With the I Ching

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大日本帝国図から見る現代日本

2011-03-17 22:01:13 | 占い全般のコラム

今日の記事は、実は書くべきかどうか迷っています。というか、迷っていました。
単なる後付で、占星術(占術)としては正しい使い方ではないと思うし、「いつ、どこで、なにが」という予知が僕にできたわけじゃないからです。

ただ、「兆候」が読み取れたという一つの事例として、今後のために検討する必要があるかもしれないと思い、ここに書くことに決めた次第です。

 

さて、占星術における日本の始源図には、現在、幾つもの案が出されています。
以下にザッと挙げてみます。

・大日本帝国憲法の発布時
1889年2月11日 8:15/8:30/10:30/10:40/11:45/12:00 東京(皇居)

・日本国憲法 衆議院可決時
1946年10月7日 14:53

・日本国憲法 公布時
1946年11月3日 8:00

・サンフランシスコ対日講和条約調印時
1951年9月8日 時刻不明

・サンフランシスコ平和条約発効時
1952年4月28日 22:30

これらの他にも憲法施行時を使うなど、研究者によって用いるデータが異なっています。要するに決定的な統一見解が見られず、他国と比べて曖昧さがついて回っています。また、例えば大日本帝国憲法図と日本国憲法制定時とを併用する場合もあります。(関連記事:「建国記念日ってことで。」)

上記のように、日本のチャートを作る場合、色々な意見があるわけですが、ここでは比較的当たることが多いとされる大日本帝国憲法図説の内の10:40頃を採用して話を進めます。時刻については、「大日本帝国憲法発布式」が裏づけの一つです。僕個人としては42~43分かなと見積もってます。

データを整理します。

◎日本(大日本帝国憲法発布図)

1889年2月11日 10:42 東京(皇居)

(クリックで拡大)


で、ここからが今日の本題ですが、この発布図に2010年の冬至図を重ねて二重円を作ると、かなり特徴的なチャートができます。

(クリックで拡大)

いわゆる死のハウスとされる8ハウスに、トランジット(T)の水星・太陽・ノースノード・冥王星・火星が入り、ネイタル(N)の木星に対してT太陽・Tノースノードがコンジャクション(0度)、国民の健康や食糧事情に関わる6ハウスを運行中のT金星とセミスクエア(45度)。※ノードを画面に出すのを忘れました。すみません。

また、T太陽・Tノースノードは、4ハウス(野党・地殻・国土)にあるN土星とセスキーコードレート(135度)や、国民を示す1ハウスにあるN海王星やN冥王星とインコンジャクト(150度)。さらに、それらに対するT土星の135度など、結構キツめのアスペクトが掛かっています。加えてT太陽は対向のN月とオポジション。これは8-2のハウスなのできな臭いです。

そして、T土星も6ハウスに迫っており、これから食料や国民の健康に関して忍耐や制限などが求められてくることが見て取れます。あと6ハウスはマンデンでは軍隊や軍事(自衛)にも関係するハウスなので、そうしたことでの苦さを味わうことも考えられます。

視点をT土星から反対側に移すと、11ハウスのN火星に対してT天王星とT木星がコンジャクションとなり、日本に友好的な国々との係わり合いが突発的・急進的に増大する可能性があることが分かります。また同じ11ハウスにあるN金星は2ハウスを移動中のT月と8ハウスを通過中のT火星とスクエア(90度)、10ハウスを通過中のT海王星とセミスクエアになっており、その関係が経済面や物資にまつわるものであること、そして政府与党は何か的を得ない対応をしがちであること等が見て取れます。

一見して、8ハウスの状況が気になるチャートで、ここに火星と冥王星が関わっていることから、何らかの大規模な爆発事故や火山の噴火、あるいは火災で多くの死傷者が出るかもしれないと思っていました。これは冬至図なので、前年の12月22日から今年の春分(3月21日)までの間に、です。案の定、霧島・新燃岳での噴火が起きて戸惑っていた折、今度は、東北関東大震災による惨状・・・そして、畳み掛けるように福島原発での爆発事故です。

ちょっと眩暈がするような、思考停止に陥りそうな感じで、しばらく呆然としていましたが、実際にはそれをブログに書くなどして予知したわけでもなく(具体的に「どこで」とかは分からなかったし)、ただ単に自分の中で思っていただけだったんですが、さすがにショックでした。

もう少し書くと、易での視点から、今年の日本の旧暦2月の月運は坎為水[二]という状況になっており、坎為水に象徴されるような水による災難(海難事故)や石油価格の高騰、冷えやウイルスによる病気の拡大(インフルエンザの蔓延など)も懸念されました。というのは、この卦爻は命式の年運の通変卦と同一であり、国民に影響を与える可能性が高いと思われたからです。

(クリックで拡大。※このソフトはCIの保管庫でDLできます。)

さすがに巨大地震に起因する大津波とまでは予測していなかったのですが、こういった形で現象化して欲しくなかったと、後付けながらも悔やまれます。風邪やインフルエンザ等については、現在の避難生活で特に気をつけないといけないことだと思いますので、とにかく被災地には必要な医薬品のみならず、十分なエネルギーが取れるだけの食料や暖房が行き渡るようになって欲しいです。

それと行年卦は地水師[四]なので、国(政府)の統帥能力について――何か問題が起きた時の処理方法についての指標が読めるように思います。とはいえ、まだ旧暦での2011年は始まって間もないので、これからの動向をよくよく注意しておかなくてはなりません。

なお、易についての読み方は人により様々なので、ここでは下手な解釈を入れずに各自に任せたいと思います。それと、命式は巳刻で出していますが、それぞれの行運の卦は年月日を基礎としているので変わりません。まあ、時間的には午刻との境に近いので微妙なところですが、いずれにせよ辰・巳・午のどれかであることは間違いないと思います。

全てとは言い切れませんが、なぜか旧態の大日本帝国図が作用しているのが不思議ではあります。ただ、それが今後の日本の動向を占うのに役立つのならば、改めて検討してみる価値はあるのでは、と考えています。

今まさに大変な事態に陥っている日本。
これからどうなっていくのか、また、私達国民は何を目指していったらいいのか、不安もありますが、できる限り前向きに進んでいきたいところです。



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