京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ペーパー・ムーン』/DVD

2011-03-28 | 洋画


□監督 ピーター・ボグダノヴィッチ 
□脚本 アルヴィン・サージェント
□原作 ジョー・デヴィッド・ブラウン (「アディ・プレイ」)
□キャスト ライアン・オニール、テイタム・オニール、マデリーン・カーン、ランディ・クエイド

■鑑賞日 3月15日(火)
■自宅鑑賞
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 出会いは母の死。
 でも、二人の関係はもしかして父子なのかも・・・。
 (アディの母親は3人の男性と関係があったという設定になっており、
 もしかしたら3分の1の確率で本当の父親かもしれない)。

 聖書を、新聞で得た伴侶をなくした未亡人を騙して小金を稼ぐ詐欺師のモーゼ(ライアン・オニール)
 母を亡くしたアディ(テイタム・オニール)う。
 そんな二人の、アディの親戚の家まで送り届けるまでのロード・ムービー。
 その間に過ごす二人の時間が、さまざまな試行錯誤の果てに、
 深い絆を生み出していく。
 
 本当の親子ながら、互いに距離を置いた二人の演技と、
 まさにテイタム・オニールのませガキ少女アディの演技が可笑しくも憎めない。
 詐欺師の才能はモーゼよりアディが勝っていたかも(笑)
 まさか、本当の親子関係もテイタムにおどおどさせられているかのようなライアン(笑)
 その絶妙な関係が観る人に心温まるものを残していく。
 そしてその映像はモノクロ映像で、そこにはカラーにはない不思議な奥行きがある。
 
 テイタム・オニールは、当時わずか10歳でアカデミー助演女優賞を手にした。
 この最年少受賞記録は未だにやぶられてはいない。
 この映画のラストシーンも忘れられない名シーンで、
 何度となく観るたびに涙してしまう。
 色あせない映画こそが、時代を超えて、
 また自分自身のどの時代の年齢をしても感動を与えてくれる映画はそう多くはない。
 この作品も僕にとっては数少ない貴重な映画の1本だ。

 本当はこの映画のタイトルは当初『ペーパー・ムーン』ではなかったようだ。
 劇中のカーニバルの写真屋で、「紙製の月」の上で記念写真が撮るシ-ンで、
 アディがそこで写真を撮りたがるシーンを追加したことでこのタイトルになったようだ。
 そしてこの映画が公開されてから、原作も「ペーパー・ムーン」に変更になったそうだ。

 久しぶりにこの映画を観たのだが、クレジットに無名だったランディ・クエイドの名が。

 ライアン・オニールと言えば、代表作は『ある愛の詩』。
 『ペーパー・ムーン』の方が先かと思っていたが、実は『ある愛の詩』の
 3年後に撮られた映画だったんだなぁ・・・。


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2 コメント

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お月さま。 (BC)
2011-04-16 15:36:17
cyazさん、こんにちは。

この作品は私が生まれる前の映画ですが、
父にすすめられてビデオで観てとても好きになってDVDも買いました。

紙の月であっても信じれば本当のお月さまに見えるというのが
この父娘のつながりを物語っているのでしょうね。
本当の父娘ならではの絶妙な掛け合いも味がありました。

テイタム・オニールは最近日本で公開された
『ランナウェイズ』にヒロインの母親役で1シーンだけ出演していましたが、
ふくよかなお母さんらしくなっていて、子役時代の溌剌とした面影はなくて
時の流れを感じてしまいました。。。
返信する
いい作品~ (cyaz)
2011-04-16 16:03:06
BCさん、コメントありがとうございますm(__)m

>父にすすめられてビデオで観てとても好きになってDVDも買いました。
へぇ~、お父さんは映画好きだったんですね^^
でもいい作品を薦められましたね!

>紙の月であっても信じれば本当のお月さまに見えるというのがこの父娘のつながりを物語っているのでしょうね。
そうですね^^
色んな比喩がそこに含まれているような気がします。

>本当の父娘ならではの絶妙な掛け合いも味がありました。
そこがなんともこの映画の魅力ですね!

>テイタム・オニールは最近日本で公開された
『ランナウェイズ』にヒロインの母親役で1シーンだけ出演していましたが、ふくよかなお母さんらしくなっていて、子役時代の溌剌とした面影はなくて時の流れを感じてしまいました。。。
それは未見なのですが、それでも今でも映画に出ている彼女は立派ですよね^^
返信する

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