京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『アゲイン 28年目の甲子園』

2015-01-24 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「アゲイン 28年目の甲子園
□監督・脚本 大森寿美男
□原作 重松清
□キャスト 中井貴一、波瑠、和久井映見、柳葉敏郎、門脇 麦

■鑑賞日 1月17日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

  もうひとつの甲子園。
  夢を捨てきれず大人になった球児の再びの夢と青春が甦る。

 46歳の晴彦(中井貴一)のもとに、高校時代にともに甲子園を目指したチーム
 メイトの 娘・美枝(波瑠)が訪ねてくる。 美枝は東日本大震災で亡くなった
 父の遺品から、出さずにしまいこんであった27年分の年賀状の束を見つけ、
 その宛先である晴彦に会いに来たのだった。 美枝がボランティアとして働いて
 いる「マスターズ甲子園」に誘われた晴彦は、気乗りしないままかつての野球部員
 たちと再会を果たすが。

 重松 清氏原作の映画化。
 過去に氏の原作のいくつかが、TVドラマ化や映画化されている。
 最近のTVドラマでは、「流星ワゴン」が始まったばかり。
 映画化は過去、『ヒナゴン』、『疾走』、『あおげば尊し』、『愛妻日記』、
 『きみの友だち』、『その日のまえに』、『青い鳥』などがあった。
 その全てを観ている訳ではないのだが、一番重松ワールドに親しみ易い
 作品に仕上がっていたことは事実だ。
 スポ根ものはいくつもあったし、ここ最近“野球”をテーマの邦画も多い。
 近いところでは年末に観た『バンクーバーの朝日』もそうだ。
 また、これから上映予定の『KANO 1931海の向こうの甲子園』もそうだ。

 高校野球ではよくある部員が傷害事件を起こして、甲子園出場を断念する。
 また、甲子園に出てもエラーをして得点され、チームの敗戦の原因となってしまう。
 その後は、やるせない思いや持っていきようのない虚しさが、その後の人生の
 忘れられずに裳こる重い遺恨となってしまう。 
 さらに、この映画では父と別れた娘との確執や、無職で悩む嘗てのチームメート等、
 野球をテーマにおいているが、同様に失敗を引きずって生きている人たちへの
 一筋の光明のような映画になっている。 ラグビーでいえばノーサイド。 
 まさに最後のキャッチボールはそれを代弁しているようだ
 やっぱ、中井貴一や柳葉敏郎は上手いなぁ

コメント (4)
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