お待たせいたしました。どれだけの方が待っていたのか、よくわかっていませんが、2章スタートです。
最近、犯罪の若年化がすさまじいですが、こうやって読み返すといい時代でした。
こんなことが許されていたんですからねぇ(許されてませんでしたけど)。
ちなみに1章をまだお読みでないかたは、こちらからどうぞ。
前回までのお話。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 2章
1.バター騒動
僕たちは、宣戦布告の回答として、駐在さんの机の上に12冊の○○ファンを並べてきました。
西条くんは、僕の自転車の後ろに乗り、逃げろ、だの、飛ばせ、だの好き放題言っていましたが、しばらくすると、またなにやら悩んでいるようでもありました。
「西条、よかったのか?あの本、高いんだろ?」
すると西条くん
「え?大丈夫。あれくらい暗記してるから」。
どうやら悩みはそれではないようです。
しかし暗記って、エロ本だから。しかも何百ページあるでしょう?
「お前なぁ。もっと他のもの覚えろよ。そんなもん暗記する脳細胞があるんだったらさ」。
「うーん・・・。まぁ、好きこそモノの上手なれってな。得意不得意があるんだよ。脳にも」。
どういうモノの上手なのでしょう?
こいつの脳の9割は煩脳といわれる脳にちがいありませんでした。
しかし
「あ。お前らも読みたかった?」
う・・・・。そこを言われると弱い。
「たださ・・・あの本・・・」
西条くんが続けました。
「こないだのより、もっとすげぇテクが書いてあるんだよなぁ・・・。大丈夫かな。奥さん」。
またそっちか?
テクってなんだ?テクって?『縄に××××する女たち』より、すごいテクか?
「いや・・・・大丈夫ってのも困るなぁ・・・」。
コイツがなにを困るのでしょう?
「またそれを悩んでたのか?お前」。
「いやいや。今回は違うよ。もっと深刻なこと」。
「なんだよ。話せよ」。
コイツのことですから、作戦にどんな影響があるかわかりません。
「いやぁ。あの中で1月号だけな・・・・」
「うんうん」
「バターとかぬっちゃってるんだよね~」。
「はあ?」
「そいつがさぁ、乾かなくて」。
なぜバターが塗ってあるか、と言いますと、一時期そうした本の「黒塗り」部分がバターで落ちる、と、まことしやかにささやかれたことがあったのです。むろん、とんだガセネタなんですが。
バターは油分なので、ずっとシミとして残る・・・・らしいのです。あくまで聞いた話ですが。
「お前ねぇ・・・・それを置いてきたわけ?」
「え?12冊揃えろって言ったのお前らじゃん!」
いや。言ったけど。それなら11冊でもいいものを・・・。
「はぁ~・・・・・」。
西条くん以外、全員が溜息をついた理由を、彼はまったく理解できないようでした。
「それもな、ほぼ全ページなんだよね~・・・」。
1ページだめならあきらめろよっ!
なぜ全ページ試す!?
「え?試すだろ?普通」。
コイツの「普通」がわかりません。
いずれにせよ、とんだ恥さらしな挑戦状となったことだけは確実でした。
2章 第2話へ続く この「1月号」というのを記憶しておいてください
最近、犯罪の若年化がすさまじいですが、こうやって読み返すといい時代でした。
こんなことが許されていたんですからねぇ(許されてませんでしたけど)。
ちなみに1章をまだお読みでないかたは、こちらからどうぞ。
前回までのお話。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 2章
1.バター騒動
僕たちは、宣戦布告の回答として、駐在さんの机の上に12冊の○○ファンを並べてきました。
西条くんは、僕の自転車の後ろに乗り、逃げろ、だの、飛ばせ、だの好き放題言っていましたが、しばらくすると、またなにやら悩んでいるようでもありました。
「西条、よかったのか?あの本、高いんだろ?」
すると西条くん
「え?大丈夫。あれくらい暗記してるから」。
どうやら悩みはそれではないようです。
しかし暗記って、エロ本だから。しかも何百ページあるでしょう?
「お前なぁ。もっと他のもの覚えろよ。そんなもん暗記する脳細胞があるんだったらさ」。
「うーん・・・。まぁ、好きこそモノの上手なれってな。得意不得意があるんだよ。脳にも」。
どういうモノの上手なのでしょう?
こいつの脳の9割は煩脳といわれる脳にちがいありませんでした。
しかし
「あ。お前らも読みたかった?」
う・・・・。そこを言われると弱い。
「たださ・・・あの本・・・」
西条くんが続けました。
「こないだのより、もっとすげぇテクが書いてあるんだよなぁ・・・。大丈夫かな。奥さん」。
またそっちか?
テクってなんだ?テクって?『縄に××××する女たち』より、すごいテクか?
「いや・・・・大丈夫ってのも困るなぁ・・・」。
コイツがなにを困るのでしょう?
「またそれを悩んでたのか?お前」。
「いやいや。今回は違うよ。もっと深刻なこと」。
「なんだよ。話せよ」。
コイツのことですから、作戦にどんな影響があるかわかりません。
「いやぁ。あの中で1月号だけな・・・・」
「うんうん」
「バターとかぬっちゃってるんだよね~」。
「はあ?」
「そいつがさぁ、乾かなくて」。
なぜバターが塗ってあるか、と言いますと、一時期そうした本の「黒塗り」部分がバターで落ちる、と、まことしやかにささやかれたことがあったのです。むろん、とんだガセネタなんですが。
バターは油分なので、ずっとシミとして残る・・・・らしいのです。あくまで聞いた話ですが。
「お前ねぇ・・・・それを置いてきたわけ?」
「え?12冊揃えろって言ったのお前らじゃん!」
いや。言ったけど。それなら11冊でもいいものを・・・。
「はぁ~・・・・・」。
西条くん以外、全員が溜息をついた理由を、彼はまったく理解できないようでした。
「それもな、ほぼ全ページなんだよね~・・・」。
1ページだめならあきらめろよっ!
なぜ全ページ試す!?
「え?試すだろ?普通」。
コイツの「普通」がわかりません。
いずれにせよ、とんだ恥さらしな挑戦状となったことだけは確実でした。
2章 第2話へ続く この「1月号」というのを記憶しておいてください
2章、スタートしたんですね。お待ちかねしていた一人としておよろこび申し上げます。
バターですか(笑)。そんな話もあったように思いますね。確かに。
これたいへんな傑作だと思います。がんばって続けてくださいね。楽しみにしております。コメントが少ないのは、ほかの話のように完結がわからないからだと思いますよ。けっして検索エンジンではないと思います。
はい。ポツポツとは言え、コメントもいただけるようになりまして、検索エンジンがコメントを残すわけがないので、よーやくやる気になりました。
2章は1章の比較ではない攻防がございますので、お楽しみいただけるものと「確信」いたしております。
ああ、それにしても、どんどんブログタイトルとかけはなれていきますねぇ。
西条くん、面白すぎwww
そうですね。書いていると面白いです。西条くん。
でも、その時は腹がたちましたけど。
実はこんなもんじゃすまなかったんですけどね。
http://blog.goo.ne.jp/cloissant/e/9a81a56650dd6205dfa1af3414def020
『靴の墓場』で、とんだ失態を演じた馬鹿者は、孝昭くんという、700日戦争では、シンバル男として登場する馬鹿です。
西条くんは、ここにも書かれている通り、電車通学でしたので、自転車での活動はありませんでした。
今思うと、よくこれだけの馬鹿に囲まれて、国家権力を相手にしたものだと感心します。今ならとうていできません。