森田のフィルタ

現役エンターテイメント空間演出家による娯楽のアイディア箱

<!今日の気付き!>§109 お客様からのサービス

2008年02月23日 14時02分50秒 | !今日の気付き!

エンターテイメント性抜群の幕開けで始まったセミナーコントは、
「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」で有名の著者、
香取さんのエピソード再現にシーン展開しました。

現役ディズニーキャストの方の慣れた演技と滑舌、舞台背景を使った映像の演出
印象的な照明演出など、絶妙なリズムでストーリーが進行します。
その中であったエピソード。
それまで香取さんにとって「たかがバイト」だと思っていた仕事に「やりがい」を感じたという
キッカケのお話を観て、ポケはハッとしました。

香取さんが「やりがい」を感じたキッカケは、1通の手紙だったそうです
ディズニー・ランド内で何気なく撮った1枚の写真が、進学を機会に離れ離れになってしまう
親子の心をつかんだことを証明する、感謝の手紙だったのだそうです。
ポケもふと、思い出しました。

自ら仕事を創っていこう、素晴らしいお店を創ろう、お客様を楽しませよう。
そんな「やる気」が沸いてくる時、必ず浮かぶ顔があります。


それは、ポケが生まれて初めて全デザイン監修をしたお店で出会った、おばあちゃんの笑顔
ポケのお店では、工事でご迷惑をかけた近隣の方々へ、お詫びの品と無料交換出来る特別な券が
入ったお手紙をお渡ししています。おばあちゃんは、その券を持ってやって来ました。

その時ポケは、デザインした箱(お店)がキチンと機能しているか、お客様はどう感じてらっしゃるか。
などを感じ取るために、施設内を回遊していました。すると横から聞こえてきます。
「おかげさまで、無事オープンいたしました。ありがとうございます。」
そう言って、プレゼントの入った袋をお渡しするスタッフの姿。
そこに、おばあちゃん子だったポケの祖母と同い年くらいのおばあちゃんの姿が映りました。

「まぁ、こんなプレゼントいただけるの。嬉しい、ありがとう。」
おばあちゃんは、受け取った袋をのぞいて言いました。
「素敵なお店ができたわねぇ。」
自分たちの創った空間の中で、自分たちの考えたことで、お客様があんなに嬉しそうに笑っていらっしゃる。
その瞬間、感動で涙がこぼれました。

数ヶ月間、遠い現場と本部を行き来して、手探りや行き違いなど苦労して創ったお店。
そのお店がオープン日を向かえ、開店時間を待つ300名ほどのお客様の列を見た瞬間から、
それまで感じたことのなかった感動が芽生え、ポケの感動メーターは100を越えていました

「ありがとう」という気持ち。
それは、従業員がお客様から与えていただける、かけがいのないサービスです。