□作品オフィシャルサイト 「コクリコ坂から」
□監督 宮崎吾朗
□脚本 宮崎 駿
□原作 高橋千鶴
□キャスト(声) 長澤まさみ(メル:松崎 海)、岡田准一(風間 俊)、竹下景子(松崎 花)、石田ゆり子(北斗美樹)、
風吹ジュン(松崎良子)、内藤剛志(小野寺善雄)、風間俊介(水沼史郎)、大森南朋(風間明雄)、香川照之(徳丸理事長)
■鑑賞日 7月17日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
舞台は1963年の横浜(山手や山下、桜木町等)。
この映画の原作は、1980年、「なかよし」に連載されていた高橋千鶴さんの作画で
佐山哲郎原作による同名の少女漫画(角川書店刊)。
東京オリンピック開催前年の横浜を舞台に、高校生の少女「海」と少年「俊」の
淡い恋の行方を描く。 俊は高校2年生。 海は1年生で下宿人の面倒を見ながら、
航海から帰らぬ父を待ち、毎日信号旗を掲げている。
ちなみに海が掲げている旗、一つは日の丸で、その下の二つはUW旗というもの。
このUW旗の意味は「航海の安全を祈る」ということ。
横浜の港が見える丘から見た風景は、当時この映画に観られるような風景だったのかもしれない。
当然、今のような自由な恋愛なんてなかなか出来なかった頃、互いに惹かれ出す、海と俊。
少しずつ少しずつその距離を近づけていくものの、そこには思わぬアクシデントが存在した。
ちょうどこの映画と前後して、あるTV番組のドキュメントで、カンボジアに住む人たちのポロポト政権下の
親兄弟の引き離しが取上げられ、そこで離れ離れになった姉と妹が当時カンボジアでは本名を名乗らず、
ニックネームが公称となる社会慣習だったようで、互いにニックネームで呼び合い、愛を深め、
結婚し、子宝に恵まれ、幸せな家族に夫の母が見つかったという知らせが届いた。妻と子供を連れて
母に会い、母親と話すうちに実は二人は姉弟だったことが発覚。その後別れたとか・・・。
戦友の子供の面倒をその戦友の家族が面倒をみるということが、この時代には多々あったのかもしれないが、
この海と俊の恋の行方に重なってちょっと息苦しくなった。
原作を基に描かれたストーリーは、潜在的に親父さんの“ポニョ”意識を反映しているところも見られたが、
新しい“何か”は存在せず、過去の親父さんの作品を意識しつつ、無難にまとめたという感じ。
感動でもなく、愛惜でもなく、焦点がややボケた感じがするものの、カルチェラタンとそれを存続させようとする生徒たちの、
情熱に絆されて存続決断する理事長の親分肌は、この当時の青春ドラマの代表的テイストだなぁと懐かしさも沸々。
ただ、家を空けたままの写真家としての母親の存在をどうにも理解できる範疇ではなかったが、
そういう母親だからこそ、真実を海に語れるのだろうなぁと思ったりして。
そういえば今日23日(~28日)から西武ギャラリー(西武池袋本店別館2階)で
「コクリコ坂から原画展」(約100点)が開催されるそうで、
劇中に登場する新聞“週刊カルチェラタン”も配布されるそうですよ。
新しい宮崎駿アニメができていたとは
ジブリファンの私としては何たる失態です。 淡い恋の話しと聞くと、おもひでぽろぽろとかを思い出しますね。
夏にいい映画ですね
>新しい宮崎駿アニメができていたとはジブリファンの私としては何たる失態です。
あらら、それはちょっと(笑)
ま、息子の作品ですから宣伝も地味で(汗)
>淡い恋の話しと聞くと、おもひでぽろぽろとかを思い出しますね。 夏にいい映画ですね
こちらはその生い立ちにちょっと悲しさもありますが。
最近、映画をあまり観る機会がないのですが
この映画は観ようかな?と思っていました。
的確なコメント有難うございます。
本当に凄い映画通でただ、ただ驚くばかり
原作をタイムリーで読んでいた世代なので、懐かしく鑑賞しました。
でも、絵は当然違うのは仕方ないとしても
設定が何から何までこれだけ違うと、もはや
高橋千鶴さんの「コクリコ坂から」ではなくなっているような印象。
それでおきながら、肝心なところは原作を読まないとわかんないようになっているから
なんともややこしいというか、なんと言いましょうかーー;
それでも「ゲド戦記」よりは無難にまとまってたかな~。
私も娘と息子がおりますので、お母さんの辛さも計り知れません。
ところで、本作ですが~
全体集会とかガリ版刷りの新聞とかいうだけで懐かしく
気分は、すっかり若い頃に戻って鑑賞して参りました。
「週刊カルチェラタン」~細かい記事も読んでみたいなぁ。
お江戸の住民のみなさんが羨ましいです。
>最近、映画をあまり観る機会がないのですが
この映画は観ようかな?と思っていました。
そうですか^^ それはぜひ~♪
>本当に凄い映画通でただ、ただ驚くばかり
いえいえ、毒舌ですけどね(笑)
ま、それでも参考になれば幸いです!
>原作をタイムリーで読んでいた世代なので、懐かしく鑑賞しました。
そうでしたか^^ 結構前ですよね(笑)?
>設定が何から何までこれだけ違うと、もはや
高橋千鶴さんの「コクリコ坂から」ではなくなっているような印象。
そうだったんですか?
僕は原作を読んでなかったのでそれほど違和感はなかったですけどね(笑)
>それでおきながら、肝心なところは原作を読まないとわかんないようになっているから
なんともややこしいというか、なんと言いましょうかーー;
微妙な感じだったんですね(笑)?
>それでも「ゲド戦記」よりは無難にまとまってたかな~。
素材が違いましたけど、少しだけ肩の力が抜けたような気がしましたね^^
>カンボジアの姉弟のお話が切ないですね。
私も娘と息子がおりますので、お母さんの辛さも計り知れません。
映画とは直接関係なかったのですが、
これは本当に悲しい話でした。
>全体集会とかガリ版刷りの新聞とかいうだけで懐かしく気分は、すっかり若い頃に戻って鑑賞して参りました。
僕もその昔はガり切っていましたね(笑)
学校新聞でしたけどね^^
>「週刊カルチェラタン」~細かい記事も読んでみたいなぁ。 お江戸の住民のみなさんが羨ましいです。
早速、原画展、行って来ましたよ~
記事はのちほど^^
>60年代の高度成長期に入る前、かなり当事の情感を表現しているのかなと思いました。
ところどころ、『ALWAYS~ 』の匂いもしましたが(笑)
>ちょっと綺麗すぎでしたが、憧れの日活青春映画アニメ版でした。
確かにそうでしたね(笑)?
海は吉永小百合でお願いします(笑)
>息子吾朗さん、悩み多き人ですね。
オヤジと同じ路線では、オヤジを超えることは無理でしょうね~