O村ライターのたわごと

マニアというには半端な。陸上ライター歴20年の細道。
しかしともかく陸上好きな奥村崇がいろんなお話をしていきます。

陸上全国大会への進出条件の話

2014年08月19日 | 陸上



猫か犬かと問われれば、猫が好きです。




こんばんは。
O村ライターです。



「うどん県」に行ってきました。
高松空港で、
うどん県副知事・要潤さんのポスターが
どーん
とお出迎え。



俳優としてご活躍の要さんと言えば
高校時代はヨンパー選手
1998年、地元開催のインターハイを目指す途中、
四国大会決勝で転倒し、夢を絶たれています。
このことが、俳優を志すターニング・ポイントになったそうです。
そのレースで51秒65の四国高校新を出したのが、
河北尚広選手です。



そんなドラマの舞台になった丸亀競技場。
大会2日目が気温34.6度。
大会3目が気温33.8度。
暑いです。



インターハイの暑さを愚痴っておきながらナンですが、
行く先々でここまで暑いと、
自分が雨男ならぬ、
暑さを運ぶ男ではないかとの疑惑
が浮上してきます。



そういえば、インターハイを取材し始めて20年、
どこへ行っても気温30度超え。
涼しいだろうと言われた岩手県・北上も、
2度(1999年、2011年)とも暑くなりました。
茨城インターハイは大会前半は涼しかったのに、
わたくしが駆けつけた最終日は暑かったですね。
全中も、
わたくしが訪れた年は、たいてい暑いです。



しかし、わたくしが不在にしていた間の横浜が、
丸亀よりも暑かったようなので、
この疑惑はさらなる検証が必要ですねッ(汗)。



汗だくで全中のハードル競技を見ていた時、
トラック脇に控える審判員の後ろ姿にピンときました。
河北さんでした。
機を見て、あいさつせずにはいられませんでした。
束の間の涼をとっていたところに、
申し訳なかったです。



アジア大会で日本のお家芸・ヨンパーのメダルを死守した男
(勝手なキャッチフレーズを付けてスミマセン)
は、2012年から教員となり、
たいへんな仕事をこなしながらも競技を続けていらっしゃいます。




地元の目玉選手として注目された1998年インターハイで2位。
その年の神奈川国体で優勝して溜飲を下げた時の記事は、
若かりし頃のわたくしの力作です。
2010年の地元開催の日本選手権で自己最高位の2位。
でしたが、本当に悔しそうで、声を掛けづらいほどでした。




2度目は2007年の冬には、
香川3選手特集
(河北選手、中野真実選手、綾真澄選手)の取材に訪れています。




今回が4度目の香川。河北さんと会えてなによりでした。
綾さんとも、たまたますれ違いました。
中野さんは男子棒高跳の23年ぶり香川県勢優勝
地元開催のスタンドで観ていらっしゃったでしょうか。
同時進行の競技が多くて、取材も立て込み、
バックスタンドに行かれませんでした。
う~残念。



ええ、お土産はもちろん、
石丸製麺のうどんです。





さて、ようやく本題です。←



この夏にインターハイと全日本中学を続けて取材して思うことは、
参加資格を得る方法が、正反対だな、ということです。



高校は予選会の順位(一部を除き6位以内)がベースです。
中学は標準記録の突破がベースです。
(一部に別の参加資格の設定があるので、「ベース」としました)



6月に終了した日本選手権、
これから行われる、9月の全日本インカレ、
10月の全日本実業団
の参加資格はどうなっているでしょうか。



日本インカレ、日本選手権は標準記録の突破がベースです。
全日本実業団は順位と標準記録のミックスです。



補足として、
インターハイ、日本インカレ、全日本実業団は
チーム対抗戦であるため、
1チーム3名までという制約があります。
全日本中学と日本選手権は個人選手権なので、
チーム別の参加人数制限はありません。




中学、高校、大学、実業団、日本のナンバーワン決定戦。
それらの参加資格が、
それぞれ違う、ということです。
その中で唯一、ほとんど順位で決定するインターハイは
陸上界においては、めずらしいやり方と言えるかもしれません。



でも駅伝は、順位方式が多いですね。
陸上や水泳には、タイムというものさしがありますが、
1対1の対戦型スポーツだと、順位で選ぶほかありません。



記録で選ぶか、順位で選ぶか。



順位では、地区予選会にレベルの差が出るので、どうしても不平等感が生じます。
インターハイの地区格差が気になるのは、全地区一律の順位方式を採用しているからです。
ハイレベルな地区予選で敗退すると、その悲劇性が話題になったりします。
高校駅伝では都道府県予選の“あるある”ですね。
高校野球なんかは、その悲劇ドラマが人気の種かと思えるくらいです


一方、
記録では、条件が違うのに、という不平等感が生じます。
例えば、風速について、このような統計的研究があります。
~100mで風速1mの時に、0.1秒弱の影響を受け、
風速が強まるにつれ、追い風の恩恵は減少し、向かい風の不利は増大する~
また、シーズンの始動が遅い積雪地域や寒冷地、
設備の整った競技場へのアクセスが悪い地域は、
記録を出すチャンスが少なく、不利になります。




どちらにしても、不平等なのです。



わたくしは、全日本実業団のミックス方式が好きです。
順位と記録、双方の欠点を補完し合っていると思うからです。



全日本実業団の参加資格を要約すると、こんな感じです。
(1)前回の優勝者
(2)各地域予選会の1~3位
(3)標準記録突破者




最新の画像もっと見る

コメントを投稿