久しぶりに、日本人女流SF作家を読んでみようと思って、この本を選んでみた。←ウソ
本当は、某耽美小説雑誌Jにて、この本のレビューが載っていて、見つけたら読んでやろうと狙っていたのです。
SFで尚且つ百合。これは読まずにゃいられません。
本屋で見つけたとき、迷わず買い求めていました。
家に帰り、目次を開けて目に飛び込んできたのは「悶絶!バナナワニ園!」。
ツボにはまりました。
私、バナナワニ園には、それなりの思い入れがございます。
あの温泉地、熱川にあるバナナワニ園には、幼少のみぎり、遠足で何度も訪れているのです。
バナナの木のある熱帯植物園。
バナナだけじゃないよ。他の熱帯植物だってちゃんとあるんだから。
そして、ワニの甲羅干しをしている姿をじっくり見られるワニ園。
ワニのお食事時に行きあたると、かなり恐ろしいそうです。
姉の旦那が、ビビッたそうです。私は行きあたったことないんですけど。
昔は、ゾウガメもいたような記憶があるんですが、定かではありません。
亀が見たい方は、伊豆アンディランドへどうぞ。(プチご当地自慢)
あっ、でも、この作品とは関係ないからね。
作者がイマジネーションを受けてるかもしれないけれど。
どーでもいいことを書いてしまいました。
さて、この本のことですが、いちおうSFの範疇に収まるものと思われますが、アブノーマルですから、心の広い方でないと納得していただけないかと思います。
何がアブノーマルかって?
知りたいですか?
では、知りたい方だけ以下は読んでくださいませ。
「西條秀樹のおかげです」
地球上にとあるウィルスが蔓延し、2人の男女が残されます。
女は30過ぎてもセーラー服とお下げ髪で、やさしいお姉さまを待ち望んでいるのです。
男は、女装癖のある同性愛者。
こんな二人に未来はあるのでしょうか。
そして、何故、西城秀樹のおかげなのでしょうか。
これを読んで、一緒にワーイMCAと歌いましょう!
「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」
両親が事故で亡くなってしまい、取り残された娘は泣いてばかり。
可愛らしい娘の世話をすることになった叔母は、兄夫婦が残したメイドのアンドロイドに娘を慰めてくるように命令する。
「わたくしのような者が、お嬢様をお慰めしても、よろしいものでしょうか?」
と頬をパッと染めて言う。
どう、慰めるんだっ。
この叔母とセクサロイドのかみ合わない会話が面白い。
「地球娘による地球外クッキング」
SFオタクの里紗、バイセクシュアルの吉田、変態味覚の持ち主の美花子。
この3人が同居している一軒家の庭に、UFOが落ちてきた。
しかも、ちゃちなアダムスキー型。
そして、宇宙人の死体らしき物体が投げ出されている。
この死体をどうするか、穏やかに(?)話し合った(取引した)挙句、天ぷらにして食べるという結論に達した。
果たして、本当に食べられてしまうのか。味は美味しいのか。
オタクな自分を情けなく思う一作。
どれもSFとエロスと笑いの合体技です。
大笑いさせていただきました。
本を読んで声を出して笑ったのって、樹生かなめ以来かな。
あっ、こちらもアブだった。
SF的に面白かったのは「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」。
これは、「蚊ーかーコレクション」にも収録されています。
そういえば、田中啓文もこの本に載ってましたね。
田中啓文といい、森奈津子といい、早川さん、なかなかやります。
本書の解説を読み、あ~、そうか、と納得しました。
森奈津子の意味するところ、それは、愛の戦士。
森奈津子、負けるな!ガンバレ!
西城秀樹のおかげですハヤカワ文庫 JA
ブログルポに参加しています
↓の文字をクリックすると評価のページに飛びますので、ヨロシク。
この記事に点数をつける
本当は、某耽美小説雑誌Jにて、この本のレビューが載っていて、見つけたら読んでやろうと狙っていたのです。
SFで尚且つ百合。これは読まずにゃいられません。
本屋で見つけたとき、迷わず買い求めていました。
家に帰り、目次を開けて目に飛び込んできたのは「悶絶!バナナワニ園!」。
ツボにはまりました。
私、バナナワニ園には、それなりの思い入れがございます。
あの温泉地、熱川にあるバナナワニ園には、幼少のみぎり、遠足で何度も訪れているのです。
バナナの木のある熱帯植物園。
バナナだけじゃないよ。他の熱帯植物だってちゃんとあるんだから。
そして、ワニの甲羅干しをしている姿をじっくり見られるワニ園。
ワニのお食事時に行きあたると、かなり恐ろしいそうです。
姉の旦那が、ビビッたそうです。私は行きあたったことないんですけど。
昔は、ゾウガメもいたような記憶があるんですが、定かではありません。
亀が見たい方は、伊豆アンディランドへどうぞ。(プチご当地自慢)
あっ、でも、この作品とは関係ないからね。
作者がイマジネーションを受けてるかもしれないけれど。
どーでもいいことを書いてしまいました。
さて、この本のことですが、いちおうSFの範疇に収まるものと思われますが、アブノーマルですから、心の広い方でないと納得していただけないかと思います。
何がアブノーマルかって?
知りたいですか?
では、知りたい方だけ以下は読んでくださいませ。
「西條秀樹のおかげです」
地球上にとあるウィルスが蔓延し、2人の男女が残されます。
女は30過ぎてもセーラー服とお下げ髪で、やさしいお姉さまを待ち望んでいるのです。
男は、女装癖のある同性愛者。
こんな二人に未来はあるのでしょうか。
そして、何故、西城秀樹のおかげなのでしょうか。
これを読んで、一緒にワーイMCAと歌いましょう!
「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」
両親が事故で亡くなってしまい、取り残された娘は泣いてばかり。
可愛らしい娘の世話をすることになった叔母は、兄夫婦が残したメイドのアンドロイドに娘を慰めてくるように命令する。
「わたくしのような者が、お嬢様をお慰めしても、よろしいものでしょうか?」
と頬をパッと染めて言う。
どう、慰めるんだっ。
この叔母とセクサロイドのかみ合わない会話が面白い。
「地球娘による地球外クッキング」
SFオタクの里紗、バイセクシュアルの吉田、変態味覚の持ち主の美花子。
この3人が同居している一軒家の庭に、UFOが落ちてきた。
しかも、ちゃちなアダムスキー型。
そして、宇宙人の死体らしき物体が投げ出されている。
この死体をどうするか、穏やかに(?)話し合った(取引した)挙句、天ぷらにして食べるという結論に達した。
果たして、本当に食べられてしまうのか。味は美味しいのか。
オタクな自分を情けなく思う一作。
どれもSFとエロスと笑いの合体技です。
大笑いさせていただきました。
本を読んで声を出して笑ったのって、樹生かなめ以来かな。
あっ、こちらもアブだった。
SF的に面白かったのは「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」。
これは、「蚊ーかーコレクション」にも収録されています。
そういえば、田中啓文もこの本に載ってましたね。
田中啓文といい、森奈津子といい、早川さん、なかなかやります。
本書の解説を読み、あ~、そうか、と納得しました。
森奈津子の意味するところ、それは、愛の戦士。
森奈津子、負けるな!ガンバレ!
西城秀樹のおかげですハヤカワ文庫 JA
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↓の文字をクリックすると評価のページに飛びますので、ヨロシク。
この記事に点数をつける
タイトルがすかしている。
記事を読ませてもらって感じたのは、著者はかなりのSFフリークなのではないかと。
しかも早川でしたか。
ところで娘さんのHPに書き込みしてしまいました。
読み返すと、なにかとても怪しげなおやじ風でした。(反省)
実際に読んでみると分かるんですが、かなりキワモノです。
早川さんから出てるので、安心してお買い求めください。
いや、立ち読みしてみてください。
多分、図書館とかには絶対入らないでしょう。
西城秀樹と山口百恵、金八さんを青春時代に見たことがある方は共感するところも多いはず。
耽美小説ノリも多々見受けられますので、その辺、注意が必要かも知れませんが。
娘のHPに書き込みをしたんですか?
では、明日にでも
「おやじから、書き込みがなかった?」
と聞いてみましょう(笑)。
すみません、私は市立図書館で借りてしまいました…。(汗)
でも、面白かったですよー。
読んだ後もカラッとしていて、私は好きですvv
え、図書館にあった?
これまた、ビックリ!
挑戦的な図書館員さんがいるのか、はたまた単なる趣味か・・・
ところで、本書は意外や意外、オジさまウケがいいのですよ。
なにやら、日経新聞だかの堅苦しい新聞広告に載っていて、読んだオジさまの書評をチラホラ見かけたことがあり、おおむね好評。
これにも驚きですね。