今日のルワンダ

青年海外協力隊、アフリカ・ルワンダで獣医師として活動した記録。2010年6月~2012年6月。

はやくも日本人に会いたくて (ムサンゼ郡編)

2010年11月30日 | 日記
海老蔵さん、大変ですね。。。

ルワンダからこんばんは。こんにちは。

海老蔵さんの心配ができるくらい、徐々に心に余裕ができてきたような気がする今日この頃です。

この前、日本人に会ったばっかですが、また日本人と週末を過ごしました。

今回は、我が任地ムサンゼ郡。

他の任地の同期隊員が、訪ねてきてくれました。


いい仲間です。

その日、ちょうど生まれた子牛とふれあって、我がブソゴを後にしました。
ちょっと時間がなくて、ゆっくりおもてなしできなかったけど、また来てね。

&同じムサンゼ郡の同期隊員が子供たちを集めて運動会をするというので、お邪魔してきました。
青少年活動の隊員の活動です。

ルワンダには、どんなに田舎でも沢山の子供がいます。過疎地はありません。

今回はその子供たちが更に一箇所に集まっての運動会だったので、大盛況でした。

 
ルワンダの子供、「中国人、金くれ~」とか言うけど、なかなか無邪気でかわいいです。

運動会は、

 
タイヤころがしや借り物競争

 
パン食い競争や騎馬戦

などがあって、みんなすごく楽しそうにやってました。

子供たちの喜怒哀楽の表し方がとても素直で、煩悩でいっぱいの我が心が少しだけ浄化されたような気がする1日でした。

そして、同じ日にルワンダに来て、すでに色々アイディアを出して活動を形にしている同期にかなり刺激を受けました。

頑張らねば!!

バナナの近況。
「ちょっと黄色くなってきたな~」って思っていたら


裏は、黒でした・・・。ちょっとグチュッとしてるし・・・


今回の「待ち」は、おそらく失敗のようです。明日、食べてみることにします。


たまには日本人に会いたくて (天空の城 トゥンバ編)

2010年11月24日 | 日記
ルワンダの青年海外協力隊員は、赴任から3ヶ月間は「自分の任地に早くなじむように。」と

特別な用事や首都での必需品購入等以外は、基本的に任地を離れることを許されていません。

8,9,10月が過ぎ、その期間が終わったのでこの前の日曜日に同期隊員と先輩隊員がいるトゥンバという所に行ってきました。

{出発前}

「お菓子たくさん買ってくよ~。」なんて言っときながら、財布をみると手持ちのお金がギリギリという事に気づく。

「そっち着いたら、お金貸して。。。」の電話。

 この時点で、純粋な訪問の旅が不純なお金目的の旅に変わる。


{行く途中}

 乗っていたバスがガソリン切れで止まる。

 運転手:どっかで手に入れたガソリンをボトルにいれて戻ってくる。
 
 運転手:ある程度、普通に給油した後、ガソリンを口に含んで助手席の下辺りの何かに注入する。
     ツバをぺっぺってして運転再開。

そんなアフリカ的日常にふれつつ、トゥンバ到着。(途中から迎えに来てもらって)

そんなトゥンバは、我が任地ブソゴから南へバスで1時間半のところにある山の頂上にあります。


そんなトゥンバにTCT(Tumba College of Technology)という日本の援助が入っている学校があります。
田舎の山の頂上にポツンとそびえたつ天空の城です。



そんなTCTのルワンダ先輩と同期(コンピュータ隊員)です。


そんなルワンダ仲間は、ひとつ屋根の下で約10人のルワンダ人教師と共同生活を送っており、
そんな生活を目の当たりにし衝撃を受けつつ、

近所の子供と片言のキニヤルワンダ語で楽しくおしゃべりしたり、


ご飯と味噌汁をご馳走してもらったり、

トゥンバの繁華街でビールとヤギ肉の串焼きご馳走してもらったり、

トゥンバの繁華街

お金貸してもらったり。。。

非常によくしてもらって、非常に有意義な休日でした。ありがとうございました!


先日の子豚、歩けるようになりました。




 

バナナとキャッサバと開放骨折

2010年11月18日 | 日記
先週末、友人がルワンダ料理を教えてくれるというので作ってもらいました。
ルワンダ人の友人エジデくんです。緑バナナを包丁でむいてます。


ルワンダ歴5ヶ月で、お金貸したら連絡が途絶えたり、バスでやたら体を寄せてくる女子中学生にお金すられたり、
「こんにゃろっ!ルワンダ人!」って思うこともありますが、エジデくんはなかなか信頼できる友人です。

「何を作りたいか?」と言う事だったので、ルワンダらしい「緑バナナ」と「キャッサバ」をリクエストしました。

バナナ:上の写真みたいに包丁でむいてゆでる方法と
    下の写真みたいに皮ごとゆでて、後で皮をむく方法があるみたいです。



キャッサバ:キャッサバの葉をすりつぶしたものが売ってます。
      これを1時間ほどゆでて、ピーナツパウダーや塩コショウなどで味付けします。
      キャッサバには、毒があるらしく「ちゃんと長時間ゆでないと駄目だ!」みたいな事を化学式を交えて力説してくれました。

 

あとは、草?を炒めたものや肉料理など教えてもらいました。が、あまり覚えてません。

印象に残ったのは、大量の油と塩を使ってるんだな~って言う事と、
インドなんて行った事ないけど、インドで売ってそうな謎の香辛料を使っていたって事でした。

完成したら、それぞれを容器にいれて各自、皿に取って食べます。(ウチの場合、鍋。)


こんな感じの有意義な1日でした。そのうち一人でも挑戦したいと思ってます。


肝心の仕事の方は、未だ軌道には乗ってない感がありますが徐々に徐々にやってます。
先日、やっと牛の精液を購入したので、今日、赴任してから初めて大学の牛に授精しました。
ちょっと仕事が増えそうなので楽しみです。

あと昨日は、ヤギの開放骨折の症例が来て断脚しました。
 


豚日和

2010年11月15日 | 日記
今日は、豚日和。

朝一で、後躯神経麻痺で起立不能の子豚の診療。


その後は、前に書いた解剖の先生が今度は豚の骨が欲しいということで豚解体について行く。


生前の豚1


生前の豚2


放血後、熱湯をかけて脱毛してから解体

今回の解体も写真では載せられないくらいの現場だったけど、1kg:1000RWFで購入。
いくら解体現場が汚くても、大丈夫!食べられます!
最近は、火を通せばウ○チでも食べられるくらいの衛生観念になってます。
やばい、やばい。
お腹を壊す前に自制せねば。。。

2,3日前、ルワンダ人の友人に緑バナナの調理法を習いました。
そのバナナがあまったのでどのくらいで黄色バナナになるか観察日記。
現在、生でかじるとジャガイモみたい。
どこで甘いバナナになるんだろう??


牛の採卵と受精卵移植

2010年11月13日 | 日記
現在、ルワンダには獣医隊員はもう1人おり1年先輩隊員です。
その先輩の配属先、国の農業機関でルワンダ初の牛の採卵をするということで
手伝い要員として参加させてもらってきました。

牛の採卵というのは
① ミルクが沢山出る等、能力の高い母牛を探す。

② その母牛にホルモン処置をして、通常は1回に1つしか排卵しない卵を沢山作って、沢山排卵させる。

③ その時に人工授精(これも能力の高い精液)をして、母牛の子宮内に沢山の受精卵を作る。
  (この受精卵は、当然ものすごく能力の高い牛が産まれる可能性のものである。)

④ 膣から子宮に管を入れて液体で洗って受精卵の入っているであろうその液体を回収する。
  

⑤ その液体を顕微鏡で調べて、受精卵をみつける。


⑥ いい受精卵をみつけたら、凍結して然るべき時用に保存するか、
  そのまま他の牛(借腹の牛)に移植する。

こんな感じです。間違ってたらスミマセン。だいたいこんな感じです。

結果は、2個の受精卵がみつかり借腹の牛にそれぞれ移植しました!
その他、借腹の牛をあと3頭用意していたので、そっちには海外から輸入した凍結受精卵を移植しました。
そのうちの1頭をやらせてもらったので、妊娠してるかどうか楽しみです。

ルワンダにおける採卵の始まりに参加できて感謝感激でした。
と同時に、自分の任地でも頑張らないとな~なんて思ってます。

ご協力いただいた北海道の先輩の方々、ありがとうございました~~~


~反省点として~
顕微鏡下で受精卵をみつけた時のリアクション。
ホントは心の中では小躍りするくらい嬉しかったけど
「あ。ありました。多分。うん。」的なうす~いリアクションしかできませんでした。
「もっと感情出していこうぜ!自分!」なんて
そんな未熟さを悔やみ、加齢臭に悩む31歳、ルワンダでの週末です。