赤絨毯な気分

赤絨毯は限られた人しか通れない序民の憧れの対象になるわけですが、実は夜のカンヌには誰でも通れる赤絨毯があります。
写真を見てください。
そこは、クロワゼットと呼ばれる高級ホテルが立ち並ぶ海岸沿いです。
映画祭会場からだいたい1kmぐらい続いてます。
この明かりが赤絨毯な気分にしてくれるという、カンヌ市のお茶目な計らいなのです。

ここでカンヌ小話を一つ。
現在フランスでは海岸沿いの景観を守るため、海岸から50m(たしか)以内にはカフェテリア等を設置するのは禁止されています。
ですが、その決まりが出来る前に、すでにカンヌの海岸沿いにはホテルが立ち並び、ビーチにはカフェテリア兼レストランを商いとする人たちがいたのです。
なので、カンヌ（と、おそらくニースとコートダジュールのいくつかの街）ではその法律は適用されていないのです。