森田のフィルタ

現役エンターテイメント空間演出家による娯楽のアイディア箱

ポケのイマジネーションドローイング奮闘記 Vol.制作日記123

2006年10月10日 19時13分15秒 | 奮闘記
「ブレインレンタル」
どうしてもクリエイティブ脳が目を覚ましてくれない時は、
ブレインレンタルがおすすめです。
私も今日、早速後輩に脳を借りて共同アウトプットしてみました。
すると、効果あるもの!
これまで1人で黙々とアイディアを練り出すことが目立ちましたが、
人と一緒にやるのとワイワイ出来、より発想が広がります

以前観た、海外ドラマ「フレンズ」のメイキング映像を思い出しました。
制作スタッフ(その過半数が脚本家!)が集まる「フレンズ」の企画会議では、
発想のキッカケを投げ合い、それぞれが奇抜なアイディアを出し合います。

「時には調子の悪い時だってある。そんな時に、気心知れたもう1人の脚本家が
 発想のキッカケをくれると、とんとん拍子にアイディアが湧いてくるんだ。
 脚本家は沢山いた方がいい。」

なるほどなぁと思いました。アイディアが出るブレインは、沢山あればある程、
無制限に広がります。楽しそうな彼らの様子を観て、早くチームが
欲しいなぁと願ったものでした。それが叶っている今、新たな発想の可能性が見えます。

                                       2006,10,09

ショービズから学ぶ表現力 §10 『Wicked』②

2006年10月09日 12時58分11秒 | ショービズから学ぶ表現力
日本人は再現がうまいと言われることがありますが、こちらは1つ1つがおおざっぱ
でも、気にならない世界観、エンターテイメントがあります。その秘密は何でしょう。
人の動きのすばやさ、音楽の高揚感、照明の使い方、笑わせ方…
『Wicked』のステージには、魔法を表現する仕事が確かに存在しました。
普段では起こらないことを実現する。本当に夢があり、ワクワクすることです。

そしてもう一つ、『Wicked』ですごかったのは、観客の歓声です。
「Defy Gravity」という第一幕をしめるクライマックスでも、わぁぁ!と盛り上がり、
休憩中でも演目を話題に出していたのは『Wicked』が初めだった様に思います。
子供がエルファバの真似をしていたり、グリンダの歌唱力はすごい!と言ってたり。
英語が聞き取れず理解出来なかった笑いポイントもありましたが、けして
"やらされている感"を感じさせず、とにかくキャストさん自らも楽しんでいるのが
伝わって来たことが、こみ上げてくるものの迫力を上げたのだと感じます。

シーンごとに起こる期待通りに盛大な歓声、セットの非日常感と、キャストさんの活気
ショーの終わりには、カーテンコールが始まる前からスタンディングオベーションです。
この歓声の中で、一緒にスタンディングオベーションをして、ブロードウェイに
いる!という感動が重なり、それまで感じたことのないものがこみ上げて来ました。
ストーリー、音楽、世界観、観客の一体感と気持ち良さそうなキャストさんの表情
『Wicked』には完全ノックアウトでした。

                                       2006,10,05

ポケのポケ話ルーム ~ただいま!~

2006年10月08日 18時10分54秒 | ポケ話
さき程、NYから帰って来ました^ ^

NYが恋しい様な、日本にホッとしている様な時間を過ごしております。
撮った写真の数、約1000枚。座っているとまだ飛行機に乗っている様です。
でもさっそく明日から仕事なので、時差ボケ解消のためにも更新を進めたいと思います。

しかし何度も言ってしまう様ですが、『Wicked』は本当によかったです。
帰国して、サントラを聴き直して、改めてよかったと感じます。
あのファンタジー感。完成度の高い世界観。おおざっぱでも、身近な感じでも、
小柄なイメージでもない、特別なゴージャス感がありました。
間近で観たキャストさんの迫力、特殊効果、衣装、照明、舞台セット

全てが超越した、これこそが夢の世界。ニューヨーク!

英語と技術。私が追求すべきものが、たくさん見えてきました。
ニューヨークの人々は、ミュージカルの演出にも1つ1つ反応して笑っていた
労力がかかますが、演出はアウトプットしていかない限り頭で学べる
ものではないということを実感しました。目の前にあるシーンこそが、結果です

今回ブロードウェイを歩いて、確かに感じたことがありました。
私が特に感動したのは「ハード」での演出だと。

でも例えば、ハードだけにこだわった演出をすると、とあるミュージカルの様に、
少し表現に欠けてしまうことも感じました。シーン展開に動きがなかったり、
間の使い方が少しおぼついていると、観客が退屈してしまうことがあります。
『Wicked』は、ショーが終わった後に舞台を眺めていても、この中に入れたら
もうそこはテーマパークだなと感じました。キャストさんの動きもテキパキしていて圧巻でした。

そしてもう一つ感じたのは、ミュージカルはアメリカにとって日本の"お笑い"の様にも
楽しまれているということです。コメディミュージカルというタイトルが、それを
意味しているのかもしれません。

ショービズから学ぶ表現力 §10 『Wicked』①

2006年10月07日 12時58分11秒 | ショービズから学ぶ表現力
スタッフのみなさんが特に優しかったガーシュウィン劇場は、
ブロードウェイシアターの中でも格別な雰囲気が流れていました。
始まる1分前に化粧室へ行きたくなり、急いで支度をしていると、化粧室を掃除
していたメイド風のおばあさんが「Have a nice show!!」と言ってくださいました。
そのバックには、オーバチュアの始まりと共にワァ!という歓声が聞こえていて、
いよいよ始まったという臨場感が伝わってきました。扉へ向うと、5名ほどの
スタッフの方々が「席の位置わかってる?」「わかってるのね!」「わかってるって!」
「急げ急げ!」と言いながら、席までの道のりを協力してくださりました。

席は、前から5列目、斜め左からすぐそこにステージが見れるロケーション。
席に着いた頃には、サルが上から落ちて来る迫力の登場演出が繰り広げられていました。
足音がすぐそばに聞こえるキャストさん達の迫力にエネルギーがこみ上げて来た
『Wicked』は、まずステージセットが格別でした。劇場に入るやいなや、広がる世界
『Hairspray』にも観られたゴボのかもし出すシーン展開は、たとえセットが1つ
だけでも、部分を表現する柄がその全てを作ってました。そのライティングは
非常に細かく5つに重なるセット遠近感と豪華さを与えます。
動き1つ1つにシーン展開の演出が施されていて、それが動く度に感動してしまう、
細かく壮大に作られたセットが生み出す世界観は、本当にすばらしかったです。

ショーが始まり、しっかり観えるキャストさんの表情を観て驚いたのは、
友人の安全を祈る歌を歌ってる時に、エルファバが涙を流したこと。
感情が入っているのだぁと、非常に心打たれました
キャストさんの表情や汗が間近に感じられたのも、壮大な感動の理由です

                                       2006,10,05

ショービズから学ぶ表現力 §9 『Hairspray』

2006年10月06日 19時09分44秒 | ショービズから学ぶ表現力
待ちに待った2003年トニー賞作品の『Hairspray』。
来年夏には、日本公演が決まっています。
向かいに今年のトニー賞作品の『Jersey Boys』を設けるシアター前には

開場を待つ列が出来、ブロードウェイを感じさせてくれます
劇場が暗くなり、歓声と共に「Good morning baltimore」が流れ出すと、
これだ!と、つい満面の笑みに。

セットがとてもかわいく、LEDを使った大きなボール球で作られたビジョン
シーン展開のキーとなっていました。部屋の絵から顔を出すコーラスや、
前シーンでは絵であったキャラクターが次シーンでリアルなコーラスとして
歌い出すなど、セットとの連携が作り出す演出が多様され、トレイシー(主役)の
回想シーンでは、審査員たちが急にベルを鳴らす演出自体が、観客を笑わせていました。
その他、同じ壁に色染め用のムービングライトを用い、簡易的且効果的
シーン展開に多様されていました。

途中、トレイシー(主役)のママとパパ(どちらも男性俳優)がダンスをするシーン。
エンジン音をまねるママに対抗し、パパがもっとすごい音を出すとついママが
笑ってしまいました(おそらく、アドリブだったのでしょう)。
観客は大爆笑、ショーストップが起こりました
パパはエンジンをかけまくり、ママは本気で笑い続けます。
この時が1番の盛り上がりでした。

そして、トレイシーたちが差別問題に対抗するシーンでは、共感の一体感が生まれ、
最後まで爽快な一体感に包まれた劇場はスタンディングオベーション!
『Hairspray』は特に、ママ役と親友役が盛り上げていた様に感じます。
スタンディングオベーションは、彼らのお笑いのタレント性へ向けたものにも観えました。

                                       2006,10,05

盛り上がりの法則 §7 ~感極まり~

2006年10月05日 12時54分54秒 | 盛り上がりの法則
すごかった…
NYに到着してから早速、3演目のミュージカルを観て来ましたが、
これほどこみ上げてくるものがあるミュージカルは、初めてでした。

「Wicked」

USJでも30分版が公演されているミュージカルですが、とにかく、
ストーリー世界観音楽も、全てが素晴らしかったです。
今回のNYで観るミュージカルはCDで予習をしていたのですが、
WickedはCDでは感じられなかったものがありました。

観客の反応

です。昨日観た「THE PRODUCERS」「Hairspay」も良い盛り上がりでしたが、
ガーシュウィン劇場には一体感がこみ上げていました。感動する一体感
もちろんカーテンコールはスタンディングオベーション
ブロードウェイの劇場で、一緒に立って歓声を起こしている実感と、
ステージの上のキャストさんの気持ち良さそうな表情が重なって、感極まりました

ポケのポケ話ルーム ~ポケからのご連絡~

2006年10月02日 18時18分49秒 | ポケ話
ポケは10/3から10/8まで海外に行って来ます

海外ならではの沢山の刺激を受け、よりエンターテイメントの質
高めるのが目的です。6日間程更新できない可能性がありますが、
たくさんの楽しいネタをめいいっぱい持って帰って来ます。

写真付でトリプル更新する予定ですので、是非、またお立ち寄りください^ ^

ポケのポケ話ルーム ~おかえり!~

2006年10月01日 18時07分08秒 | ポケ話
今日は、「牛丼祭」に行って来ました。
吉野家に牛丼を食べに行った、とも言い換えられます^ ^
吉野家の社長さんが、泣きながら牛丼復帰のインタビュー
されていたということもあり、牛丼が出て来た時は感動的でした。

「帰って来ましたっ!!」

と、今にも言いそうな牛丼たち。吉野家さん、大変だったけれど、
あなたは歴史的な牛丼物語を作りましたね。
違う注文をすると、「今日は牛丼祭なので、牛丼のみなんです。」
と話す店員さんが、少し輝いて見えました。