました。

cyazさんの、男性視点で見ると、夫の切なさが胸に迫る旨の感想が、私には新鮮でした。他の方の感想を拝読すると、いろいろな見方、感じ方があるのだなあと参考になりますね。

私は画面に直接登場しない謎の人物が、彼女の記憶障害に少なからず絡んでいると思うのですが、そういう想像の余地を残すところが上手いですね。久しぶりのチャン・イーモウ作品ですが、仰るように監督の原点を思い起こさせる佳作でした。
返信する
文化大革命~ (cyaz)
2015-08-09 07:50:19
はなこさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

お久しぶりですね^^

>相変わらずアクティブにいろいろな場所にお出かけのようですね。尊敬します。
いえいえ、じっとしていられない性質で(笑)

>文化大革命経験者なので、文化大革命をあからさまに批判すると言うスタンスではなく、歴史の1ページとして描いた、と言う印象を覚えました。
なるほど。

>cyazさんの、男性視点で見ると、夫の切なさが胸に迫る旨の感想が、私には新鮮でした。
やはりこの映画は男性女性で違った見方がでるようですね。

>私は画面に直接登場しない謎の人物が、彼女の記憶障害に少なからず絡んでいると思うのですが、そういう想像の余地を残すところが上手いですね。
確かにそうですね。
コン・リーの演技も素晴らしかったと思います。
返信する

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