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東芝、銀行団にWDへの売却困難と説明 日米連合を優先

2017-05-25 | 経済

東芝は25日、三井住友銀行やみずほ銀行などの主要取引銀行を集めた会合を東京都内で開き、売却に向けた入札手続きを進める半導体子会社「東芝メモリ」について、協業相手で独占交渉権を求める米ウエスタンデジタル(WD)への売却は困難と説明した。

今後は米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)や産業革新機構などからなる「日米連合」を軸に選定が進みそうだ。

売却の方向性は、6月中旬までに決めるとした。

関係者によると、東芝は会合で、日米連合を主導するKKR▽韓国SKハイニックスと組む米投資ファンドのベインキャピタル▽米ブロードコム▽台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業-の4陣営が19日に締め切った2次入札に応札したと説明。

東芝の求める2兆円以上を提示した陣営もあったという。

東芝メモリ売却について、WDは、東芝がWDの同意なしに売却を進め、合弁契約に違反していると主張。

14日に国際仲裁裁判所へ売却停止を申し立てた。

これに対し、東芝は契約には違反しておらず、WDが入札を妨害していると反発。

WDへの売却についても、各国の独占禁止法の審査をクリアする必要があり、来年3月までに売却を完了できない恐れがあることなどから難色を示している。

24日には東芝の綱川智社長とWDのスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)が10日に続く2度目の会談に臨んだが、一致点は見いだせなかったもようだ。

取引銀行との会合では、協議継続中との説明があったという。

一方、東芝に対する主要行の融資枠は、東芝メモリ株を担保とすることにWDが反対し、活用できない状態が続く。

会合では東芝が支援継続を求めた上で、今後の対応方針についても話し合われた。

産経 2017.5.25

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東芝は実にまずい事態に陥っているようです。

WD(ウェスタン・デジタル)と東芝は、

一致点は見いだせなかったもようだ

とあります。

東芝としてはWDへの売却は困難と見ているようであり、その理由が来年3月までに独占禁止法の審査をクリアできないためと述べています。

主要行の融資枠も東芝メモリをWDの反対で担保設定できないため利用できない状態です。

大体、WDが担保設定に同意するわけありません。

東芝メモリのフラッシュ・フォワード社持分移転を認めることになるためなんのために仲裁裁判に訴えたのか意味不明となります。

仮処分で東芝メモリの売却は一時中止されるのではないか。

WDを無視して入札を継続しているようですが、そのようなことが独断でできるとは思えない。

協議は継続されるようですが、6月に売却先を決定から「売却の方向性」に変化しています。

交渉は一応決裂したということです。

ことここに至って三菱グループが不良債権扱いしただけではなく、みずほグループも逃げ出し始めています。

あれだけ東芝を買い支えていたみずほが、東芝株を縮小です。

沈む船からは何とやらというやつです。

みずほグループ、東芝株保有縮小 産経

みずほフィナンシャルグループの資産運用会社など傘下企業が保有する東芝株の合計が、東芝の発行済み株式総数の5.02%から4.11%に縮小したことが、22日に関東財務局に提出された変更報告書で分かった。

これですね。

変更報告書(特例対象株券等)

発行済株式等総数(株・口)V 4,237,602,026

( 平成29年5月15日 現在)
上記提出者の株券等保有割合(%) 4.11
(T/(U+V)×100)

直前の報告書に記載された株券等保有割合(%)5.02

EDINET提出書類 株式会社みずほ銀行(E03532) 変更報告書(特例対象株券等)
(3)【共同保有における株券等保有割合の内訳】


提出者及び共同保有者名 保有株券等の数(総数)(株・口) 株券等保有割合 (%)

株式会社みずほ銀行  56,343,298             1.33

みずほ証券 株式会社  9,430,800              0.22

アセットマネジメントOne株式会社  108,577,000      2.56

合計 174,351,098                     4.11

1.33%+0.22%+2.56%=4.11%

みずほは、まだ1億7400万株保有しています。

本日の終わり値「259.3円」で計算しますと「452億円」保有しています。

8月1日までもつかどうか知りませんが、東証2部降格までになるべく高値で売り抜けなければ大損をこきます。

2部降格となりますと国内外の大手機関投資家は東芝株を保有できず投げてくるからです。

大体、東芝メモリを売却できなければ、東芝は法的整理に追い込まれます。

WDとしては、その後にゆっくりと東芝メモリを買いたたいても構わず、独禁法の審査もたっぷりと時間をかけていくこともできる。

サムスンから周回遅れの東芝メモリの技術にそのような価値があるとは思えず、高い価格を提示してきた中国か台湾企業に売却すべきではなかったか。

結局、キーマンはWDだったわけであり、仲裁裁判の訴えを無視して東芝メモリを勝手に売却できるとは思えない。

仲裁裁判には法的な拘束力がありますからね。

東芝は独断で勝手に入札を繰り返しているように見える。

WDと交渉次第という側面もあるでしょうが、結局東芝はWDに売却するしかない。

仲裁裁判に持ち込まれますと時間切れで、東芝の債務超過は解消できず、上場廃止は免れない。

6月末の有価証券報告書の提出は、どうせ延長するでしょうから今年の夏が正念場でしょう。

朝鮮半島有事とかぶるところに不思議な共時性を感じます。

死海文書(しかいもんじょ)」が示す世の終わりは、来年の「2018年」だそうです。

ゼウス神が動き、当サイトの神理が広がっていくまでは何も起こりませんけどね。

ただそう勝手に言っています。

 

 


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