教えて!ウォッチャー…エスカレーターの片側空けは必要なのか?(教えて!ウォッチャー) - goo ニュース
2011年5月28日(土)10:00
東京と大阪で差のあるローカルルール代表例として、よく挙げられるのが「エスカレーターの片側空け」です。東京―大阪間を移動したのち、エスカレーターに 並ぶ列の微妙な違いを見て「あ、そうだ、大阪(東京)に来たんだ」と改めて思ったものでした。しかし、「そもそもこの片側空けは必要なのか?」という議論 は教えて!gooのQ&Aでもよく見かけるテーマになっています。今回はどんな考察がされているかをチェックしてみたいと思います。
■アンケートでは歩行容認派が大勢を占める
「エスカレータの片側歩行についてのあなたのご感想」
「1.急いでいる人もいるし構わない.(容認)
2.危ないし、混雑時でも片側がガラガラの場合もあるので反対.(容認せず)
3.気にしない。自分にとっては取るに足らない問題だ
4.その他」
アンケートで集まった回答を集計すると「1」が過半数を超え「片側空けがマナー」という感覚が定着していることが伺えます。少数派ですが、「2」という回答のなかにこんなものも。
「よくある光景ですが、片側だけ長蛇の列。ほんの数人が歩くためだけにもう一方を空けてるのはまったく変。 二列で乗ればズット早くいけるのに」(kaz1916さん)
そう言われるともっともな気もします。「みんながちょっとずつ早くなるか」、「必要な人だけ早くなる分みんながちょっと遅くなるか」のどちらがいいかは、 その時々に応じて、また個人によっても違いますから、選択できるようにする「片側空け」は現実的な解と言えるかもしれません。
■エスカレーターの使用方法としては「空けない」のが正しい
「電車のエスカレータの左右の不思議」
この質問への回答で
「日本エレベータ協会による正しい乗り方はどちらでもなく、左右あけずにつめてのるが正解らしいです」(rotesKometさん)
リンク先である日本エレベータ協会のサイトにある「エスカレーターご利用の際に」によると、よく言われる転倒防止など安全面の理由以外に、こんな理由もあるそうです。
「ケガなどで、片方の移動手すりにしか、つかまることのできない方もいます。たとえば左手を骨折していて、右手でしか手すりにつかまれない方がいらしたとします。その方はエスカレーターの右側にしか乗れませんが、右あけが慣習となっていたらとても不自由で危険です」
自動改札でも右手が使えないときには、難儀しちゃいますよね。そういう状況の人がいることも、念頭に置いておきたいものです。
■東京・大阪でのルールが違う理由は諸説あり
ところで、東京と大阪で空け方が微妙に違うのはなぜなのでしょうか? 同じQ&Aでこんな回答が見つかりました。
「関東は武家の文化で刀がぶつかり合うといけないので、左側通行が定着し、近畿では、町人(特に大坂は商人)の文化で財布をすられてはいけないの で、右側通行が定着し、その流れでエスカレータも左側/右側が定着したという話を聞いたことがあります」(rotesKometさん)
「関西では万博のときに地下鉄でその様に看板を出したから。関東では90年頃から自然にそうなったと聞いたことがあります」(noname#7101さん)
また別のQ&A では、
「それは昔『なんてったって好奇心』というフジテレビので故・逸見政孝さんが司会されていた番組で『エスカレーターは、(急いでいる人のために)右を空けるのが常識』と言って、広がったのが東京でエスカレータ右あけの始まりです」(noname#10813)
「1970年に大阪万博が行われていた時、阪急電鉄の梅田駅で『お急ぎの方の為に、左側をお開けください』というアナウンスがあったから、という説が有力のようです」(kisuke_5さん)
という説も。ハッキリとした理由は分かっていないようですが、東京・大阪以外の地域ではどちらに寄っているところが多いのかも、気になるところですね。気になる方は、コメントで「自分の地域は右(左)空け!」と教えてください!
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