僕の小町を紹介します!

彼女の愛犬に惚れました。~えっ?!彼女は?って?…それは…~

CCU [Coronary Care Unit]

2006年07月09日 05時19分53秒 | Weblog
こんばんは(*^。^*)こまち母です。
前の記事の精神看護の実習は無事に終了しました。最後まで患者様は「かつーん」でしたけど、それも患者様の個性ということで…!(^^)!
今は急性期(CCU/PCCU)実習に行っています☆少し前のドラマに「医龍」ってありましたよね?拡張型心筋症の手術でバチスタ手術を取り上げたドラマです☆(見てましたか?こまち母は実習が忙しく見れませんでした・・・)
 こまち母は今「拡張型心筋症」の患者様を受け持たせていただいてます☆
 82歳のおじいちゃんなんですけど、数年前に拡張型心筋症になっていて、心臓が動きにくい方だったみたいなんです。
体がだるくなったと思ったら動けなくなり救急搬送されてきました。
 その時には心拍数が一桁(皆さんは60~80回/分ですよね☆)になり、呼吸停止、血圧測定できず、意識も無い状態だったようです。気道確保のために気管内挿管され、その後体外式のペースメーカーを挿入されました。受け持たせていただいたのは救急搬送から一夜明けて次の日の朝、あいさつをしました。このCCUにはこまち母が1年生の時にも実習に来たのですが、何度来ても「すご…」と思ってしまいます。ありとあらゆる所から管が入っていますし、心電図モニターや人口呼吸器のピコピコプシューピコピコプシューという音がどの部屋からも鳴り続けます。。。患者様も同じく管だらけでした。腕や足から血管が取れなかった(血圧が下がりすぎて)ようで、足の付け根を切開して管が入っていました。意識が無く、循環器系も不安定な患者様。顔や体を拭いたり、体の向きを換えたり…こまち母にできることはそれくらいしかありませんでした。あとは、ひたすら話かける事。「今日は雨が続きますね。昨日も雨でしたね。雨がたくさん降れば野菜も大きくなりますね」ひたすら話かけていました。患者様の爪は真っ黒で爪きりをすると土がポロポロと落ちてきたのでなにか土いじりをされていたんだなぁ…。と思いました。
 そんなことをしていると患者様の奥様も暗い表情で駆けつけてきました。患者様の顔の見える所に椅子を置いてお話を伺いました。患者様はとっても鳥と犬が好きなこと。昨日は雨で田んぼの溝が崩れる前に直そうと畑仕事をいつも以上に頑張られた事、しんどいと帰ってきたら動けなくなり病院に行き、今は意識の無い状態でこれからどうしたらいいのか、患者様は人が嫌がることを自分から進んでする人など、お話してくださいました。患者様にもまた「今日は奥さんが餌をあげてくれたみたいで、みかんをおいしそうにつついていたそうなので安心してくださいね」「クロ(飼っているわんちゃん)も今朝しっかりご飯たべたそうですよ」と3人で話をしていました。呼吸数が減ると機械が鳴ったりするので、そのたびに不安そうな表情の奥様。そりゃ昨日まで元気に畑仕事をしてたんですもんね。60年連れ添った旦那様ですもんね。そんな中でも奥様が患者様に笑顔で話かける姿。「さすがだなぁ。」と思いました。笑顔がすてきな奥様。「大丈夫でしょう。わたしは体の事とか分からないし、機械を見ても全然分からないし、何の根拠もないけど、主人を信じてるんです。」笑顔でそういった奥様。こまち母は「そうなんですね。」としか言えませんでした。患者様の状態としては正直どうなるか分かりませんでした。助かったとしても呼吸が止まった時間が数分あるため、脳になんらかのダメージを与えている可能性が考えられます。患者様の生命力と運にかけるしかありませんでした。患者様の生命力を精一杯発揮できるように環境を整えること、それがこまち母にできる事でした。体を拭き、尿量をチェックし、モニターを観察し、そして話かけました。今までにないくらい自分の無力さを感じました。それと同時に自然治癒力の偉大さを感じました。医療にはある程度の限界があると思います。あとは自分の生命力なのです。
 なんか暗くて堅い話になってしまいましたね(^.^)
そしてその次の日。朝あいさつすると患者様の目が開きました。そしてこまち母に何か話かけてくるのです。(人口呼吸器をつけているため声は出ません)「カタガイタイ」こまち母にはそう聞こえました。肩をさすりながら「小鳥は今日も元気に鳴いてみかんを1房たべたそうです。クロはIさん(患者様の名前)が居なくて寂しそうにしているそうですよ」と言うと目尻にシワがキュッと寄って素敵な笑顔と「そうかそうか」とうなずく様子がみられました。その様子をみてDr.が「今入っている管を抜いてみましょう。」と提案し、徐々に換気モードを切り替えて(呼吸を機械的にさせていた状態から、呼吸の補助、自発呼吸、の状態になるように時間をかけて切り替えて様子を見る)経過観察していました。そして奥様も立会いのもと抜管となりました。
 抜管後の患者様はムセ、咳き込んでいましたが、吸引し痰を取り除くと落ち着きました。呼吸状態も良好で抜管直後から、眠っていた間に考えたのかと思うくらい喋りだしました(笑)奥様も目を丸くして「しんどくないの?」患者様は「すこし喉がいたい」と言われましたが表情豊かに話されていました。数日話していなかったため声が出にくく何を話しているのか聴きとれない部分もありましたが、ぺらぺらと話される患者様を、奥様は目を細めてニコニコとうなづいていました。その光景に、こんな光景が見られてよいかったな、と思いました。会話の途中で私の顔を見ながら「この看護婦さんどっかで見たような?話したような?」と言われ始めました。「看護学生のMといいます。昨日からIさんの身の回りのお世話をさせていただいています」というと。「昨日?いや。どっかで見た顔じゃー」「笑顔がええなとおもっとったんじゃー安心するがぁ」と言ってくださいました。患者様の奥様が「どこからか見てたんでしょうよ。話かけてくださったから声も覚えているんでしょう」とニコニコと言ってくださいました。患者様が意識が無いときに話かけていた事が患者様の耳に届いていたんだ…そう思うと心が暖かくなったような気がしました。
 患者様はその後ペースメーカー埋め込みとなり、現在では心臓リハビリとして歩行訓練をしています。たった2週間の間に意識不明・呼吸停止・心停止寸前の患者様がここまで回復するなんて。。。こまち母も患者様の今の状態についていくために勉強勉強で周りが見えなくなっていましたが患者様の状態が安定した今、急性期の看護に魅力を感じるようになりました。
 こまち母は今年、看護学校卒業です。来年の春には新人の看護師として病院に勤務していると思います。今、どこの病院にしようかと迷っています。産婦人科も赤ちゃんとお母さんの絆が深まっていく所に立ち会えてよかったし、小児は子どもの成長に合わせて関わっていく醍醐味があるし、慢性疾患の患者様が快適に生活するための援助も喜んでいただける。脳性麻痺の子達にのびのびと生活してもらいたい。精神的に病める方と関わる事で自分磨きにもなる。手術室という患者様の身体侵襲のある所で的確に処置でき、安心できるように環境を整えるのもいい。そして今回のように心臓に疾患のある患者様の生命力を発揮できるように援助するのもいいと思いました。看護にも様々な道があり、言ってしまえば急性期・回復期・慢性期・終末期・母性・小児・精神・保健所・在宅になるのでしょうか。こまち母はどの道に行こうか、正直迷っています。「実習いけば自分の向き・不向きがわかるよ」と先生は言いますが、こまち母はどの科にもいい所があって、この科はここが良いな☆と自分の向き・不向きがわかりません。(@_@;)夏休み明けには白血病(世界の中心で愛を叫ぶで取り上げられました)や多発性骨髄腫の患者様の病棟へ実習に行きます。この実習もとても興味があり自分の道が決まりません。
 以前はどの病院に就職しよう?でしたが今は、どこの科に就職しよう?そしてどの病院を?という壁にブチあたっています。皆さんは人生の大きな決断をするとき、どのようにしましたか?最終的に決めるのは自分ですが、それまでにこんな人に相談したよ。とか、こんな事がキッカケで決たよ。など、就職に限らず結婚でも出産でも進学でも。皆さんの人生の転機での対処を聞きたいです。
 CCU・PCCUでの実習は残りあと1週間。I様が不安なく退院できるように援助していくことを目標に看護するぞ☆(*^_^*)こんな長ったらしい文章につきあってくださった皆さん。ありがとうございました。もしよかったら皆さんの人生の転機での対処を聞かせてください☆こまち母は今からI様へペースメーカー埋め込み後の生活上に注意点を分かりやすくパンフレットにしていきたいと思います☆Iさん月曜日に待ってねー(~o~)
 この文章はYahoo!→音楽→サウンドステーション→松たかこさんの音楽を聴きながら書きました☆なのでちょっと感情が…ってかんじです☆
よんでくださった皆さん。ありがとうございました☆明日も雨ですが、梅雨を楽しみたいですね☆こまち母でした(*^。^*)


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