【サンパウロ=吉田健一】チリ南部にあるカルブコ火山で22日から23日にかけ、2度にわたり大規模な噴火が起きた。
チリ政府は非常事態を宣言し、火山から約20キロ・メートル圏内に住む約4000人に避難を指示した。
噴煙は上空約15キロ・メートルに達し、火山灰の影響を懸念して航空便の欠航が相次いだ。
さらに大規模な噴火が起きる可能性もあるとして、チリ政府は周辺住民に警戒を呼びかけている。
カルブコ火山の大規模な噴火は1961年以来、54年ぶり。火山は首都サンティアゴから南に約1000キロ・メートルの場所にあり、標高は約2000メートル。