CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

磁気刺激による脳可塑性の誘導~The Journal of Physiologyに掲載

2009-10-17 16:51:07 | リハビリ
当大学院3年生で、リハプロ2009のニューロサイエンスセミナーでも講師を勤めた小金丸聡子さんの論文が、The Journal of Physiologyに掲載されました。

両側大脳皮質に対する磁気刺激が脳の可塑性を誘導することを示した研究です。

http://jp.physoc.org/content/587/19/4629.abstract

Human motor associative plasticity induced by paired bihemispheric stimulation.

: J Physiol. 2009 Oct 1;587(Pt 19):4629-44. Epub 2009 Aug 17.
Koganemaru S, Mima T, Nakatsuka M, Ueki Y, Fukuyama H, Domen K.
Department of Physical Medicine and Rehabilitation Medicine, Hyogo College of Medicine, Mukogawacho, Nishinomiya, 663-8501, Hyogo, Japan.

リハプロセミナー2009無事終了

2009-10-12 10:54:33 | リハビリ
10月10日~11日、リハプロセミナー2009は無事終了致しました。

ニューロサイエンスセミナーには、全国から42名が参加。2日間に渡って、ハードな講義と和気藹々とした楽しい実習の時間を過ごしました。特別講演の今水寛先生の結びのスライドが、今水先生と私とMark Latashのマルセイユでの写真で、「特定のモデルに固執することなく、虚心坦懐に結果を考察する」という言葉が印象的でした。それから、参加者のほとんどが、「仮想軌道」「スティフネス」「内部モデル」などの言葉を理解して、普通に使うようになったことは、本当に嬉しいことです。来年もこのセミナーは微調整しながら継続します。

また、10月10日と11日は同一プログラムで、高次脳機能障害研修会を実施。こちらも全国から400名近い参加者があり、大盛況でした。理論から復職まで、かなり幅広い内容でしたが、主催者の意図はご理解頂けたと思います。私個人は、定番の講義「脳機能早わかり」に全力を尽くしました。このセミナーは、今年が初めての開催ですので、今後グレードアップして、継続したいと考えています。

それにしても、2日間で10時間近い講演を何とかこなすことができました。私個人の記録を更新です。参加者の皆様の熱意と、裏方のスタッフのおかげです。本当にありがとうございました。

来年のリハプロ2010をお楽しみに。


多数の読者に感謝申し上げます。

2009-10-06 12:23:10 | リハビリ
リハビリ日数制限問題から3年以上経過しておりますが、今もなお毎日コンスタントに200ipを越える読者の皆様に感謝致します。政権交代後、また読者が増えているようです。

ここのところの読者の増加は、長妻厚生労働大臣のリハビリに関する政策判断を国民が注視している結果と思われます。また、中医協改革が断行される中で、支援者でも家族でもなく患者当事者が本当に中医協に入れるのか、そのあたりも注目されます。さらに、医療費のあり方をどう考えるかも論点でしょう。急性期病院もリハビリ病院も、ベッドを満床に埋めなければ赤字が当たり前の診療報酬制度では、本当に患者のための医療は実現するのか、という疑問に、新政権はどう答えるのでしょうか?

何か情報があれば掲載致しますが、ブログ・医療破壊・診療報酬制度・介護保険問題を考えるの方もご覧下さい。こちらは、私が執筆者とは限りませんが、記事内容によっては優先して掲載しています。

今後ともよろしくお願い致します。

なお、喜怒哀楽の「喜」と「楽」のみで綴ったプライベート版癒し系の話題はRehaxブログに掲載しておりますので、一息つかれたい方は、どうぞお立ち寄り下さい。