CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

学閥について

2006-01-09 07:19:07 | 医局制度
学閥支配の医学

集英社

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医学部に限らず、日本の社会では「学閥」という群れが幅をきかせています。
会社役員では慶應閥?が最も多く、マスコミは早稲田、官僚は東大などなどが有名のようですが、特に慶應の同窓会(三田会)の結びつきは、他大学出身の方々からは、異様なほど強く見えるようです。
しかし、福沢諭吉の言葉にある「慶應社中」というコンセプトは、本来、学閥のような閉鎖的な考えではないはずです。つまり、「慶應義塾は教職員、学生、卒業生など関係者一同(社中)の共有物であり、その目的は公共(パブリック)のために尽くすことにある・・・」という考え方です。小沢一郎も橋本龍太郎も小泉純一郎も慶應出身ですから、とてもひとくくりにはできそうもないですが、それぞれ全く違う立場で(正しいかどうかは別にして)パブリックのために仕事をしているわけです。
それでも、卒業生によっては「最強の学閥」だと勘違いしている人も少なくないようだし、慶応大をめざす受験生や親にも、慶応閥の強み?を期待する人もいますから、あまり強く否定はできないです。

ええっと、そんなことを話題にしたかったのではなく、医学部における学閥の弊害を論じたかったのでした。まずは、米山公啓氏のこの本をお読み下さい。とてもわかりやすい内容です。
(最近(2006年1月30日)米山公啓氏が私と同じgooにブログを開設していることを知りましたので、トラックバックさせて頂きました。なんだかんだいいながら、医学部教授になっている私ですが、この問題は是非議論したいと思っています。)


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