付いてきている人がいるのかいないのかはともかくとして、
龍についてのレポート第2回です。
そもそも私の当初の疑問は、
龍のビジュアルが東西で違うのはなぜか?ということだったんです。
しかし龍関連でググっては、色々なページを見てみたところ、
ま~奥が深いこと深いこと。
前回お話した通り、「龍っぽいモノ」の伝説は世界各地にあるわけです。
するってーとあっちの龍こっちの龍と気になっちゃうし、
必然的に地理や歴史が絡んでくるし、
龍には信仰がおおいに関係してくるもんだから、宗教やら民族学やらのページもひっかかり、
しかもそれが通説なのか文章書いている方の持論なのかの判断とか、
いやもう、難しい!
なのでですね、
ここに私が述べることは、
「あのね~最近こんなん読んだんだけどさ~」っていう居酒屋トーク並の気持ちで
聞いていただけると幸いです。
さてそんなわけであっちこっちと話題がとっちらかってしまいがちなので、
今回は、龍のビジュアルはおいといて、
龍に対するイメージについて考えてみましょうかね。
私たち日本人にとって龍とは、いいものか悪いものか。
私たちに馴染みの深い龍はやはり、中華風の長い龍ですよね。
これはやっぱり善玉として見られていることが多いと思います。
第一に龍は中国皇帝の権力の象徴です。
中国では、優秀なる皇帝は龍の血族だと考えられていますし、
夏王朝の黄帝は半人半龍だったと伝えられているそうです。
皇帝の化身のような龍をどうして悪く言えましょう。
中国の影響を多大に受けている我々アジア諸国も同様です。
次に、中国皇帝の化身としての龍から一旦離れますと、
各地に散見する龍伝説。
それらの多くは「大きな蛇」という姿のようです。
なのでここでは龍と蛇を同義に考えることにしますが、
蛇を信仰の対象にする地域は非常に多いようですね。
日本も例外ではなく、蛇を祀っている神社がありますし、
今でも「白蛇は神様の使い」とか言いますね。
蛇の皮を財布に入れると金運が上がるとかね。
一節によると、しめ縄は蛇をかたどっているんだとか。
それと、ちょっとびっくりしたのは、鏡餅。
あれは蛇だっていう説があるんです。
かつて蛇を「カガ」と呼んだそうなのですが、
「鏡」とは、「蛇(カガ)の目」→カガメ→ガガミ→鏡
になったとか。
そういえば、卑弥呼の時代、鏡って祭事に使うものでしたね。
蛇と関係あるのかは分りませんけど、なにやらただの道具ではない雰囲気が一致します。
で、鏡餅。
これは蛇がとぐろを巻いている姿をかたどった、ということになるわけです。
で、日本以外にも蛇信仰はたくさんあります。
インドのナーガという蛇神は生と死をつかさどるとか。
アステカ族の最も強い全能の神は翼の生えた蛇、だとか。
オーストラリアのアボリジニーでは、蛇をシンボルとする部族が多かったとか。
ギリシャ神話では、ラドンという大蛇が神様の命を受けて宝物(黄金の林檎)を守るそうです。
・・・・・蛇と林檎・・・。
なにやら某有名聖典を思い出しますね。影響受けてるのかな?
それはともかく、
蛇を信仰する理由としては、
前回も言いましたが、水辺に生息することから、水を呼ぶものとされたこと。
脱皮をすることから、再生のイメージが発生。
にもかかわらず毒を持つので、同時に死のイメージ。
この二つが合わさって、「生と死をつかさどる」存在に。おぉ、それってシシ神様だ。
そして、これはなんででしょうかね。蛇は知識の象徴でもあったと。
更に、地中に潜ることから地母神につながったり。
そこから女性信仰と結びついた地域もあるとか。
おや、女と蛇。これも某有名聖典にありますね~。偶然なのか?
それと、交尾をする時に長時間絡まりあってるので(見たことないけど)子孫繁栄と豊穣のシンボルに。
うわー蛇ってすごいじゃないの。
巳年としてはなんだか誇らしい。
そんなわけで、概ね蛇とは、世界的に見ても崇拝の対象だったのです。
が、
そうでない地域がありました。
・・・・ネット界に於いて、野球と政治と宗教の話はご法度と言われますので、
ここはさらっと、あくまで個人的感情は交えずにさらっといきますよ。
古代オリエントの伝説で、巨大な海蛇(これは荒れ狂う海の象徴のようですね)を
良い神様が退治する、というお話があったそうです。
オリエントとは、現在の中東。
ここらへんで発生した宗教がありますね。
そう、ユダヤ教。
その聖典である旧約聖書。
さらに派生したキリスト教。聖典はもちろん、新約聖書。
この中で、
「ドラゴンは神の敵である」と明記されちゃったわけです。
故に、ドラゴンの背中には悪魔の羽根であるコウモリの羽根が描かれます。
更には、蛇はイブをそそのかして知恵の実を食べさせた悪いヤツ。
神の怒りをかい、かつてはあった足を切り落とされてしまいます。
このキリスト教が、言うまでもありませんが、西側諸国に多大なる、
そりゃもう多大なる影響を与えました。
聖書の言うことは絶対です。
故に、西方のドラゴンは悪者になったのです。
そして、蛇信仰もすたれていった、と。
この原因はひとえに、キリスト教は一神教だということ。
龍(蛇)を神様とする地域はたくさんありました。
これが多神教であったらば、まぁそれはそれとして、そこにうちの神様も加えて下さいよ
ってなことになりますが、
神様はただ一人なんですよ。
その、元々地元にあった神様への崇拝はやめていただかないと布教出来ないんですよ。
聖書にしるされた聖人伝説に、ドラゴン退治の話がいくつか載っているのですが、
その多くが
「人々がドラゴンに騙されていたので、聖人がそれを退治し、神の教えを広めた」的なストーリー。
つまりはそうやって広めていったんでしょうね。
はい、東西の龍イメージの違いはこんなところです。
長くなってもうた!
すんません!
お口直しにうちの幻獣を!
椿がかぶっているのは巨大なほっかむりではなく、私の枕に潜り込んでいる之図です。
本日は以上!
龍についてのレポート第2回です。
そもそも私の当初の疑問は、
龍のビジュアルが東西で違うのはなぜか?ということだったんです。
しかし龍関連でググっては、色々なページを見てみたところ、
ま~奥が深いこと深いこと。
前回お話した通り、「龍っぽいモノ」の伝説は世界各地にあるわけです。
するってーとあっちの龍こっちの龍と気になっちゃうし、
必然的に地理や歴史が絡んでくるし、
龍には信仰がおおいに関係してくるもんだから、宗教やら民族学やらのページもひっかかり、
しかもそれが通説なのか文章書いている方の持論なのかの判断とか、
いやもう、難しい!
なのでですね、
ここに私が述べることは、
「あのね~最近こんなん読んだんだけどさ~」っていう居酒屋トーク並の気持ちで
聞いていただけると幸いです。
さてそんなわけであっちこっちと話題がとっちらかってしまいがちなので、
今回は、龍のビジュアルはおいといて、
龍に対するイメージについて考えてみましょうかね。
私たち日本人にとって龍とは、いいものか悪いものか。
私たちに馴染みの深い龍はやはり、中華風の長い龍ですよね。
これはやっぱり善玉として見られていることが多いと思います。
第一に龍は中国皇帝の権力の象徴です。
中国では、優秀なる皇帝は龍の血族だと考えられていますし、
夏王朝の黄帝は半人半龍だったと伝えられているそうです。
皇帝の化身のような龍をどうして悪く言えましょう。
中国の影響を多大に受けている我々アジア諸国も同様です。
次に、中国皇帝の化身としての龍から一旦離れますと、
各地に散見する龍伝説。
それらの多くは「大きな蛇」という姿のようです。
なのでここでは龍と蛇を同義に考えることにしますが、
蛇を信仰の対象にする地域は非常に多いようですね。
日本も例外ではなく、蛇を祀っている神社がありますし、
今でも「白蛇は神様の使い」とか言いますね。
蛇の皮を財布に入れると金運が上がるとかね。
一節によると、しめ縄は蛇をかたどっているんだとか。
それと、ちょっとびっくりしたのは、鏡餅。
あれは蛇だっていう説があるんです。
かつて蛇を「カガ」と呼んだそうなのですが、
「鏡」とは、「蛇(カガ)の目」→カガメ→ガガミ→鏡
になったとか。
そういえば、卑弥呼の時代、鏡って祭事に使うものでしたね。
蛇と関係あるのかは分りませんけど、なにやらただの道具ではない雰囲気が一致します。
で、鏡餅。
これは蛇がとぐろを巻いている姿をかたどった、ということになるわけです。
で、日本以外にも蛇信仰はたくさんあります。
インドのナーガという蛇神は生と死をつかさどるとか。
アステカ族の最も強い全能の神は翼の生えた蛇、だとか。
オーストラリアのアボリジニーでは、蛇をシンボルとする部族が多かったとか。
ギリシャ神話では、ラドンという大蛇が神様の命を受けて宝物(黄金の林檎)を守るそうです。
・・・・・蛇と林檎・・・。
なにやら某有名聖典を思い出しますね。影響受けてるのかな?
それはともかく、
蛇を信仰する理由としては、
前回も言いましたが、水辺に生息することから、水を呼ぶものとされたこと。
脱皮をすることから、再生のイメージが発生。
にもかかわらず毒を持つので、同時に死のイメージ。
この二つが合わさって、「生と死をつかさどる」存在に。おぉ、それってシシ神様だ。
そして、これはなんででしょうかね。蛇は知識の象徴でもあったと。
更に、地中に潜ることから地母神につながったり。
そこから女性信仰と結びついた地域もあるとか。
おや、女と蛇。これも某有名聖典にありますね~。偶然なのか?
それと、交尾をする時に長時間絡まりあってるので(見たことないけど)子孫繁栄と豊穣のシンボルに。
うわー蛇ってすごいじゃないの。
巳年としてはなんだか誇らしい。
そんなわけで、概ね蛇とは、世界的に見ても崇拝の対象だったのです。
が、
そうでない地域がありました。
・・・・ネット界に於いて、野球と政治と宗教の話はご法度と言われますので、
ここはさらっと、あくまで個人的感情は交えずにさらっといきますよ。
古代オリエントの伝説で、巨大な海蛇(これは荒れ狂う海の象徴のようですね)を
良い神様が退治する、というお話があったそうです。
オリエントとは、現在の中東。
ここらへんで発生した宗教がありますね。
そう、ユダヤ教。
その聖典である旧約聖書。
さらに派生したキリスト教。聖典はもちろん、新約聖書。
この中で、
「ドラゴンは神の敵である」と明記されちゃったわけです。
故に、ドラゴンの背中には悪魔の羽根であるコウモリの羽根が描かれます。
更には、蛇はイブをそそのかして知恵の実を食べさせた悪いヤツ。
神の怒りをかい、かつてはあった足を切り落とされてしまいます。
このキリスト教が、言うまでもありませんが、西側諸国に多大なる、
そりゃもう多大なる影響を与えました。
聖書の言うことは絶対です。
故に、西方のドラゴンは悪者になったのです。
そして、蛇信仰もすたれていった、と。
この原因はひとえに、キリスト教は一神教だということ。
龍(蛇)を神様とする地域はたくさんありました。
これが多神教であったらば、まぁそれはそれとして、そこにうちの神様も加えて下さいよ
ってなことになりますが、
神様はただ一人なんですよ。
その、元々地元にあった神様への崇拝はやめていただかないと布教出来ないんですよ。
聖書にしるされた聖人伝説に、ドラゴン退治の話がいくつか載っているのですが、
その多くが
「人々がドラゴンに騙されていたので、聖人がそれを退治し、神の教えを広めた」的なストーリー。
つまりはそうやって広めていったんでしょうね。
はい、東西の龍イメージの違いはこんなところです。
長くなってもうた!
すんません!
お口直しにうちの幻獣を!
椿がかぶっているのは巨大なほっかむりではなく、私の枕に潜り込んでいる之図です。
本日は以上!
たしかにアチラの聖典にはドラゴン退治の場面がけっこうある気がする。
コチラはごっちゃな多神教。和をもって良しとする風土と民族性にはぴったりですね。
うっとこの熱田さん(熱田神宮)には白蛇さまがいらっしゃるのよ。たまに皮が落ちている。境内を移動して、あちこちで寛いでらっしゃいます。(^^)
偶然ですが今年のアートコン
拙作のタイトルは「天羽々斬」でした
想像ですが羽々とカガは
同じ語源なんでしょうね。。。
ちなみにコミックのほうも龍のお話です
ええ、偶然にも(^^;)
羽根を伸ばして煩悩の赴くままに書いております。
熱田神宮・・・・
恥ずかしながら私、今まで「ネッタ」と読んでおりました。
「アツタ」だったんですね。さっき検索して知りました。ああ恥ずかしい。
しかし!
ホントに本物の蛇がいるとは!びっくり!!すごい!
日本の蛇信仰は、調べるとなんかホントにすごい昔から根深くあるようで、縄文時代からとか・・・。
蛇ちょっと見直しちゃったよ。
巳年万歳\(^o^)/
コメントUPが入れ違いでした(><)
ブログになったら身軽になっちゃってどんどん文章長くなる自分がコワイっす。
さてさて、
あめのかがきり
なんて難しい言葉をご存じなんしょうか。こっちょいい。
さっきググってようやく読めましたよ。
草薙の剣に関しては、さっき熱田神宮を調べた時に知りました。
伝説とか伝承って面白いですね~。ハマりそう。
ウィキペディアによると羽々=大蛇とのことですけど、なぜ蛇に「羽」の字がつくのかこれまた謎です。