パター系アプローチ

ようはランニングアプローチ、転がしのことなんですが、CLUB Gでは「パター系」と呼んで、もっとも安全で、大きなミスが少ないグリーン周りからのアプローチとして、芝の薄い冬場は勿論のこと、基本中の基本として現場で用いるようアドバイスしています。

特に初心者の方は、グリーン周りで「行ったり来たり」、どんどんスコアーを悪くしているケースが多いですよね。
ですからラウンド前は、パター系小１０・中２０．大３０ヤードを打つ練習に多くの時間を費やします。

今回は、「パター系」の名手・達人Sさんのお話しです。

２年程前にほとんど初心者でCLUB Gに入会された、180cm・100kg、ベンチプレス130kgのSさん、フルスイングの方はどんどん上達していくのですが、ショートゲーム（彼にとっては100y以内）がどうも、、、でスコアーが縮まらない。
CLUB G内ではSWハーフで50y打てるんですが、現場では加減しようとすると、下半身緩んでトップすることが多いとのことなので、「パワー有るんだし50yまでPWパター系でいいんじゃない」とアドバイスしました。

次のラウンドの後日いらして、嬉しそうに「パター系大が炸裂してベスト大幅更新ですっ」との報告がありました。

そして数ヵ月後にラウンドレッスンお連れした際、パター系を含めた確認をしようと観察していて、「ウッソだろ～」という場面に遭遇しました。
100y/8アイアン/パター系特大、しかもピン側２mにナイスオン、パワーの成せる業なんでしょうが。。。

本人120yまでチャレンジしたい、と冗談交じりに言ってましたが、やはりハーフショットの必要性も感じていて、今日では練習の成果が大分出てきて、上げて止めるアプローチも少しづつですができるようになってきています。


「パター系」
PWや9アイアンを用い、ボールを真ん中よりボール一個分右に置き、手を左に倒しフェースを立て、両肘を曲げて手首を固定し、肩と腕でできた五角形を右～左にスライドさせて
、ボールの下をくぐらせるイメージを持つ。
例えバンカー越えであっても、15yキャリー15yランでよい状況であれば、PWで十分可能であるし、砲台グリーンの下からであれば、9アイアンで斜面にワンクッションかますこともできる。


次回は「パター系」とは逆、「スピン系」アプローチの名手・達人にご登場いただきます。



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CLUB G 代表　北沢 修
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会員番号１番

１０年前CLUB Gオープンの日、「ホントにお客さん来るのかいな？」と思いながら開店時刻を迎えると、ジャストその時間に初老の紳士が現れ、「入会させてくれ」と一言。
会員ゼロを免れた瞬間でした。

入会カードに記入してもらいながら色々お話しを聞くと、Oさん７０歳、キャリア５０年、超名門コースの最高ハンデ１までいかれ、関東アマ・関東シニア本線出場経験ありとのこと。
「いきなり凄げー人着ちゃったな～！」と打席にご案内して打ってもらいました。上手い、確かに上手い！！

ただこちらもオープン初日で気合十分、言葉遣いは丁寧にしたつもりでしたが、５０年の歴史を半分否定するようなことを言っていました。
Oさん最初のうちは「そうかそうか」と笑いながら話していましたが、途中からだんだん不機嫌になってきて、レッスン時間半分残して「もういい」と捨て台詞残し帰られまた。

当日それから一人も来店なく、その間から帰宅して翌朝まで、Oさんに対してのことを考えました。
伝えたこと、アドバイスは間違いなかったと思い返しながらも、商売としてこれからやっていくのに、このスタンスじゃダメかな？とか。。

そんなモヤモヤした気持ちのまま２日目の開店時刻を迎えると、昨日のOさん現れ、「５０年書き溜めてきた大学ノート５冊、今朝全部焼いて来た。信用するから今年から出られるグランドシニアの全国大会に連れてけ」
「CLUB Gやっていけるかも？」と思えた瞬間でした。

それからほぼ毎日いらして激論ぶつけながらスイング改造に取り組み、７３歳で出場した関東グランドシニアの上位に入り、全国大会の出場切符を手にし、そこでも中位より上の成績を残されました。

「次の目標はエイジシュート」と言っておられましたが、その後３年のお付き合いの中では達成できず、木場に移転してからお会いできていません。

もし未だ目標達成できていなければ、１０年前のお礼の代わりに、キャディーでも何でもして７０台でラウンドさせてあげたいと節に思っています。



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１０周年を記念して

江東区木場、CLUB Gゴルフ道場の北沢です。

銀座６年・木場４年、１０年間のレッスンを通してお会いした１５００名の方々との想い出、教訓、スイング改善・進歩に役立った例、など等を週２ペースで綴っていきたいと思います。

初めてクラブを握った方、大スランプに陥った方、スライス、シャンク、イップス・・・
今日までの出会い、今日からの出会いが、僕の、CLUB Gの財産です。
その出会いの一つ一つを思い出し、自分の為にもう一度初心に帰る意味も含め、この場をお借りしてブログをスタートさせていただきます。

第一回目は、１０年前のオープン日のオープン時間に来店されたOさんとの想い出にしたいと思います。
Oさんとは木場に移転してからご無沙汰してしまっているのですが、この方との出会いで、「これからやっていけるんじゃないかな？」と思えるようになりました。

今夜Oさんのことをよーく思い出して、明日アップさせます。



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